毎日の生活の中で、さまざまな役割を果たすテーブルには、目に見えない汚れや雑菌がいっぱい。
テーブルのキレイを保つには、正しい拭き方で汚れを落として、きちんと除菌をする必要があります。
せっかくテーブルを拭いても、拭き方によっては、かえって汚れや雑菌を広げてしまうことも…。
そこで本記事では、テーブルを清潔に保つために知っておきたい、正しいテーブルの拭き方をご紹介します。
目次
テーブルが雑菌だらけになる原因
食事以外の利用で汚れや雑菌が持ち込まれる
テーブルは食事をするだけでなく、勉強やパソコン作業、手芸などさまざまな用途で使われることが多いですよね。
外出から帰ってきた後、無意識にスマートフォンやバッグをテーブルに置いて、一休みしていませんか?
こうした手荷物には、出先であちこちさわった手の雑菌が、たくさん付着しています。
そのままテーブルに置くのは、雑菌をテーブルに移してしまうようなもの。
きちんと除菌してから置くか、食事をするテーブルにはスマートフォンやバッグを置かないよう、心がけましょう。
スマホに付着する菌やその正しいお手入れ方法については、しっかりと理解しておくことが大切です。
会話時の飛沫に雑菌が含まれる
リビングやダイニングのテーブルは、家族団らんの場としても活躍します。
テーブルを囲んでワイワイと会話をしているうちに、知らず知らずのうちに飛沫が飛んでいるものです。
咳やくしゃみをした際に飛ぶ飛沫のイメージはありますが、実は会話をしているだけでも飛沫は飛散しているのです。
その飛沫には、さまざまな菌が含まれていて、気づかないうちにテーブルに付着してしまいます。
楽しい団らんのひとときが、実はテーブルを雑菌だらけにしている可能性が…!
飛沫対策としては、マスクの着用や向かい合わせに座らないことなどが有効とされています。
会話する際にも飛沫が飛ぶことを意識して、対策を心がけると良いでしょう。
食べこぼしに雑菌が繁殖する
美味しい食事に夢中になっていると、ついついこぼしてしまうことってありますよね。
少しのこぼれ物なら、すぐに拭き取ればよいかな、と思ってそのままにしてしまったり。
でも、食べこぼしには雑菌が繁殖するリスクが潜んでいます。
こぼした食べ物は、雑菌のエサとなって、あっという間に菌が増殖してしまうのです。
目に見えるこぼれ物はもちろん、目に見えない汚れも拭き取ることが大切。
食べこぼしがあったらすぐに拭き取る、こまめに拭き掃除をする習慣をつけましょう。
拭き取るだけでなく、除菌もすることで、雑菌の繁殖を防ぐことができますよ。
食事の前後は特に、テーブルの除菌を心がけたいですね。
正しいテーブルの拭き方
「食事の前後は必ず水拭きをする」は間違い
食事の前と後に、テーブルを水拭きする習慣がある方も多いはず。 ですが、テーブルの水拭きは実はNG。 ぬれた台ふきんでテーブルを拭くと、テーブルに付着している雑菌を台ふきんが吸着し、そのまま動かすたびに雑菌を塗り広げてしまうのです。 また、台ふきんを水洗いしただけでは、雑菌を落としきることはできません。 そのため、食事後に使用した台ふきんを水でもみ洗いして室内干ししても、時間の経過とともに、台ふきんに残った雑菌が猛烈なスピードで増殖してしまいます。 夜、水洗いして干しておいた台ふきんを朝に使うことは、雑菌をテーブルの上に塗り広げているのと同じ、といってもいいでしょう。
「台ふきんを往復させて丁寧に拭く」は間違い
ひと昔前は、たたんだ台ふきんを手のひらでぐっと押さえて、力を込めてテーブルを拭き上げるやり方が一般的でした。 特に汚れている所は、台ふきんを何度も往復させてゴシゴシ拭いたり、ぐるぐると回転させながら拭いたりしていたのではないでしょうか。 ですが、現在では雑菌を広げてしまうため、良くない拭き方とされています。 テーブルを拭くときは、力を入れる必要はなく、動かす方向を変えずに直線的に拭きましょう。 一度拭き取った汚れを置き去りにせず、テーブルの外まで連れていくようなイメージで拭き上げるのがポイント。 具体的には、「一方向拭き」と「コの字拭き」がおすすめです。 一方向拭きは、片側から反対側へと、往復させず一方向に動かす方法です。 最後は、天板の側面と裏面をつかむようにして、テーブルのヘリを拭き上げてください。 コの字拭きは、片側から反対側まで一直線に拭いたら、手を離すことなく下に動かし、再び反対側へと動かす方法です。 一筆書きを描くようにテーブルを拭き上げます。
拭き方の手順を確認しましょう
1. 中性洗剤を使って、洗剤薄め液をつくる
拭き掃除用の洗浄液を用意します。 繰り返しますが、塗装のされている木製家具には、「中性洗剤」を使用します。 中性洗剤は、スポンジに染み込ませて食器を洗うのに使う、台所用洗剤のことです。 容器に水をため、洗剤を少量入れて、混ぜ合わせれば、洗浄液の完成です。 水100mlに対して、洗剤1gが目安です。
2. 洗剤薄め液を使って、テーブルを拭き取る
布巾に洗剤薄め液を含ませてから、拭くときに液が垂れないようによく絞ります。 拭き方ですが、汚れを広げないように、同じ箇所を何度も往復せずに、一方向に拭きましょう。 布巾を上からおさえながら、しっかりと拭き取ることが大事です。
3. 洗剤成分を、水拭きで拭き取る
洗剤薄め液で拭き終わったら、次は洗剤成分をテーブルに残さないように、水拭きで拭き取ります。 水拭きする布巾は、拭いたときに水分を残さないように固く絞ってください。 こちらも布巾を上からおさえながら、しっかりと拭き取ることを意識しましょう。
4. 仕上げに、乾拭きする
仕上げに、乾拭きをかけます。 水拭きで表面に残った水分を残さないため、特に木の導管などに水分が残ることがあるので、乾拭きをかけましょう。 柔らかい清潔な布を使用して、水分を拭き取れば、拭き掃除は完了です。 水拭き後の布巾はきれいに洗い、濡れたままの時間を短くするために、固く絞り切ってから、干して乾かしましょう。
テーブルの除菌に便利なおすすめ対策グッズ
テーブルは家族が集まる大切な場所ですが、食事の際に飛沫や食べこぼしなどで汚れやすく、細菌が繁殖しやすい場所でもあります。常に清潔に保つためには、こまめな除菌が欠かせません。そこで、テーブルの除菌が手軽にできるおすすめの便利グッズを2つご紹介します。
マイヘルパーION MAX
マイヘルパーION MAXは、水に微量の塩を加えて電気分解させたpH12.5の強アルカリ性のイオン水です。化学薬品や合成剤を一切使用していないため、無色・無臭・無刺激で、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心して使用できます。
優れた洗浄力を発揮し、油脂やタンパク質などの汚れを素早く浸透・付着して落とします。さらに、大腸菌やノロウイルスなどの除菌効果もあるため、食中毒の原因菌対策にも最適です。
使い方は簡単で、テーブルに直接スプレーして拭き取るだけ。二度拭きの必要もありません。環境にも優しく、人と地球に寄り添った商品といえるでしょう。
除菌ウェットティッシュ
除菌ウェットティッシュは、手軽にテーブルを拭き掃除できる便利アイテムです。ティッシュに除菌成分が含まれているため、汚れを落としながら同時に除菌もできます。
食事の度にさっと取り出して使用できるので、忙しい家事の合間でもこまめな除菌が可能。使い捨てタイプなので衛生的であり、アルコールタイプのものを選べば、ウイルス対策にも効果が期待できます。
外出先での食事の際にも、ポーチやバッグに入れておくと安心です。除菌ウェットティッシュを常備して、いつでも清潔なテーブルを保ちましょう。
よくあるご質問
Q. テーブルに雑菌がたくさんいる理由は?
テーブルに雑菌がたくさんいる理由は、「テーブルに置いたスマートフォンなどからテーブルに雑菌が移ってしまうこと」「会話時の飛沫に含まれた雑菌がテーブルに付着すること」「食べこぼしなどをエサにして雑菌が繁殖してしまうこと」の3つが主な原因です。 日常的に使用するテーブルだからこそ、こまめな除菌が大切ですね。
Q. 正しいテーブルの拭き方とは?
正しいテーブルの拭き方は、「水拭きをしない」「動かす方向を変えずに直線的に拭く」の2点がポイントです。 テーブルを拭くときは「一方向拭き」や「コの字拭き」など、一度拭き取った汚れを置き去りにせず、テーブルの外まで連れていくようなイメージで拭き上げます。 拭き方の手順としては、中性洗剤で洗剤薄め液をつくり、それを使ってテーブルを拭き取ります。 その後、洗剤成分を水拭きで拭き取り、仕上げに乾拭きをします。
Q. ふきんではなくキッチンペーパーを使用しても良いですか?
キッチンペーパーは、1回の使い切りする場合には毎回清潔なものを使用できるのでおすすめです。 最近は、洗ってくり返し何度も使用できるタイプのものも販売されています。 その場合には、日をまたいでくり返し使用すると、ふきんと同様に雑菌が繁殖する可能性があるので注意しましょう。
Q. 食卓用のアルコール除菌グッズは手の除菌にも有効ですか?
食卓用のアルコール除菌と、手指消毒に使われるアルコール消毒は濃度や成分が異なります。 手指消毒に有効な目安はおよそ60~80%と高濃度であり、食卓用の除菌グッズはおよそ35~50%です。 効果を得るためには、目的に合わせた製品を使用するようにしましょう。
まとめ
毎日の生活に欠かせない食卓は、実は目に見えない雑菌がたくさん潜んでいる場所でした。 食事以外の利用や会話時の飛沫、食べこぼしなどが、雑菌を増やす原因となっています。
食卓を清潔に保つためには、台ふきんでの水拭きは逆効果で、かえって雑菌を広げてしまう可能性があります。
除菌ウェットティッシュや除菌スプレーなどの除菌アイテムを上手に活用することも、清潔な食卓を保つポイントです。 食卓だけでなく、水道の蛇口やキッチンの手拭きタオルなど、キッチン回りのよく触れる場所の除菌も習慣づけると良いでしょう。 正しいお手入れ方法を実践して、いつも清潔で安心できる食卓を維持しましょう。