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ドラッグストアや100円ショップでも手軽に購入できるアルカリ電解水は、油汚れや皮脂汚れをすっきり落とせる掃除アイテムとして人気を集めています。
しかし、購入したものの「いつまでに使い切ればいいのかわからない」「開封してからどのくらい効果が持続するのか気になる」という方も多いのではないでしょうか。
実は、アルカリ電解水には使用期限が存在し、保管方法によって効果の持続期間が大きく変わります。
せっかく購入した洗浄剤の効果を最大限に発揮させるためには、正しい保管方法と使用期限についての知識が欠かせません。
この記事では、アルカリ電解水の使用期限の目安から、効果を長持ちさせる保管のコツ、期限内に使い切るための活用アイデアまで詳しく解説します。
アルカリ電解水をこれから購入しようと考えている方も、すでに自宅にあるものの使い方に迷っている方も、ぜひ最後までご覧ください。
アルカリ電解水の基本知識
アルカリ電解水の使用期限について理解するためには、まずこの洗浄剤がどのようなものなのかを知っておくことが大切です。
なぜ汚れが落ちるのか、どのような効果があるのかを把握しておくと、使用期限の重要性もより深く理解できるようになります。
ここでは、アルカリ電解水の基本的な性質と特徴について詳しく見ていきましょう。
水を電気分解して生成されるアルカリ性の水溶液
アルカリ電解水とは、水を特殊な装置で電気分解することによって作られるアルカリ性の水溶液のことを指します。
水には電気を流すと酸性とアルカリ性にわかれる性質があり、このうちアルカリ性の部分だけを集めたものがアルカリ電解水です。
電気分解を行う際には、分解を補助するための「電解質」と呼ばれる物質が使われています。
電解質には主に食塩(塩化ナトリウム)または炭酸カリウムの2種類があり、どちらを使用するかによって製品の特性が少し異なります。
アルカリ電解水の大きな特徴は、主成分が水であるという点にあります。
一般的な洗剤に含まれることの多い界面活性剤などの化学物質が入っていないため、環境にやさしく安全性が高い洗浄液として注目されてきました。
小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使用できることから、近年ますます人気が高まっているのです。
液体の性質を表す指標として「pH(ペーハー)」という数値がよく使われます。
pHは1から14の範囲で表され、7が中性、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性を示します。
市販されているアルカリ電解水の多くはpH12から13程度の強アルカリ性であり、この高いpH値が強力な洗浄力の源となっています。
| pH値 | 性質 | 代表的な物質 |
|---|---|---|
| 1〜3 | 強酸性 | 胃酸、レモン汁 |
| 4〜6 | 弱酸性 | 酢、炭酸水 |
| 7 | 中性 | 純水 |
| 8〜10 | 弱アルカリ性 | 重曹水、セスキ水 |
| 11〜14 | 強アルカリ性 | アルカリ電解水 |
油汚れや皮脂汚れに強い洗浄力の仕組み
アルカリ電解水が洗浄剤として優れている理由は、強アルカリ性の性質が酸性の汚れに対して非常に効果的だからです。
家庭内で発生する汚れの多くは、実は酸性の性質を持っています。
代表的なものとしては、キッチンの油汚れ、手垢、皮脂汚れ、たんぱく質汚れなどが挙げられます。
これらの酸性の汚れにアルカリ電解水をスプレーすると、「中和反応」と呼ばれる化学反応が起こります。
酸性とアルカリ性が混ざり合うことで汚れが中和され、固くこびりついた汚れもゆるんで落ちやすくなるのです。
この仕組みは、重曹やセスキ炭酸ソーダといったほかのアルカリ性洗浄剤と基本的には同じです。
ただし、アルカリ電解水はpHが12以上と非常に高いため、より頑固な汚れにも効果を発揮できます。
重曹のpHが約8、セスキ炭酸ソーダのpHが約10であることと比較すると、アルカリ電解水の洗浄力の強さがよくわかります。
また、アルカリ電解水には浸透力が高いという特徴もあります。
通常の水よりも分子の集まり(クラスター)が小さいため、汚れの奥深くまで入り込んで汚れを浮かせることができるのです。
この浸透力の高さが、スプレーして拭くだけで汚れが簡単に落ちる理由の一つとなっています。
洗浄と除菌・消臭が同時にできる理由

アルカリ電解水のもう一つの大きなメリットは、洗浄と除菌・消臭を同時に行えるという点です。
一般的な細菌やウイルスが生存できるpHの範囲は、おおむね1から10程度とされています。
アルカリ電解水のpHは11.5以上であることが多いため、この範囲を超えた環境を作り出すことができます。
細菌やウイルスはpH11.5以上の強アルカリ性の環境では生存できないため、アルカリ電解水で拭き掃除をするだけで除菌効果が得られるのです。
インフルエンザウイルスやノロウイルス、新型コロナウイルスなどに対しても不活化効果があることが確認されており、衛生管理の面でも頼りになるアイテムといえます。
消臭効果についても、同様の仕組みで説明できます。
においの原因となる多くの菌はアルカリ性の環境で活動できなくなるため、アルカリ電解水をスプレーすることでにおいの元を断つことが可能です。
さらに、アルカリ電解水はpH11.5以上の環境ではカビが発生しにくいという特性も持っています。
梅雨の時期や湿気の多い場所でも、アルカリ電解水を使った掃除を習慣にすることで、カビの予防効果が期待できるでしょう。
ただし、ここで注意しておきたいのは、これらの除菌・消臭・防カビ効果はpH値に依存しているという点です。
時間の経過とともにpH値が低下すると、これらの効果も弱まってしまいます。
だからこそ、アルカリ電解水の使用期限と正しい保管方法を知っておくことが重要なのです。
アルカリ電解水の使用期限はどのくらいか
アルカリ電解水を購入したら、いつまでに使い切ればよいのでしょうか。
実は、アルカリ電解水は時間の経過とともにその性質が変化する特性を持っています。
使用期限を過ぎても健康に害があるわけではありませんが、本来の洗浄力や除菌効果を発揮できなくなる可能性があります。
ここでは、アルカリ電解水の具体的な使用期限と、なぜ期限があるのかについて詳しく解説します。
未開封の状態で1〜2年が一般的な目安
市販されているアルカリ電解水の使用期限は、製品によって若干の違いはありますが、未開封の状態でおおむね1年から2年程度に設定されていることが多くみられます。
この期間内であれば、製造時の高いpH値と洗浄力・除菌力が維持されていると考えてよいでしょう。
ただし、使用期限はあくまでも「未開封の状態で、適切に保管した場合」の目安であることを忘れてはいけません。
直射日光が当たる場所や高温になりやすい場所に放置していた場合は、使用期限内であっても効果が低下している可能性があります。
購入したアルカリ電解水のボトルには、製造年月日や使用期限が記載されていることが一般的です。
まずは手元の製品を確認し、いつまでに使い切るべきなのかを把握しておきましょう。
| 状態 | 使用期限の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 未開封・適切に保管 | 1〜2年 | 製品パッケージの表示に従う |
| 開封後 | できるだけ早く | 数ヶ月以内の使用が推奨される |
| 高温・直射日光下で保管 | 期限より短くなる | 効果が早く低下する可能性あり |
開封後は中性化が進みやすくなる
アルカリ電解水は、開封すると空気に触れることで徐々に中性に戻ろうとする性質を持っています。
これは、電気分解によって人工的に作られたアルカリ性の水が、自然な状態である中性の水に戻ろうとする働きによるものです。
開封前は容器によって密閉されているため、この中性化の進行は非常にゆるやかです。
しかし、一度開封してしまうと空気との接触面が増え、中性化のスピードが加速します。
そのため、開封後は使用期限にかかわらず、できるだけ早く使い切ることが推奨されています。
具体的な期間としては、開封後数ヶ月以内に使い切るのが理想的です。
スプレーボトルタイプの製品であれば、毎日の掃除に使用していれば自然と使い切れる量であることが多いでしょう。
大容量の詰め替え用を購入した場合は、小分けにして使うことで、開封した部分を早めに消費できるよう工夫するとよいかもしれません。
pHが低下すると洗浄力や除菌効果が弱まる
アルカリ電解水の効果がなぜ時間とともに弱まるのか、その仕組みをもう少し詳しく見ていきましょう。
先ほど説明したとおり、アルカリ電解水の洗浄力や除菌効果は高いpH値に依存しています。
製造直後のアルカリ電解水はpH12から13程度の強アルカリ性を示しますが、時間が経つにつれてこの数値は徐々に下がっていきます。
pHが11.5を下回ると除菌効果が期待できなくなり、さらに低下すると洗浄力も弱まっていきます。
ただし、洗浄剤として完全に使えなくなるほどpHが低下することは、使用期限内であればまずありません。
使用期限を大幅に過ぎた場合でも、ある程度の洗浄効果は残っていることが多いのが実情です。
とはいえ、せっかくアルカリ電解水を使うのであれば、本来の性能を発揮できる状態で使用したいものです。
洗浄力の低下したアルカリ電解水では、頑固な油汚れに何度もスプレーが必要になったり、除菌効果が不十分になったりする可能性があります。
効率よく掃除を行うためにも、使用期限を意識した計画的な使用と保管を心がけましょう。
期限切れや劣化を見分けるポイント
アルカリ電解水を使っていると、「これはまだ使えるのだろうか」と不安に感じることがあるかもしれません。
特に購入してからしばらく経ったものや、ボトルの中に白い物質が見えた場合などは、使用を続けてよいのか判断に迷うところです。
ここでは、アルカリ電解水の状態を見分けるポイントと、似たような洗浄剤であるセスキ水との違いについて解説します。
白い結晶や粉の発生は使用可能なサイン
アルカリ電解水を使用していると、スプレー後に拭き取った場所に白い粉のようなものが残ることがあります。
また、ボトルの中に白い結晶のような物質が浮遊していたり、沈殿していたりするのを見かけることもあるでしょう。
このような状態を見ると、「劣化してしまったのではないか」「使用期限が切れてしまったのでは」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、この白い粉や結晶は劣化のサインではありません。
実はこれは、アルカリ電解水に含まれるイオン成分が結晶化したものです。
電気分解によって生成されたイオンが、水分の蒸発などによって濃縮され、目に見える形で現れたものにすぎません。
したがって、白い結晶や粉が発生していても、使用期限内であれば問題なく使用できます。
拭き取った場所に白い粉が残った場合は、水で濡らした布でもう一度拭き取れば簡単に取り除けるため、掃除のやり直しが必要なわけでもありません。
見た目で劣化を判断しようとすると間違いやすいので、この点はしっかりと覚えておきましょう。
効果が感じられなくなったら劣化の可能性
白い結晶の発生は劣化のサインではありませんが、では実際に劣化している場合はどのように見分ければよいのでしょうか。
最もわかりやすい判断基準は、実際に使用したときの効果で確認する方法です。
以前は簡単に落ちていた油汚れが、何度スプレーしても落ちにくくなった場合は、pHが低下している可能性があります。
同じ量をスプレーしても汚れが浮いてこない、こすっても以前のようにすっきり落ちないといった変化を感じたら、アルカリ電解水の劣化を疑いましょう。
また、除菌効果の低下は体感しにくいという点も注意が必要です。
洗浄力の低下は汚れの落ち具合で判断できますが、除菌できているかどうかは目に見えません。
そのため、使用期限を過ぎたアルカリ電解水を除菌目的で使うのは避けた方が無難です。
より確実に劣化を判断したい場合は、pH試験紙やpHメーターを使用する方法もあります。
100円ショップやホームセンターなどで手軽に入手でき、アルカリ電解水のpH値を測定することができます。
pH11.5を下回っていれば除菌効果は期待できないと判断し、洗浄用途に限定して使用するか、新しいものに買い替えることを検討しましょう。
セスキ水との違いと保存期間の比較

アルカリ電解水とよく比較されるナチュラルクリーニング用品として、**セスキ炭酸ソーダを水に溶かした「セスキ水」**があります。
どちらもアルカリ性の洗浄剤であり、油汚れや皮脂汚れに効果的という点で共通しています。
しかし、保存期間については大きな違いがあるため、使い分けの参考にしてください。
セスキ水は、セスキ炭酸ソーダの粉末を自分で水に溶かして作るのが一般的です。
手作りしたセスキ水の保存期間は、おおむね2〜3ヶ月程度とされています。
これは、水そのものが腐敗するためであり、アルカリ電解水とは劣化の理由が異なります。
一方、市販のアルカリ電解水は製造過程で品質管理がなされており、未開封であれば1〜2年の保存が可能です。
また、セスキ水は粉末を水に溶かしているため、乾燥後に白い粉が残りやすく二度拭きが必要になることがあります。
アルカリ電解水は水を電気分解して作られているため、乾けば何も残らず二度拭き不要という点も大きな違いです。
| 項目 | アルカリ電解水 | セスキ水(手作り) |
|---|---|---|
| pH値 | 12〜13 | 約9.8 |
| 保存期間 | 1〜2年(未開封) | 2〜3ヶ月 |
| 除菌効果 | あり(pH11.5以上) | なし |
| 二度拭き | 不要 | 必要な場合あり |
| コスト | やや高め | 非常に安い |
長期保存を重視するならアルカリ電解水、コストパフォーマンスを重視するならセスキ水というように、用途や目的に応じて選ぶとよいでしょう。
効果を長持ちさせる正しい保管方法
アルカリ電解水の使用期限を最大限に活かすためには、適切な保管方法を知っておくことが重要です。
同じ製品でも、保管の仕方によって効果の持続期間に差が出ることがあります。
ここでは、アルカリ電解水を正しく保管するためのポイントを詳しく解説します。
直射日光と高温を避けた冷暗所での保管
アルカリ電解水を保管する際に最も気をつけたいのが、直射日光と高温を避けるという点です。
紫外線や熱は、アルカリ電解水の中性化を促進させる要因となります。
窓際や屋外、暖房器具の近くなど、温度が上がりやすい場所に置いておくと、使用期限よりも早く効果が低下してしまう可能性があるのです。
理想的な保管場所は、直射日光が当たらない室内の冷暗所です。
具体的には、以下のような場所がおすすめです。
- 洗面台の下の収納スペース:湿気が多すぎなければ適切な環境
- シンク下の収納:ほかの掃除用品と一緒に保管しやすい
- パントリーや収納棚の中:温度変化が少なく安定している
- クローゼットの一角:直射日光が当たらず涼しい場所
逆に、避けるべき保管場所としては以下が挙げられます。
- 窓際や日当たりのよい棚の上
- 車の中(夏場は特に高温になりやすい)
- 暖房器具やコンロの近く
- ベランダや屋外の物置
掃除用品だからといって、使いやすさだけを優先して高温になりやすい場所に置くのは避けましょう。
少し不便でも適切な場所に保管することで、アルカリ電解水の効果を長く維持できます。
密閉することでpH低下を防ぐ
アルカリ電解水の効果を長持ちさせるもう一つの重要なポイントは、容器をしっかりと密閉することです。
先ほど説明したとおり、アルカリ電解水は空気に触れることで徐々に中性化が進んでいきます。
密閉された状態であれば、1年が経過してもpHの低下は0.1程度にとどまるというデータもあり、保存状態によって大きな差が生まれることがわかります。
スプレーボトルタイプの製品を使用する場合は、使用後にノズル部分をしっかりと閉めることを習慣にしましょう。
ノズルが緩んでいると、そこから空気が入り込んで中性化が進みやすくなります。
詰め替え用のパウチや大容量ボトルを購入した場合は、開封後できるだけ空気を抜いてから封をするとより効果的です。
また、小分けにして使うという方法も有効です。
大容量の製品をそのまま使っていると、使い切るまでの間に何度も開封することになり、そのたびに空気に触れる機会が増えてしまいます。
使用頻度に合わせた適切なサイズの容器に移し替えることで、残りの分を密閉したまま保管しておくことができます。
炭酸ガスが中性化の原因になる理由
アルカリ電解水がなぜ時間とともに中性に戻ってしまうのか、その科学的な理由についても知っておきましょう。
アルカリ電解水の**中性化の主な原因は、大気中に含まれる炭酸ガス(二酸化炭素)**です。
空気中には約0.04%の二酸化炭素が含まれており、これがアルカリ電解水と反応すると酸性の物質(炭酸)が生成されます。
アルカリ性であるアルカリ電解水と、この酸性の炭酸が中和反応を起こすことで、pHが徐々に低下していくのです。
この反応は、空気と接触している限り止めることができません。
だからこそ、密閉して空気との接触を最小限に抑えることが、効果を長持ちさせるための最も有効な方法となります。
逆に言えば、完全に密閉された環境であれば、炭酸ガスによる中性化はほとんど起こらないということです。
製造されたばかりのアルカリ電解水が密閉容器に入れられている理由も、まさにこの中性化を防ぐためなのです。
使用後は速やかに蓋を閉め、できるだけ空気に触れる時間を短くすることを心がけてください。
使用時に注意すべきポイント
アルカリ電解水は環境にやさしく安全性の高い洗浄剤ですが、どんな場所にでも使えるわけではありません。
強アルカリ性という性質ゆえに、使用を避けるべき素材や注意すべき点がいくつか存在します。
大切なものを傷めてしまわないよう、使用前にしっかりと確認しておきましょう。
使えない素材と変色・変質のリスク

アルカリ電解水を使用する際に最も注意したいのが、素材によっては変色や変質を引き起こす可能性があるという点です。
アルカリ性の物質は、特定の素材と反応して「アルカリ焼け」と呼ばれる現象を起こすことがあります。
これは化学反応によって表面が黒く変色したり、質感が変わったりしてしまう状態を指します。
一度アルカリ焼けが起きてしまうと、元に戻すことは非常に難しいため、使用前に必ず素材を確認する習慣をつけましょう。
以下では、特に注意が必要な素材について詳しく説明します。
アルミや銅などの非鉄金属
アルカリ電解水が使用できない素材の代表格が、アルミニウムや銅などの非鉄金属です。
これらの金属はアルカリ性の物質に対して反応しやすく、表面が腐食したり変色したりすることがあります。
アルミ製の鍋やフライパン、銅製の調理器具などにアルカリ電解水を使用すると、黒ずみが発生して見た目が悪くなるだけでなく、素材自体が傷んでしまう可能性があります。
また、真鍮や貴金属なども同様に注意が必要です。
キッチンで使用する際は、シンクや蛇口の素材を事前に確認してから使うようにしましょう。
ステンレス製の場合は比較的安心して使用できますが、念のため目立たない部分で試してから全体に使うことをおすすめします。
さらに、アルカリ電解水の種類によっても金属への影響が異なります。
電解質に塩化ナトリウム(食塩)を使用した製品は、金属を錆びさせやすい傾向があります。
炭酸カリウムを電解質として使用した製品であれば、金属への影響は比較的少ないとされています。
製品を購入する際は、成分表示を確認してみるとよいでしょう。
皮革製品・白木・漆塗りの製品
天然素材を使用した製品にも、アルカリ電解水の使用は避けるべきです。
皮革製品は、アルカリ性の物質によってたんぱく質が分解され、質感が変わったり硬くなったりすることがあります。
革製のソファやバッグ、靴などを掃除したい場合は、専用のレザークリーナーを使用するようにしましょう。
白木(無塗装の木材)や桐材なども、アルカリ電解水との相性がよくありません。
木の表面にシミができたり、変色したりする原因となるため、使用を控えてください。
和室の柱や無垢材のテーブルなど、自然の風合いを活かした家具には特に注意が必要です。
漆塗りの製品についても同様です。
漆は繊細な素材であり、アルカリ電解水をかけると塗装が剥がれたり光沢が失われたりする恐れがあります。
伝統工芸品や高価な漆器は、乾いた布で優しく拭く程度にとどめておきましょう。
コーティングされた画面やレンズ
意外と見落としがちなのが、コーティング加工が施された製品への使用です。
テレビやパソコンのディスプレイ、スマートフォンの画面には、反射防止や指紋防止のためのコーティングが施されていることが一般的です。
アルカリ電解水をこれらの画面に使用すると、コーティングが剥がれてしまう可能性があります。
一度剥がれたコーティングは元に戻らないため、画面の視認性が低下したり、傷つきやすくなったりしてしまいます。
同様に、メガネのレンズやカメラのレンズにもコーティングが施されていることが多いです。
これらのアイテムにアルカリ電解水を使用するのは避け、専用のクリーナーを使用するようにしましょう。
自動車の塗装面やニス塗りの製品にも注意が必要です。
表面のコーティングや塗装を傷める原因となるため、使用前に必ず確認してください。
長時間使用時は手肌への影響に配慮する
アルカリ電解水は環境にやさしい洗浄剤ですが、長時間素手で触れ続けると肌への影響があることを覚えておきましょう。
強アルカリ性という性質は、皮脂汚れを落とす効果がある反面、肌の皮脂も分解してしまう働きがあります。
使用中に手がぬるぬるするような感覚を覚えることがありますが、これはアルカリ電解水によって皮脂が溶けているサインです。
短時間の使用であれば問題ないことがほとんどですが、大掃除などで長時間使用する場合は、ゴム手袋を着用することをおすすめします。
また、使用後は手を水でしっかりと洗い流し、ハンドクリームなどで保湿するケアを行うとよいでしょう。
特に肌が敏感な方や、もともと手荒れしやすい方は、短時間の使用でもゴム手袋の着用を習慣にしておくと安心です。
なお、目や口にアルカリ電解水が入らないよう注意することも大切です。
天井や高い場所を掃除する際は、液だれで目に入ることがあるため、安全メガネやゴーグルの使用を検討してください。
トイレの尿石や水垢には効果が薄い
アルカリ電解水は多くの汚れに効果的ですが、すべての汚れに対応できるわけではありません。
特に注意したいのが、アルカリ性の汚れには効果が期待できないという点です。
代表的なアルカリ性の汚れとしては、トイレの尿石、水垢、石鹸カス、カビそのものなどが挙げられます。
これらの汚れは酸性の汚れではないため、アルカリ電解水で中和することができません。
トイレの尿石や浴室の水垢を落としたい場合は、酸性のクリーナーを使用する必要があります。
クエン酸を水に溶かしたクエン酸水や、市販の酸性洗剤が効果的です。
また、カビの予防にはアルカリ電解水が有効ですが、すでに発生してしまったカビを除去する効果は期待できません。
カビを除去する場合は、塩素系のカビ取り剤など専用の製品を使用してください。
アルカリ電解水は万能ではなく、汚れの種類に応じて適切な洗剤を使い分けることが大切です。
期限内に使い切るための活用アイデア
アルカリ電解水を購入したものの、なかなか使い切れずに気づいたら使用期限が近づいていたという経験がある方も多いのではないでしょうか。
せっかくの洗浄力と除菌効果を無駄にしないためには、日常的にさまざまな場面で活用することが大切です。
ここでは、アルカリ電解水を期限内に使い切るための具体的な活用アイデアを紹介します。
キッチンの油汚れやコンロ周りの掃除
アルカリ電解水が最も活躍する場所の一つがキッチンです。
調理中に飛び散る油汚れや、コンロ周りにこびりついた頑固な汚れは、アルカリ電解水の得意分野といえます。
ガスコンロの五徳には、調理のたびに油汚れや焦げ付きが蓄積していきます。
アルカリ電解水をスプレーして数分置いてから拭き取ると、こびりついた汚れが浮いて落としやすくなります。
IHクッキングヒーターの天板も、アルカリ電解水で拭くだけで指紋や油汚れがすっきり取れます。
電子レンジの庫内も、油汚れや食品の飛び散りが付きやすい場所です。
アルカリ電解水をスプレーした布で拭くだけで、焦げ付きや臭いの元となる汚れを落とすことができます。
冷蔵庫の取っ手や扉の表面も、毎日何度も触れるため皮脂汚れが付きやすい場所です。
アルカリ電解水で定期的に拭き掃除をすることで、清潔な状態を保つことができます。
キッチンでの活用例をまとめると、以下のようになります。
| 場所 | 汚れの種類 | 使い方のポイント |
|---|---|---|
| コンロ周り | 油汚れ、焦げ付き | スプレー後に数分放置 |
| 電子レンジ | 油汚れ、食品の飛び散り | 布にスプレーして拭く |
| 冷蔵庫 | 皮脂汚れ、手垢 | 直接スプレーして拭き取り |
| 換気扇 | 油汚れ | しっかりスプレーして放置 |
| キッチンカウンター | 油汚れ、水滴跡 | 日常的に拭き掃除 |
フローリングやドアノブの拭き掃除
キッチン以外にも、リビングや廊下などの日常空間でアルカリ電解水は大活躍します。
フローリングの床は、素足で歩くことで皮脂汚れが蓄積していきます。
特に夏場は汗をかきやすいため、床がベタベタしてくることも珍しくありません。
アルカリ電解水をモップや雑巾にスプレーして拭き掃除をすると、床のベタつきがすっきり解消されます。
洗剤を使った場合のようにすすぎが必要ないため、手軽に掃除ができる点も魅力です。
ただし、ワックスがけされた床に使用する場合は注意が必要です。
アルカリ電解水の種類によっては、ワックスを溶かしてしまう可能性があるため、目立たない場所で試してから使用するようにしましょう。
ドアノブや照明のスイッチは、家族全員が毎日何度も触れる場所です。
手垢や皮脂汚れが付きやすいだけでなく、細菌やウイルスが付着しやすい場所でもあります。
アルカリ電解水で拭くことで、汚れを落とすと同時に除菌もできるため、衛生管理の面でも効果的です。
そのほかにも、以下のような場所にアルカリ電解水を活用できます。
- テレビのリモコン:手垢や皮脂汚れが付きやすい(本体には使用不可)
- テーブルや椅子の手すり:食事中の汚れや手垢が蓄積
- 窓のサッシ:ほこりと皮脂が混ざった汚れに効果的
- 玄関の靴箱:においの原因となる菌の除菌に
野菜や食器の洗浄にも活用できる
アルカリ電解水は掃除だけでなく、食品や食器の洗浄にも活用できます。
主成分が水であり、口に入っても安全な成分でできているため、キッチン周りでも安心して使用できるのです。
収穫した野菜や果物には、農薬や土、ほこりなどが付着していることがあります。
アルカリ電解水で洗浄することで、水洗いだけでは落としきれない汚れを効果的に除去できます。
野菜の洗浄に使用する場合は、ボウルに水を張ってアルカリ電解水を少量加え、そこに野菜を浸して軽くもみ洗いします。
その後、流水でしっかりとすすいでから調理に使用しましょう。
食器洗いにも活用できます。
油汚れのついた食器に直接スプレーしてからスポンジで洗うと、少量の洗剤で油汚れが落ちやすくなります。
ただし、食器洗い機への使用は控えてください。
機械の内部を傷める可能性があるため、食洗機を使用する場合は専用の洗剤を使いましょう。
赤ちゃんの哺乳瓶や離乳食用の食器、ペットの食器なども、アルカリ電解水で洗浄・除菌が可能です。
舐めても安全な成分でできているため、すすぎ残しを心配する必要がありません。
このように、アルカリ電解水は家中のさまざまな場面で活用できます。
使い道を広げることで、使用期限内に無駄なく使い切ることができるでしょう。
まとめ
アルカリ電解水は、油汚れや皮脂汚れに強い洗浄力と、除菌・消臭効果を兼ね備えた便利な掃除アイテムです。
環境にやさしく、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使用できる点が大きな魅力といえます。
しかし、アルカリ電解水には使用期限があり、時間の経過とともにpH値が低下して効果が弱まるという特性を持っています。
未開封の状態で1〜2年が使用期限の目安であり、開封後はできるだけ早く使い切ることが推奨されます。
効果を長持ちさせるためには、直射日光と高温を避け、密閉した状態で冷暗所に保管することが大切です。
大気中の炭酸ガスが中性化の原因となるため、使用後は蓋をしっかりと閉めることを忘れないようにしましょう。
ボトル内に白い結晶や粉が発生しても、それは劣化のサインではなくイオン成分の結晶化であり、使用に問題はありません。
ただし、汚れ落ちが悪くなったと感じたら、pHが低下している可能性があるため、新しいものへの買い替えを検討してください。
使用時には、アルミや銅などの非鉄金属、皮革製品、白木、コーティングされた画面などには使用できないことを覚えておきましょう。
また、トイレの尿石や水垢などアルカリ性の汚れには効果がないため、汚れの種類に応じて洗剤を使い分けることが大切です。
アルカリ電解水を無駄なく使い切るためには、キッチンの油汚れ、フローリングの皮脂汚れ、ドアノブの拭き掃除、野菜や食器の洗浄など、日常のさまざまな場面で積極的に活用することをおすすめします。
正しい知識を持って適切に保管し、使用期限内に使い切ることで、アルカリ電解水の効果を最大限に発揮させましょう。
お掃除に万能なアルカリ電解水マイヘルパーION MAXのご紹介

アルカリ電解水は、お掃除に万能な洗浄剤として注目されています。
中でも、マイヘルパーION MAXは、高品質なアルカリ電解水として人気の商品です。
マイヘルパーION MAXは、pH12.5の強力なアルカリ性を持つ「水」です。
苛性ソーダなどの危険性のあるアルカリではなく、電子イオンをたくさん持った特殊なイオン水のため、科学火傷や皮膚刺激はありません。
また、「水」であるため、小さなお子様やペットのいるところでも安心して使用できます。
マイヘルパーION MAXは、強力な洗浄力を持っています。
アルカリイオンが汚れと物体の間に素早く浸透・付着し、付着した汚れの周りと物体の表面は、マイナスイオン同士の働きで反発しあって汚れが取れます。
さらに、マイヘルパーION MAXは、除菌・消臭効果も期待できます。
pH12.5の強アルカリ性のため、大腸菌をはじめノロウイルスを不活化する効果があります。
食中毒の原因であるO-157や大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌なども除菌するので、キッチン周りで使用するにも最適です。
マイヘルパーION MAXは、環境に優しい洗浄剤でもあります。
優れた洗浄力を発揮しながらも、”水”だから環境汚染がゼロ。
自然の力を最大限に発揮した人と環境に優しい商品です。

