目次
アルカリ電解水の基本情報
アルカリ電解水とは
水を電気分解してアルカリ性にした液体
アルカリ電解水とは、水を電気分解することによってアルカリ性に変化させた液体のことをいいます。
通常、水は中性で、酸性でもアルカリ性でもありません。
しかし、この水に電気分解という処理を施すことによって、水の性質を変化させることができるのです。
電気分解によって、水からプラスイオンが取り除かれ、マイナスイオンが多くなった状態になります。
これによって、水はアルカリ性へと変化するのです。
pH12〜13の強アルカリ性
アルカリ電解水は、一般的にpH12~13程度の強アルカリ性を示します。
pHは、水溶液の酸性やアルカリ性の度合いを示す指標で、7が中性、7未満が酸性、7より大きい場合はアルカリ性を意味します。
通常の水道水はpH7程度の中性ですが、アルカリ電解水はそれよりもはるかに大きな値を示すのが特徴です。
このpH12〜13という強アルカリ性の性質により、アルカリ電解水は油汚れを分解したり、除菌・消臭効果を発揮したりすることができるのです。
水を電気分解する際の条件を調整することで、このpH値をコントロールすることも可能です。
アルカリ電解水は、そのpH値の高さから、一般家庭でも使用できる強力な洗浄剤の一つとして注目を集めています。
アルカリ電解水の特徴
汚れを分解・除去する高い洗浄力
アルカリ電解水の大きな特徴の一つが、高い洗浄力です。
特に、油汚れやたんぱく質などの汚れに対して効果を発揮します。
これは、アルカリ電解水に含まれるOH⁻イオン(水酸化物イオン)が、汚れを分解・乳化する働きを持っているためです。
通常の中性の水では落としにくい頑固な汚れも、アルカリ電解水を使うことで簡単に洗い流すことができるでしょう。
キッチンや洗面所、お風呂場など、家庭内の様々な場所の掃除に活用できるのが魅力です。
除菌・消臭効果も期待できる
もう一つ、アルカリ電解水の大きな特徴が除菌・消臭効果です。
アルカリ電解水は強いアルカリ性を示すため、雑菌の繁殖を抑える効果があります。
また、不快なニオイの原因となる物質を中和・分解することで、消臭効果も期待できるのです。
トイレや生ゴミの処理などに使うことで、清潔な環境を保つことができるでしょう。
ただし、アルカリ電解水は医薬品や医薬部外品ではないため、すべての菌を完全に除去できるわけではない点には注意が必要です。
衛生面で気になる場合は、アルカリ電解水と併せて他の除菌剤を使うことをおすすめします。
家庭用と業務用の違い
家庭用は手軽だがpH値が不安定な場合も
アルカリ電解水には、家庭で手軽に使える家庭用の製品も販売されています。
スプレーボトルに入った製品が多く、掃除したい場所に吹きかけるだけで使えるので便利です。
ただし、家庭用の製品は、長期間の保存に向かない場合があります。
それは、時間の経過とともにpH値が低下してしまうためです。
アルカリ電解水は、そもそも不安定な性質を持っています。
そのため、精製後長期間経過すると、水の状態に戻ろうとします。
家庭用の製品は、この点に配慮して作られていないことが多いため、注意が必要です。
業務用は高濃度だが不純物混入に注意
一方、業務用のアルカリ電解水は、家庭用に比べて高い濃度で作られています。
より強力な洗浄力・除菌力を発揮するため、プロの清掃などで重宝されています。
しかし、この業務用アルカリ電解水にも注意点があります。
それは、製造方法によっては不純物が混入している可能性があるということです。
アルカリ電解水の製造には、食塩などの電解質が必要です。
この電解質の品質によっては、アルカリ電解水に不純物が混ざってしまうことがあるのです。
不純物が多いアルカリ電解水を使うと、体への悪影響も心配されます。
業務用アルカリ電解水を選ぶ際は、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切だと言えるでしょう。
カビが発生する原因と健康被害
カビの成長のメカニズム
カビは、多湿な環境を好む微生物です。
空気中に漂っているカビの胞子が、湿気の多い場所に付着すると、そこで発芽し、成長を始めます。
カビの成長に必要な条件は、湿度、栄養分、適度な温度の3つです。
一般的に、湿度が70%以上、温度が20~30℃の環境がカビの成長に最適だと言われています。
また、カビは有機物を栄養源として利用するため、ホコリやチリ、汚れが蓄積しやすい場所でよく発生します。
一度カビが発生すると、胞子を飛散させて周囲にも広がっていくため、早期の対策が必要です。
日常生活で発生しやすい場所
私たちの日常生活の中で、カビが発生しやすい場所はいくつかあります。
代表的なのが、キッチン、浴室、洗面所などの水回りです。
これらの場所は、水を頻繁に使用するため、湿度が高くなりがちです。
また、壁や床の隙間、シンクの排水口など、汚れが蓄積しやすい場所も要注意です。
他にも、ジメジメとした梅雨の時期の押し入れや、結露が発生しやすい窓の周辺なども、カビが生えやすい環境だと言えるでしょう。
普段から換気を心がけ、こまめに掃除することが大切です。
カビによる健康被害の種類
感染症(気管支肺アスペルギルス症など)
カビによる健康被害の一つが、感染症です。
特に、アスペルギルス属のカビによる気管支肺アスペルギルス症は注意が必要です。
これは、カビの胞子を吸い込むことで、肺に感染症を引き起こす病気です。
免疫力の低下した人や、既に肺に疾患のある人が感染しやすいと言われています。
症状は、咳、発熱、呼吸困難など。重症化すると、命に関わる可能性もあります。
アレルギー(気管支喘息など)
また、カビはアレルギー疾患の原因にもなります。
気管支喘息は、その代表例と言えるでしょう。
カビの胞子が気管支を刺激することで、喘息の症状が引き起こされます。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみなども、カビアレルギーの症状として知られています。
一度アレルギー反応が出ると、カビを完全に除去しない限り、症状が繰り返し現れてしまいます。
中毒症(食中毒など)
さらに、カビによる中毒症状も見逃せません。
これは、主にカビの生えた食品を摂取することで起こります。
例えば、カビの生えたパンや野菜、果物など。見た目の変化が分かりにくい場合もあるため、注意が必要です。
カビが産生するカビ毒(マイコトキシン)によって、嘔吐や下痢、腹痛などの食中毒症状が現れます。
また、カビ毒の中には発がん性のあるものも存在するため、長期的な影響も懸念されています。
このように、カビによる健康被害は様々な形で現れます。
日頃から、カビの発生しにくい環境を保つよう心がけることが何より大切だと言えるでしょう。
アルカリ電解水のカビ予防効果
カビの除菌・殺菌
アルカリ電解水は、カビの除菌・殺菌に効果的です。
その理由は、アルカリ電解水が示す高いpH値にあります。
一般的に、カビは弱酸性~中性の環境を好みます。
アルカリ電解水のようなpH12以上の強アルカリ性環境下では、カビの細胞が損傷を受け、増殖が抑制されるのです。
実際に、アルカリ電解水を用いた実験でも、カビの殺菌効果が確認されています。
アルカリ電解水をカビに直接スプレーすることで、カビを死滅させることができるでしょう。
ただし、カビの種類によっては完全に除去できない場合もあるため、注意が必要です。
カビの栄養源となる汚れの除去
また、アルカリ電解水はカビの栄養源となる汚れの除去にも効果を発揮します。
前述の通り、カビは有機物を栄養として成長します。
特に、油汚れやたんぱく質などは、カビの格好の餌となります。
アルカリ電解水は、その強力な洗浄力で、これらの汚れを浮かせて洗い流すことができます。
汚れを取り除くことで、カビの発生を未然に防ぐことが可能なのです。
キッチンや浴室など、水回りの掃除にアルカリ電解水を使うのは、カビ対策として非常に有効だと言えるでしょう。
カビの再発生を防ぐ予防効果
さらに、アルカリ電解水にはカビの再発生を防ぐ予防効果も期待できます。
カビを一度除去しても、胞子が残っていれば再び発生してしまう可能性があります。
しかし、アルカリ電解水で定期的に掃除することで、カビの胞子を洗い流し、再発生を防ぐことができるのです。
加えて、アルカリ電解水の使用により、掃除した場所のpHが上昇します。
これにより、カビが生育しにくいアルカリ性の環境を維持することも可能です。
つまり、アルカリ電解水は、カビの除去だけでなく、予防の面でも大きな効果を発揮するのです。
日頃からアルカリ電解水を使った掃除を心がけることが、カビのない清潔な住環境につながるでしょう。
アルカリ電解水を使ったカビ予防の方法
お風呂掃除での使い方
お風呂は、湿気が多く、カビが発生しやすい場所です。
アルカリ電解水を使ったお風呂掃除は、カビ予防に効果的でしょう。
具体的には、以下のような手順で行います。
1. お風呂の壁や床に、アルカリ電解水を直接スプレーする
2. スポンジやブラシを使って、汚れを擦り洗いする
3. 洗い終わったら、シャワーなどで十分に洗い流す
4. 最後に、換気扇を回すなどして、お風呂内を乾燥させる
特に、壁の隅や床の排水口周りなど、汚れが溜まりやすい場所は入念に洗うことが大切です。
また、洗い終わった後は、必ず乾燥させることを忘れずに。
残った水分がカビの発生を招く原因となります。
トイレ掃除での使い方
トイレも、水回りの一部としてカビが生えやすい場所の一つです。
便座や便器、床などに、アルカリ電解水を吹きかけて拭き掃除するのがおすすめの方法です。
特に、便器の内側は、尿石やたんぱく質の汚れが付着しやすいので、しっかりと洗浄しましょう。
また、トイレのタンクや配管まわりも、カビが発生しやすいポイント。
普段の掃除では手が届きにくい場所ですが、定期的にアルカリ電解水を吹きかけておくと良いでしょう。
トイレ掃除の際は、窓を開けるなどして十分に換気を行うことも忘れずに。
エアコン掃除での使い方
エアコンは、内部に湿気が溜まりやすく、カビが生えやすい家電の一つです。
フィルターを取り外し、アルカリ電解水に浸け置きするのが、カビ予防に効果的な方法でしょう。
15分ほど浸け置きした後、ブラシなどで汚れを落とし、水洗いします。
よく乾燥させてから、元の位置に戻しましょう。
また、エアコン本体内部にも、アルカリ電解水を直接スプレーします。
細い隙間などは、綿棒などを使って丁寧に拭き取ると良いでしょう。
エアコン掃除の際は、必ず電源を切り、コンセントを抜いてから行うことが大切です。
感電の危険があるため、十分に注意しましょう。
キッチン掃除での使い方
キッチンは、油汚れが付着しやすい場所です。
この油汚れは、カビの格好の栄養源となります。
シンクや調理台、コンロ周りなどに、アルカリ電解水を吹きかけて拭き掃除しましょう。
こびりついた汚れには、アルカリ電解水を吹きかけた後、ラップをして5分ほど放置します。
その後、スポンジなどで擦ると、汚れが落ちやすくなります。
また、まな板や包丁、食器などの調理器具も、アルカリ電解水に浸け置きすることでカビ予防効果が期待できます。
漬け置き後は、十分に水洗いし、乾燥させることを忘れずに。
このように、アルカリ電解水を使ったカビ予防は、それぞれの場所の特性に合わせた方法で行うのが効果的です。
定期的な掃除を心がけ、カビの発生を未然に防ぐことが大切だと言えるでしょう。
アルカリ電解水の使用上の注意点
アルカリ性の汚れやカビには効果が薄い
アルカリ電解水は、酸性の汚れに対して高い洗浄力を発揮します。
しかし、アルカリ性の汚れやカビに対しては、その効果が限定的だと言えるでしょう。
例えば、石鹸カスや尿石などのアルカリ性の汚れが付着している場合、アルカリ電解水ではうまく落とせない可能性があります。
これは、アルカリ同士では中和反応が起こらないためです。
同様に、アルカリ性の汚れと絡まった頑固なカビも、アルカリ電解水だけでは除去しきれないかもしれません。
このような場合は、酸性の洗剤や塩素系漂白剤などを併用するのが効果的でしょう。
ただし、これらの洗剤は刺激が強いため、使用する際は十分に注意が必要です。
金属部分への使用は避ける
アルカリ電解水は、金属に対して腐食作用があることが知られています。
特に、アルミニウムや銅、真鍮などの軟らかい金属は、アルカリ電解水によって損傷を受けやすいでしょう。
そのため、金属部分への使用は避けるのが賢明です。
例えば、シンクや蛇口、ドアノブなどがこれに当たります。
万が一、金属部分にアルカリ電解水がかかってしまった場合は、すぐに水で洗い流すようにしましょう。
放置すると、変色や腐食が進行してしまう恐れがあります。
また、電化製品の金属部分にもアルカリ電解水を使わないことが大切です。
回路のショートや故障の原因となる可能性があるためです。
塩素系洗剤との併用は控える
先述の通り、アルカリ性の汚れにはアルカリ電解水だけでは対処しきれない場合があります。
そのような時、塩素系洗剤を使いたくなるかもしれません。
しかし、アルカリ電解水と塩素系洗剤を併用するのは避けるべきです。
これは、アルカリ性の水溶液と塩素が反応することで、有害な塩素ガスが発生するためです。
塩素ガスを吸い込むと、のどの痛みや呼吸困難、最悪の場合は肺水腫などの重大な健康被害につながる恐れがあります。
もしも、アルカリ電解水で落ちない汚れがあった場合は、一度水で洗い流してから塩素系洗剤を使うようにしましょう。
また、アルカリ電解水と塩素系洗剤は、保管する場所を分けるのも重要なポイントです。
誤って混ざってしまわないよう、十分に注意が必要だと言えるでしょう。
お掃除に万能なアルカリ電解水マイヘルパーION MAXのご紹介
ここでは、お掃除に万能なアルカリ電解水「マイヘルパーION MAX」をご紹介します。
マイヘルパーION MAXは、pH12.5の強力なアルカリ性を示す電解水です。
苛性ソーダなどの危険な薬品ではなく、電子イオンをたくさん含んだ特殊なイオン水なので、科学火傷や皮膚刺激の心配がありません。
また、汚れに素早く浸透・付着するアルカリイオンの働きにより、優れた洗浄力を発揮。
油汚れや皮脂汚れ、ガンコな汚れもスッキリと落とすことができます。
さらに、除菌・消臭効果も期待できるのが大きな特徴。
O-157や大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌なども除菌できるので、キッチン周りの衛生管理にも最適です。
静電気の発生を抑える帯電防止効果もあり、冬場の静電気対策にも役立ちます。
使い方は、汚れた部分に直接スプレーして拭き取るだけ。
「水」なので二度拭きの手間もなく、誰でも簡単に使えるのが嬉しいポイントです。
キッチンやお風呂、洗面所など、様々な場所のお掃除にお使いいただけます。
界面活性剤などの化学物質を含まない、人にも環境にもやさしいアルカリ電解水。
ぜひ一度、マイヘルパーION MAXを使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
アルカリ電解水は、油汚れやタンパク質汚れに高い洗浄力を発揮する、注目の洗浄剤です。
除菌・消臭効果も期待でき、様々な場所のお掃除に活用できるでしょう。
また、カビ対策としても有効。
カビの発生を防ぎ、再発を抑える効果が期待できます。
ただし、アルカリ性の汚れやカビには効果が限定的であること、金属部分への使用は避けること、塩素系洗剤との併用は控えることなど、使用上の注意点にも気を付ける必要があります。
これらの点に留意しつつ、アルカリ電解水を上手に取り入れることで、より快適で清潔な住環境を保てるはずです。
お掃除に万能な「マイヘルパーION MAX」のような高品質なアルカリ電解水を選ぶのも、おすすめの方法だと言えるでしょう。
アルカリ電解水の特性をよく理解した上で、ぜひ毎日のお掃除にお役立てください。