目次
最近、ドラッグストアや100円ショップでも見かけるようになった「アルカリ電解水」。 環境にやさしく、さまざまな汚れに効くと評判ですが、実際にはどんな場所に使えるのでしょうか。
「油汚れに効くらしいけど、他の洗剤とどう違うの?」「除菌もできるって本当?」「赤ちゃんがいても安心して使える?」といった疑問をお持ちの方も多いはずです。
本記事では、アルカリ電解水が何に効くのか、その仕組みから具体的な使い方まで詳しく解説します。 キッチンの頑固な油汚れから、リビングの日常的な掃除、さらには除菌・消臭まで、アルカリ電解水の幅広い活用法をご紹介していきます。
これを読めば、アルカリ電解水を使った効率的な掃除方法がマスターでき、家中をピカピカにできるようになりますよ。
アルカリ電解水とは?基本知識と仕組み
アルカリ電解水は、水を電気分解することで生まれる強アルカリ性の水溶液です。 主成分はほぼ水でありながら、優れた洗浄力と除菌効果を持つことから、近年注目を集めています。
その最大の特徴は、界面活性剤などの化学物質を使わずに汚れを落とせる点にあります。 環境への負荷が少なく、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して使えるため、多くの家庭で採用されるようになりました。
また、二度拭きが不要で掃除の時短にもなることから、忙しい現代人にぴったりの掃除アイテムといえるでしょう。
電解水の種類と特徴
水に電気を通すと、プラス極とマイナス極でそれぞれ異なる性質の水が生成されます。 この過程で生まれるのが「電解水」で、大きく分けて2種類存在します。
プラス極側では酸性電解水が、マイナス極側ではアルカリ電解水が生成されるのです。 それぞれの特徴を理解することで、より効果的な使い分けが可能になります。
酸性電解水は主に殺菌消毒用として使われ、食品工場の衛生管理や歯科医院での器具洗浄などで活躍しています。 pH値が安定しにくく長期保存が難しいため、業務用として使用されることがほとんどです。
一方、アルカリ電解水は洗浄力に優れ、タンパク質や油脂を分解する働きがあります。 家庭用としても広く販売されており、日常の掃除に手軽に使えるのが魅力です。
電解水の種類と用途:
• 酸性電解水:殺菌・消毒に特化、医療現場や食品工場で使用
• アルカリ電解水:洗浄・除菌に優れ、家庭での掃除全般に使用
• 中性電解水:特殊な用途で使用されることがある
アルカリ電解水の性質と効果
アルカリ電解水のpH値は一般的に10~12程度で、強いアルカリ性を示します。 この強アルカリ性こそが、さまざまな汚れを効果的に落とす秘密なのです。
アルカリ電解水の汚れ落としメカニズムは、化学的な中和反応によるものです。 酸性の汚れと接触すると中和反応が起き、汚れが浮き上がって除去しやすくなります。
特にpH12.5以上のアルカリ電解水は、除菌効果も期待できることが分かっています。 多くの細菌やウイルスはこの強アルカリ環境では生存できないため、掃除と同時に除菌も行えるのです。
さらに、タンパク質を分解する作用もあるため、皮脂汚れや食べこぼしなども簡単に落とせます。 油汚れに対しても優れた効果を発揮し、キッチン周りの掃除には欠かせない存在となっています。
アルカリ電解水が効く主な汚れ:
• 油汚れ(キッチン、換気扇など)
• タンパク質汚れ(皮脂、手垢など)
• 食べこぼし、飲みこぼし
• ホコリと結合した汚れ
• タバコのヤニ
重曹やセスキ炭酸ソーダとの違い
エコな掃除アイテムとして、重曹やセスキ炭酸ソーダも人気があります。 これらとアルカリ電解水の違いを理解することで、より効果的な使い分けができるようになります。
重曹はpH8.2程度の弱アルカリ性で、研磨作用があるのが特徴です。 焦げ落としや茶渋取りには効果的ですが、油汚れへの効果はアルカリ電解水より劣ります。
セスキ炭酸ソーダはpH9.8程度で、重曹より強いアルカリ性を持ちます。 水に溶けやすく使いやすいものの、やはりアルカリ電解水ほどの洗浄力はありません。
アルカリ電解水の最大の利点は、すぐに使える液体であることです。 粉を水に溶かす手間がなく、スプレーボトルに入っているため、思い立ったときにすぐ掃除できます。
項目 | アルカリ電解水 | 重曹 | セスキ炭酸ソーダ |
---|---|---|---|
pH値 | 10~12以上 | 約8.2 | 約9.8 |
形状 | 液体 | 粉末 | 粉末 |
洗浄力 | 非常に強い | 中程度 | 強い |
研磨作用 | なし | あり | なし |
除菌効果 | あり(pH12.5以上) | なし | なし |
準備の手間 | 不要 | 必要 | 必要 |
家庭用と業務用の違い
アルカリ電解水には家庭用と業務用があり、それぞれ異なる特徴を持っています。 用途に応じて適切なものを選ぶことが、効果的な掃除の第一歩となります。
主な違いはpH値にあり、これが洗浄力や安全性に大きく影響します。 家庭用は使いやすさと安全性を重視し、業務用は洗浄力を最優先に設計されています。
家庭用アルカリ電解水の特徴
家庭用アルカリ電解水のpH値は11~12.5程度が一般的です。 日常的な掃除には十分な洗浄力を持ちながら、安全性にも配慮されています。
100円ショップでも購入できる手軽さが魅力ですが、製品によって品質にばらつきがあります。 安価な製品の中には、pH値が安定せず、時間経過とともに中性に戻ってしまうものもあるので注意が必要です。
購入から1年経つとpH値が下がり、ただの水になってしまうケースも報告されています。 そのため、製造日や使用期限を確認し、できるだけ新しいものを選ぶことが大切です。
高品質な家庭用アルカリ電解水は、純水を使用して製造されています。 シリカやナトリウムを除去した純水から作られたものは、水垢が残りにくいという利点があります。
家庭用アルカリ電解水の選び方:
• pH値が12以上のものを選ぶ
• 製造日が新しいものを購入する
• 純水使用の製品を優先する
• 信頼できるメーカーの製品を選ぶ
• 経時変化テスト済みの製品がおすすめ
業務用アルカリ電解水の特徴
業務用アルカリ電解水はpH12.6~13以上という非常に強いアルカリ性を持ちます。 頑固な汚れも短時間で落とせる強力な洗浄力が最大の特徴です。
ただし、pH値を上げるために薬品や化学品が添加されている場合があります。 水酸化ナトリウムや苛性ソーダなどが混ぜられていることもあり、取り扱いには注意が必要です。
業務用は主にハウスクリーニング業者や飲食店などのプロが使用します。 一般家庭での使用には洗浄力が強すぎる場合もあり、素材を傷める可能性があります。
また、不純物が多く含まれている製品もあるため、使用後のすすぎが必要になることもあります。 家庭での日常的な掃除には、やはり家庭用アルカリ電解水が適しているといえるでしょう。
アルカリ電解水が効く汚れと場所
アルカリ電解水は家中のさまざまな場所で活躍する万能クリーナーです。 油汚れから皮脂汚れまで、酸性の汚れ全般に優れた効果を発揮します。
ここからは、具体的にどんな場所のどんな汚れに効くのか、詳しく見ていきましょう。 それぞれの場所に応じた使い方のコツも合わせてご紹介します。
キッチン周りの油汚れ
キッチンは油汚れの宝庫といえる場所です。 コンロ周りや壁、換気扇など、至るところに油が飛び散っています。
アルカリ電解水は油汚れを分解し、浮かせて落とす効果があります。 頑固な油汚れも、適切な方法で使えばスルッと落とすことができるのです。
温度を活用することで、さらに効果的に油汚れを落とせます。 料理直後の温かい状態でアルカリ電解水をスプレーすると、汚れが落ちやすくなります。
冷えてしまった油汚れには、ドライヤーの温風を当てる方法もおすすめです。 アルカリ電解水をスプレーした後にラップを貼り、その上から温風を当てると効果的です。
キッチン掃除のポイント:
• コンロは使用後すぐに拭く
• 壁にはキッチンペーパーでパックする
• 五徳は袋に入れて浸け置きする
• お湯を併用すると効果アップ
• 週に1回は念入りに掃除する
換気扇フィルター
換気扇フィルターは油汚れとホコリが混ざり合い、頑固な汚れになりやすい場所です。 定期的な掃除を怠ると、換気効率が落ちて電気代も上がってしまいます。
アルカリ電解水を使った換気扇フィルター掃除は、思いのほか簡単です。 フィルターを外したら、キッチンペーパーを被せてアルカリ電解水をたっぷりスプレーします。
10分ほど放置すると、油汚れが浮いてきて拭き取りやすくなります。 仕上げにブラシでこすれば、フィルターの網目に詰まった汚れもきれいに落とせます。
月に1回程度の頻度で掃除すれば、頑固な汚れになる前に対処できます。 定期的なメンテナンスで、換気扇の寿命も延ばすことができるでしょう。
電子レンジ
電子レンジの中は食品の飛び散りで汚れやすく、放置すると不衛生です。 こびりついた汚れは加熱するたびに焦げ付き、ますます落としにくくなります。
アルカリ電解水なら、電子レンジの頑固な汚れも簡単に落とせます。 濡らしたタオルにアルカリ電解水を15回程度スプレーし、ラップで包みます。
これを電子レンジで1分加熱すると、蒸気の力で汚れが浮き上がります。 温まったタオルで庫内を拭けば、こびりついた汚れもスルッと落ちるのです。
仕上げに乾いたタオルで拭き上げれば、ピカピカの電子レンジに生まれ変わります。 食品を扱う場所だからこそ、化学物質を使わないアルカリ電解水は安心です。
まな板
まな板は食材が直接触れる場所なので、清潔に保つことが重要です。 包丁の傷に入り込んだ汚れや雑菌は、普通の洗剤では落としきれません。
アルカリ電解水をまな板全体にスプレーし、30秒ほど放置します。 pH12.5以上のものを使えば、除菌効果も期待できて一石二鳥です。
最後に水でしっかりすすいで乾燥させれば、清潔なまな板の完成です。 毎日の調理後にこの方法で手入れすれば、食中毒のリスクも減らせます。
プラスチック製、木製どちらのまな板にも使えるのが嬉しいポイントです。 ただし、木製の場合は使用後しっかり乾燥させることが大切です。
リビング・居室の掃除
リビングや居室は家族が長時間過ごす場所だけに、さまざまな汚れが蓄積します。 皮脂汚れ、食べこぼし、ホコリなど、複合的な汚れに対処する必要があります。
アルカリ電解水なら、これらの汚れを効率的に落とすことができます。 二度拭き不要なので、広い面積の掃除も短時間で終わらせられます。
フローリング
フローリングには目に見えない皮脂汚れがたくさん付着しています。 素足で歩き回ることで、足の裏の皮脂が床に蓄積されていくのです。
まずはドライワイパーや掃除機でホコリを取り除きます。 その後、タオルにアルカリ電解水をスプレーして床を拭いていきます。
アルカリ電解水なら洗剤成分が残らないので、赤ちゃんがハイハイしても安心です。 ペットがいる家庭でも、なめても害がないので気軽に使えます。
フロアワイパーにドライシートをセットし、アルカリ電解水をスプレーする方法も便利です。 広い面積も楽に掃除でき、腰への負担も軽減できます。
フローリング掃除の手順:
- 掃除機やドライワイパーでホコリを除去
- アルカリ電解水をタオルにスプレー
- 板目に沿って拭く
- 汚れがひどい場所は重点的に
- 自然乾燥させる(二度拭き不要)
机・テーブル
食事をする机やテーブルは、食べこぼしや手垢で汚れやすい場所です。 特に子どもがいる家庭では、日に何度も拭き掃除が必要になります。
アルカリ電解水を直接スプレーして、クロスで拭き取るだけで掃除完了です。 除菌効果もあるので、食事前の掃除にも最適といえるでしょう。
木製のテーブルにも使えますが、無垢材には注意が必要です。 塗装されていない無垢材は変色の恐れがあるので、使用を避けましょう。
リモコン
リモコンは家族全員が触るため、雑菌の温床になりやすいアイテムです。 ボタンの隙間に入り込んだ汚れは、なかなか落とすことができません。
クロスにアルカリ電解水をスプレーし、リモコン全体を拭きます。 直接スプレーすると故障の原因になるので、必ずクロスに吹きかけてから使います。
細かい部分は綿棒を使うと効果的です。 ボタンの隙間はつまようじで汚れをかき出してから拭き取ります。
定期的に掃除することで、リモコンを清潔に保つことができます。 週に1回程度の頻度で行えば、常に気持ちよく使えるでしょう。
エアコン
エアコンのフィルターは、ホコリだけでなく油汚れも付着しています。 特に対面キッチンのあるリビングのエアコンは、調理中の油が飛んで汚れやすいのです。
フィルターを外し、内側からシャワーで水をかけて大きなホコリを流します。 その後、アルカリ電解水をスプレーして5~10分放置します。
歯ブラシで優しくこすり洗いをすれば、油汚れもきれいに落ちます。 最後にしっかり乾燥させてから取り付けることが重要です。
掃除箇所 | 頻度 | 所要時間 | 難易度 |
---|---|---|---|
フィルター | 月1回 | 20分 | 簡単 |
吹き出し口 | 3ヶ月に1回 | 10分 | 簡単 |
本体外側 | 週1回 | 5分 | 簡単 |
内部洗浄 | 年1回 | – | プロに依頼 |
水回りのカビ対策
水回りはカビが発生しやすい環境ですが、アルカリ電解水で予防することができます。 カビの栄養源となる汚れを取り除くことで、カビの発生を抑制できるのです。
カビ防止効果
アルカリ電解水には直接的なカビ殺菌効果はありません。 しかし、カビの栄養源となるタンパク質や油脂を分解・除去する効果があります。
カビは皮脂汚れや石鹸カス、食べ物の残りなどを栄養にして繁殖します。 これらの汚れを日常的に取り除くことで、カビが生えにくい環境を作れるのです。
浴室の壁や床を週に2~3回アルカリ電解水で拭き掃除すると効果的です。 カビが生えてしまってからでは遅いので、予防的な掃除が大切になります。
カビ予防のポイント:
• 汚れをこまめに除去する
• 換気をしっかり行う
• 水分を拭き取る習慣をつける
• 週2~3回の定期掃除
• pH12.5以上の製品を使う
トイレ掃除
トイレは雑菌が繁殖しやすく、臭いも気になる場所です。 アルカリ電解水なら、掃除と除菌が同時にできて効率的です。
便座や便器の外側をキッチンペーパーにアルカリ電解水を吹きかけて拭きます。 床や壁も同様に拭き掃除すれば、トイレ全体を清潔に保てます。
ただし、尿石にはアルカリ電解水は効果がありません。 尿石は酸性洗剤で落とす必要があるので、使い分けが必要です。
その他の活用場所
アルカリ電解水の用途は、まだまだたくさんあります。 意外な場所でも活躍するので、ぜひ試してみてください。
窓ガラス・ドアノブ
窓ガラスやドアノブは手垢で汚れやすい場所です。 特にドアノブは多くの人が触るため、定期的な除菌が必要です。
タオルにアルカリ電解水を10~15回スプレーして拭き上げます。 窓ガラスは拭きムラが残りにくく、透明感のある仕上がりになります。
車の内側のガラスにも使えますが、外側は避けましょう。 コーティングが剥がれる可能性があるので注意が必要です。
おもちゃ
子どものおもちゃは、よだれや手垢で汚れがちです。 プラスチック製のおもちゃなら、アルカリ電解水で安全に掃除できます。
タオルにアルカリ電解水を3回程度スプレーして拭きます。 除菌したい場合は直接スプレーし、30秒待ってから拭き取ります。
界面活性剤を含まないので、子どもがなめても安心です。 赤ちゃんのおもちゃも気軽に除菌できるのが嬉しいポイントです。
下駄箱
下駄箱は靴の臭いや雑菌が気になる場所です。 アルカリ電解水で掃除すれば、消臭効果も期待できます。
タオルにアルカリ電解水を3~5回スプレーして棚板を拭きます。 靴を全部出してから掃除すると、隅々まできれいにできます。
月に1回程度の頻度で掃除すれば、いつも清潔な下駄箱を保てます。 梅雨時期は特に雑菌が繁殖しやすいので、こまめな掃除が大切です。
腕時計のベルト
金属製の腕時計ベルトは、皮脂汚れで黒ずみやすいアイテムです。 隙間に入り込んだ汚れは、普通の方法では落とすことができません。
時計本体を布で保護してから、ベルトにアルカリ電解水をスプレーします。 しばらくすると隙間から汚れが流れ出てくるので、布で拭き取ります。
ステンレスやチタンなどの金属製ベルトに使えます。 ただし、レザーベルトには使用できないので注意しましょう。
アルカリ電解水の便利な活用法
アルカリ電解水の用途は掃除だけにとどまりません。 除菌や消臭など、さまざまな場面で活躍する万能アイテムです。
ここからは、意外と知られていない便利な活用法をご紹介します。 これらの方法を知れば、アルカリ電解水の可能性がさらに広がるでしょう。
消臭スプレーとして
臭いの原因の多くは雑菌によるものです。 アルカリ電解水で雑菌を除去すれば、臭いも元から断つことができます。
ゴミ箱の中や生ゴミ入れにスプレーすると、嫌な臭いが消えます。 靴の中や靴箱にスプレーすれば、足の臭い対策にもなります。
ペットのトイレ周りの消臭にも効果的です。 市販の消臭剤と違い、化学物質を使わないので安心して使えます。
カーペットやソファなどの布製品にも使用可能です。 ただし、シミになる可能性があるので、目立たない場所で試してから使いましょう。
消臭効果が期待できる場所:
• ゴミ箱(生ゴミ、おむつなど)
• 靴・靴箱
• ペット用品
• トイレ
• 車内
• タバコの臭いがする場所
たばこのヤニを取る
たばこのヤニは壁や天井に付着し、黄ばみの原因になります。 普通の洗剤では落としにくい頑固な汚れですが、アルカリ電解水なら効果的に落とせます。
ヤニが気になる部分にアルカリ電解水をスプレーすると、ヤニが溶け出してきます。 茶色い液体が垂れてくるので、すぐに拭き取ることが大切です。
壁紙の材質によってはシミになることもあるので、目立たない場所でテストしてから使いましょう。 ビニールクロスなら問題なく使えることが多いです。
定期的に掃除すれば、部屋全体が明るくなり、たばこ臭も軽減されます。 賃貸物件の退去時クリーニングにも役立つでしょう。
調理器具の洗浄
飲食店では調理器具の洗浄にアルカリ電解水が広く使われています。 油汚れを落としながら除菌もできるため、食中毒予防に効果的です。
包丁やまな板はもちろん、鍋やフライパンの外側の焦げ付きにも使えます。 pH12.5以上のものを使えば、O-157やサルモネラ菌の除菌も期待できます。
家庭でも同じように活用でき、調理器具を清潔に保てます。 特に生肉や生魚を扱った後の除菌には効果的です。
使用後は水でしっかりすすぎ、よく乾燥させることが重要です。 清潔な調理器具で料理すれば、家族の健康も守れます。
調理器具 | 使用方法 | 効果 |
---|---|---|
包丁 | スプレー後30秒放置 | 除菌・消臭 |
まな板 | 全体にスプレー | 除菌・漂白 |
鍋・フライパン | 焦げにスプレー | 油汚れ除去 |
ザル・ボウル | 浸け置き | 油膜除去 |
冷蔵庫内 | 拭き掃除 | 除菌・消臭 |
内視鏡消毒
医療現場では、内視鏡の消毒にもアルカリ電解水が使われています。 従来の消毒薬と比べて人体への影響が少なく、環境にも優しいためです。
病院の床や壁の清掃にも活用され、院内感染の予防に貢献しています。 手術室の清掃など、高い清潔度が求められる場所でも使用されています。
歯科医院では、器具の洗浄やうがい水としても利用されています。 患者さんに安心して治療を受けてもらうための取り組みの一つです。
家庭でも、体温計や爪切りなどの小物の消毒に応用できます。 アルコールが苦手な人でも、アルカリ電解水なら安心して使えるでしょう。
除菌効果の活用
pH12.5以上のアルカリ電解水には、優れた除菌効果があります。 インフルエンザウイルスやノロウイルスの不活化も可能とされています。
アルコール消毒では効果がないノロウイルスにも、60秒で効果を発揮します。 冬場の感染症対策として、家庭でも活用する価値があるでしょう。
ドアノブや手すり、スイッチなど、多くの人が触る場所の除菌に最適です。 定期的にスプレーして拭き取れば、感染リスクを減らすことができます。
ただし、手指の消毒には向いていません。 皮膚への刺激があるため、物の表面の除菌に限定して使いましょう。
除菌効果が期待できるウイルス・菌:
• インフルエンザウイルス
• ノロウイルス(60秒で不活化)
• O-157
• サルモネラ菌
• 一般的な雑菌類
アルカリ電解水のメリット・デメリット
アルカリ電解水には多くの利点がある一方で、注意すべき点もあります。 メリットとデメリットを正しく理解することで、より効果的に活用できるようになります。
ここでは、実際に使用する上で知っておきたいポイントを詳しく解説します。 購入前の参考にしていただければ幸いです。
アルカリ電解水のメリット
アルカリ電解水の最大のメリットは、その万能性と安全性にあります。 一本で家中の掃除ができ、しかも環境に優しいという理想的な特徴を持っています。
酸性の汚れを気持ちよく落とす
アルカリ電解水は酸性の汚れに対して抜群の洗浄力を発揮します。 油汚れ、皮脂汚れ、タンパク質汚れなど、日常生活で発生する汚れのほとんどは酸性です。
これらの汚れと中和反応を起こし、汚れを浮かせて分解します。 頑固な汚れも、適切な方法で使えばするっと落ちる爽快感があります。
市販の洗剤のように泡立たないため、物足りなく感じるかもしれません。 しかし、その分すすぎが簡単で、掃除時間の短縮につながります。
温度と組み合わせることで、さらに効果がアップします。 お湯で薄めたり、温めたりすることで、油汚れが格段に落ちやすくなるのです。
安全性が高い
アルカリ電解水の主成分はほぼ水です。 界面活性剤や香料、着色料などの化学物質を含まないため、安心して使えます。
赤ちゃんやペットがいる家庭でも気兼ねなく使用できます。 万が一口に入っても、市販の洗剤ほどの危険性はありません。
食器や調理器具の洗浄にも安心して使えます。 残留物の心配がないため、食の安全を重視する方にもおすすめです。
環境への負荷も少なく、エコ意識の高い方にも支持されています。 下水に流しても、自然に分解されるため環境汚染の心配がありません。
2度拭きいらず
通常の洗剤を使った掃除では、洗剤成分を残さないために水拭きが必要です。 しかし、アルカリ電解水なら乾燥後に何も残らないため、二度拭きが不要です。
これにより掃除時間が大幅に短縮できます。 忙しい現代人にとって、時短は大きなメリットといえるでしょう。
拭きムラの心配もなく、きれいな仕上がりが期待できます。 窓ガラスや鏡の掃除では、この特徴が特に活きてきます。
水を使えない場所の掃除にも便利です。 電化製品やソファなど、水拭きが難しい場所でも安心して使えます。
つくる手間がいらない
重曹水やセスキ水は、使うたびに粉を水に溶かす必要があります。 濃度調整も必要で、意外と手間がかかるものです。
アルカリ電解水はすでに液体なので、そのまますぐに使えます。 スプレーボトルに入っているため、思い立ったときにサッと掃除できます。
保管も簡単で、場所を取りません。 粉末のように湿気を気にする必要もないので、管理が楽です。
詰め替え用も販売されており、経済的に使い続けられます。 一度スプレーボトルを購入すれば、長く愛用できるでしょう。
アルカリ電解水のデメリット
万能に見えるアルカリ電解水にも、いくつかのデメリットがあります。 これらを理解した上で使用することが、トラブル回避につながります。
pH値が安定しない商品もある
市販のアルカリ電解水の中には、pH値が不安定な製品があります。 時間の経過とともにpH値が下がり、ただの水に戻ってしまうケースがあるのです。
特に安価な製品では、この傾向が顕著に見られます。 購入から1年後には、洗浄力がほとんどなくなっていることもあります。
pH値を維持する技術には、メーカーによって差があります。 信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
経時変化テストを行っている製品を選ぶと安心です。 長期間pH値を維持できることが証明されている製品なら、無駄になりません。
保管方法も重要で、直射日光や高温を避ける必要があります。 適切に保管すれば、劣化を遅らせることができます。
pH値による品質の見分け方:
• 製造日をチェックする
• 密封性の高い容器を選ぶ
• 冷暗所で保管する
• 開封後は早めに使い切る
• 信頼できるメーカーを選ぶ
基本的に自作できない
重曹水やクエン酸水は簡単に自作できますが、アルカリ電解水は作れません。 電気分解という特殊な工程が必要なため、家庭での製造は困難です。
電解水生成器も販売されていますが、非常に高額です。 家庭用でも数万円から数十万円するため、現実的ではありません。
そのため、市販品を購入し続ける必要があります。 ランニングコストを考慮した上で、導入を検討することが大切です。
ただし、洗浄力を考えれば、コストパフォーマンスは悪くありません。 一本で多用途に使えるため、結果的に経済的という見方もできます。
使用上の注意点と使えないもの
アルカリ電解水を安全に効果的に使うためには、いくつかの注意点があります。 正しい使い方を守ることで、トラブルを避けながら快適に掃除ができます。
ここでは、使用時の注意事項と使えない素材について詳しく解説します。 これらを把握しておけば、安心して日々の掃除に活用できるでしょう。
安全に使用するための注意事項
アルカリ電解水は比較的安全な洗浄剤ですが、強アルカリ性という性質上、取り扱いには注意が必要です。 適切な使い方を心がけることで、安全に効果的な掃除ができます。
ゴム手袋の着用がおすすめ
人の皮膚は弱酸性のタンパク質でできています。 強アルカリ性のアルカリ電解水に長時間触れると、肌荒れの原因になることがあります。
特に手荒れしやすい方や敏感肌の方は、ゴム手袋の着用をおすすめします。 短時間の使用なら問題ありませんが、念のための対策として有効です。
手袋をすることで、より思い切った掃除ができるメリットもあります。 汚れを直接触る抵抗感もなくなり、掃除がはかどるでしょう。
使用後は手をよく洗い、ハンドクリームで保湿するとさらに安心です。 肌のケアも掃除の一環として習慣づけることが大切です。
目に入らないよう注意
アルカリ電解水が目に入ると、痛みや充血の原因になることがあります。 特に高い場所への噴霧時は、液が垂れてくる可能性があるので注意が必要です。
天井や照明の掃除をする際は、ゴーグルの着用をおすすめします。 100円ショップで購入できる簡易的なものでも十分効果があります。
万が一目に入った場合は、すぐに大量の水で洗い流してください。 症状が続く場合は、眼科を受診することも考慮しましょう。
スプレーする際は風向きにも注意が必要です。 風上から風下に向けてスプレーすることで、顔にかかるリスクを減らせます。
直射日光を避けて保存する
アルカリ電解水は直射日光や高温に弱い性質があります。 不適切な保管をすると、pH値が下がって効果が薄れてしまいます。
冷暗所での保管が理想的です。 洗面所の収納棚やキッチンの戸棚など、温度変化の少ない場所を選びましょう。
車の中に放置するのは絶対に避けてください。 夏場の車内は50度を超えることもあり、品質劣化が急速に進みます。
開封後は早めに使い切ることも重要です。 大容量サイズよりも、使い切れる量を購入する方が結果的にお得かもしれません。
保管のポイント:
• 直射日光を避ける
• 25度以下の場所で保管
• 湿度の低い場所を選ぶ
• 子どもの手の届かない場所に
• 開封日を記入しておく
アルカリ電解水を使えないもの
万能に見えるアルカリ電解水ですが、使用できない素材もあります。 これらを把握しておかないと、大切な物を傷めてしまう可能性があります。
使えない素材 | 理由 | 代替方法 |
---|---|---|
革製品 | シミ・変色の恐れ | 専用クリーナー |
白木・無垢材 | 変色・変質の恐れ | 乾拭き |
アルミニウム | 腐食・変色の恐れ | 中性洗剤 |
真鍮・銅 | 変色の恐れ | 専用研磨剤 |
漆器 | 塗装剥離の恐れ | 水拭き |
皮製品や白木など水に弱いもの
革製品にアルカリ電解水を使うと、シミや変色の原因になります。 革靴、革製のソファ、バッグなどには絶対に使用しないでください。
白木や無垢材も水分を吸収しやすく、変色や変形の恐れがあります。 和室の柱や高級家具など、無垢材が使われている場所は要注意です。
漆器や絹製品も同様に、水に弱い性質を持っています。 これらの素材には、それぞれ専用のお手入れ方法があります。
判断に迷ったときは、目立たない場所でテストしてから使いましょう。 大切な物を傷める前に、慎重に確認することが重要です。
貴金属
金、プラチナ、銀などの貴金属は、アルカリ性に反応しやすい性質があります。 アルカリ電解水を使うと、変色や腐食の原因になることがあります。
アルミニウムは特に注意が必要です。 アルミ鍋やアルミサッシに使用すると、白く変色してしまいます。
真鍮や銅も同様に、変色のリスクがあります。 ドアノブや装飾品など、これらの金属が使われている場所は避けましょう。
ステンレスは比較的安全ですが、長時間の接触は避けた方が無難です。 使用後はよく水拭きして、アルカリ成分を残さないようにしましょう。
表面にコーティングが施されているもの
テレビやパソコンの液晶画面には、特殊なコーティングが施されています。 アルカリ電解水を使うと、このコーティングが剥がれる可能性があります。
メガネのレンズも同様で、反射防止コーティングなどが傷む恐れがあります。 専用のクリーナーを使用することをおすすめします。
車の塗装面やワックスがけした床も要注意です。 せっかくのコーティングが台無しになってしまうかもしれません。
フッ素加工のフライパンなども、コーティングが傷む可能性があります。 調理器具は素材を確認してから使用することが大切です。
お掃除に万能なアルカリ電解水マイヘルパーION MAXのご紹介
アルカリ電解水は、お掃除に万能な洗浄剤として注目されています。
中でも、マイヘルパーION MAXは、高品質なアルカリ電解水として人気の商品です。
マイヘルパーION MAXは、pH12.5の強力なアルカリ性を持つ「水」です。
苛性ソーダなどの危険性のあるアルカリではなく、電子イオンをたくさん持った特殊なイオン水のため、科学火傷や皮膚刺激はありません。
また、「水」であるため、小さなお子様やペットのいるところでも安心して使用できます。
マイヘルパーION MAXは、強力な洗浄力を持っています。
アルカリイオンが汚れと物体の間に素早く浸透・付着し、付着した汚れの周りと物体の表面は、マイナスイオン同士の働きで反発しあって汚れが取れます。
さらに、マイヘルパーION MAXは、除菌・消臭効果も期待できます。
pH12.5の強アルカリ性のため、大腸菌をはじめノロウイルスを不活化する効果があります。
食中毒の原因であるO-157や大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌なども除菌するので、キッチン周りで使用するにも最適です。
マイヘルパーION MAXは、環境に優しい洗浄剤でもあります。
優れた洗浄力を発揮しながらも、”水”だから環境汚染がゼロ。
自然の力を最大限に発揮した人と環境に優しい商品です。
まとめ
アルカリ電解水は、現代の暮らしに欠かせない万能クリーナーといえるでしょう。 油汚れから皮脂汚れまで、家中のさまざまな汚れに効果を発揮します。
pH10~12という強アルカリ性により、酸性の汚れを中和して落とす仕組みは理にかなっています。 さらにpH12.5以上なら除菌効果も期待でき、掃除と除菌が同時にできる優れものです。
キッチンの換気扇やコンロ、リビングのフローリングやテーブル、水回りのカビ予防まで、使える場所は実に多彩です。 二度拭き不要で時短になり、界面活性剤を含まないので安全性も高いという理想的な特徴を持っています。
ただし、革製品や無垢材、貴金属など使えない素材もあるので注意が必要です。 また、pH値が安定しない製品もあるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。
正しい知識を持って適切に使用すれば、アルカリ電解水は強力な味方になってくれます。 環境にも家族にも優しい掃除を実現し、快適な暮らしを手に入れましょう。
一本常備しておけば、急な来客時の掃除にも慌てることがありません。 ぜひアルカリ電解水を活用して、効率的で安全な掃除習慣を始めてみてください。