アルカリ電解水は何に使える?効果的な使い方と注意点を徹底解説

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最近、スーパーやドラッグストアの掃除用品コーナーで「アルカリ電解水」という商品を見かけることが増えました。 環境にやさしく、安全性が高いと評判のアルカリ電解水ですが、「普通の洗剤と何が違うの?」「どんなものに使えるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 実は、アルカリ電解水は家中のさまざまな場所で活躍する万能クリーナーなのです。 油汚れから皮脂汚れ、除菌・消臭まで、これ1本で対応できる優れものです。 本記事では、アルカリ電解水の特徴や効果的な使い方、使用時の注意点まで詳しく解説します。 正しい知識を身につけて、毎日の掃除をもっと楽に、そして効果的にしていきましょう。

アルカリ電解水とは?基本的な特徴と仕組み

水を電気分解して作られる強アルカリ性の液体

アルカリ電解水は、その名の通り「水を電気分解」することで作られる特殊な洗浄液です。 通常の水道水に電極を入れて電気を流すと、水の分子(H2O)が分解されて、プラス極側には酸性電解水、マイナス極側にはアルカリ電解水が生成されます。 このとき、マイナス極側では水素イオン(H+)が引き離され、水酸化物イオン(OH-)が多く存在する状態になります。

アルカリ電解水の最大の特徴は、「原料がほぼ水だけ」という点です。 一般的な洗剤のように界面活性剤や化学物質を添加することなく、水と少量の電解質(塩など)だけで強力な洗浄力を持つ液体が作れるのです。 そのため、使用後は元の水に戻るという環境にやさしい性質を持っています。

市販されているアルカリ電解水の多くは、pH11~13程度の強アルカリ性を示します。 この強いアルカリ性こそが、さまざまな汚れを落とす秘密なのです。 特に、タンパク質や油脂を分解する力に優れており、家庭内の多くの汚れに効果を発揮します。

アルカリ電解水が注目される理由:

  • 水が主成分で安全性が高い
  • 界面活性剤不使用で環境負荷が少ない
  • 強力な洗浄力と除菌効果を併せ持つ
  • 二度拭き不要で掃除が簡単
  • 無臭で使いやすい

pH値12〜13の強アルカリ性が汚れを落とす仕組み

アルカリ電解水が汚れを落とすメカニズムは、その「強アルカリ性」にあります。 pH値とは水素イオン濃度を表す指標で、7が中性、それより小さければ酸性、大きければアルカリ性を示します。 アルカリ電解水のpH値は12~13と非常に高く、これは「強アルカリ性」に分類されます。

では、なぜ強アルカリ性だと汚れが落ちるのでしょうか。 それは、アルカリ電解水中の水酸化物イオン(OH-)が、不安定な状態にあるからです。 OH-イオンは本来、水分子(H2O)として存在していたときには両手にH+を持っていましたが、電気分解によって片手が空いた不安定な状態になっています。

この不安定なOH-イオンは、安定を求めてプラスイオンを持つ物質と結びつこうとします。 家庭内の汚れの多くは「酸性」で、プラスイオンを帯びています。 例えば、油汚れ、皮脂汚れ、タンパク質汚れなどがこれに該当します。 アルカリ電解水がこれらの汚れに触れると、OH-イオンが汚れのプラスイオンと結合し、汚れを浮かせて分解するのです。

 

pH値 分類 洗浄力 除菌効果
11未満 弱アルカリ性 軽い汚れに有効 ほとんどなし
11~12 アルカリ性 一般的な汚れに有効 一部の菌に効果
12~13 強アルカリ性 頑固な汚れも分解 高い除菌効果
13以上 極強アルカリ性 業務用レベル 非常に高い

重曹やセスキ炭酸ソーダとの違い

アルカリ性の掃除アイテムといえば、重曹やセスキ炭酸ソーダも有名です。 これらとアルカリ電解水には、どのような違いがあるのでしょうか。 それぞれの特徴を理解することで、より効果的に使い分けることができます。

まず、pH値の違いが挙げられます。 重曹水はpH8.2程度の弱アルカリ性、セスキ炭酸ソーダ水はpH9.8程度のアルカリ性です。 一方、アルカリ電解水はpH12~13の強アルカリ性で、洗浄力に大きな差があります。

次に、使い勝手の違いです。 重曹やセスキ炭酸ソーダは粉末を水に溶かして使用しますが、アルカリ電解水は最初から液体です。 粉を溶かす手間がなく、スプレーボトルに入れてすぐに使える便利さがあります。 また、重曹は水に溶けにくいため、ペースト状にして研磨作用を利用することが多いです。

さらに、使用後の処理にも違いがあります。 重曹やセスキ炭酸ソーダを使った後は、白い粉が残らないよう二度拭きが必要です。 しかし、アルカリ電解水は水が主成分のため、拭き取り後に何も残りません。 この「二度拭き不要」という特徴は、日常の掃除において大きなメリットとなります。

各アルカリ性洗浄剤の使い分け:

  • 重曹:研磨が必要な焦げ付きや茶渋に最適
  • セスキ炭酸ソーダ:洗濯や軽い油汚れに効果的
  • アルカリ電解水:幅広い汚れに対応し、除菌も可能

アルカリ電解水が使える場所と効果的な汚れ

キッチンまわりの油汚れに効果抜群

キッチンは家の中でも特に汚れやすい場所です。 調理中の油はねや食材の飛び散り、手垢など、さまざまな汚れが蓄積します。 アルカリ電解水は、これらの「酸性の汚れ」に対して優れた洗浄効果を発揮します。

特に効果的なのが、ガスコンロやIHクッキングヒーターまわりの油汚れです。 油汚れは時間が経つと酸化して頑固になりますが、アルカリ電解水のタンパク質・油脂分解力により、スムーズに落とすことができます。 使い方も簡単で、汚れた部分にスプレーして少し待ち、布で拭き取るだけです。

キッチンの壁やタイルの目地に飛び散った油汚れも、アルカリ電解水の得意分野です。 壁に直接スプレーすると液だれしてしまうので、キッチンペーパーに含ませて貼り付ける方法がおすすめです。 5~10分ほど放置してから拭き取ると、べたついた汚れもすっきり落ちます。

コンロ・レンジフード・換気扇の掃除方法

コンロまわりの掃除は、調理後の「まだ温かいうち」に行うのがポイントです。 油汚れは温度が高いほど柔らかくなり、落としやすくなるからです。 五徳や受け皿など、取り外せる部品は保存袋に入れてアルカリ電解水をスプレーし、45~50℃のお湯を加えて15分ほどつけ置きします。

レンジフードや換気扇のフィルターも、アルカリ電解水で効果的に掃除できます。 フィルターを外したら、新聞紙の上に置いてキッチンペーパーを被せます。 その上からアルカリ電解水をたっぷりスプレーし、10~15分放置してください。 汚れが浮いてきたら、使い古しの歯ブラシなどで軽くこすり、水で流します。

頑固な汚れには、温度を利用した方法も効果的です。 アルカリ電解水をスプレーした後、ラップを貼ってドライヤーの温風を当てると、汚れがより落ちやすくなります。 ただし、やけどには十分注意してください。

換気扇掃除の手順:

  1. 換気扇の電源を切り、フィルターを取り外す
  2. シンクに布を敷き、その上にフィルターを置く
  3. キッチンペーパーを被せてアルカリ電解水をスプレー
  4. 10分ほど放置して汚れを浮かせる
  5. ブラシで軽くこすりながら汚れを落とす
  6. 水でよく洗い流し、完全に乾燥させてから取り付ける

電子レンジ・冷蔵庫の掃除方法

電子レンジの庫内は、食品の飛び散りや吹きこぼれで汚れがちです。 アルカリ電解水を使えば、こびりついた汚れも簡単に落とせます。 まず、水で濡らしたタオルにアルカリ電解水を15回程度スプレーし、軽くもみ込んでからラップで包みます。

このタオルを電子レンジで1分ほど温めると、蒸気の力で汚れが柔らかくなります。 温めたタオルで庫内を拭き、頑固な汚れはラップを丸めてこすり落とします。 最後に乾いた布で拭き上げれば、ピカピカの庫内がよみがえります。

冷蔵庫の掃除では、食品を扱う場所だけに安全性が気になります。 アルカリ電解水は水が主成分で、界面活性剤を含まないため、食品まわりでも安心して使えます。 棚板や引き出しを外して、アルカリ電解水をスプレーしてから拭き取るだけで、食べこぼしや調味料のシミもきれいになります。

 

掃除場所 アルカリ電解水の使用量 放置時間 注意点
電子レンジ庫内 15~20回スプレー 1分加熱 電源を切ってから作業
冷蔵庫内部 5~10回スプレー すぐ拭き取り 食品は一時的に移動
製氷機・給水タンク 3~5回スプレー 30秒~1分 よくすすいでから使用

リビング・寝室の日常的な掃除

リビングや寝室は、家族が長時間過ごす大切な空間です。 ここでは主に皮脂汚れや手垢、ホコリなどが蓄積しやすく、定期的な掃除が欠かせません。 アルカリ電解水は、これらの日常的な汚れに対して効果的で、かつ安全に使用できます。

特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、床や家具を舐めてしまう心配があります。 アルカリ電解水なら、使用後は水に戻るため、洗剤成分が残る心配がありません。 また、無臭なので、香料が苦手な方にも適しています。

日常の掃除では、アルカリ電解水を含ませた布で拭くだけで十分です。 週に1~2回の頻度で行えば、汚れの蓄積を防ぎ、清潔な空間を保てます。 除菌効果もあるため、インフルエンザや風邪が流行る時期には特におすすめです。

フローリングの皮脂汚れ・手垢除去

フローリングには、素足で歩くことによる皮脂汚れが付着します。 特に、リビングのソファ前や寝室のベッド周辺は汚れやすい場所です。 アルカリ電解水を使えば、べたつきやくすみの原因となる皮脂汚れを効果的に除去できます。

掃除の手順は、まず掃除機やドライワイパーでホコリを取り除きます。 次に、マイクロファイバークロスにアルカリ電解水をスプレーし、フローリングを拭いていきます。 フロアワイパーを使う場合は、ドライシートにアルカリ電解水をスプレーしてから使用すると効率的です。

ただし、無垢材のフローリングには注意が必要です。 アルカリ電解水は無垢材を変色させる可能性があるため、使用は避けてください。 一般的な複合フローリングやクッションフロアなら問題なく使用できます。

フローリング掃除のコツ:

  • 部屋の奥から入口に向かって拭く
  • 木目に沿って拭くと汚れが落ちやすい
  • 頑固な汚れは2度拭きで対応
  • 月1回は念入りに隅々まで掃除
  • ワックスがけの前処理としても効果的

テーブル・机・ドアノブの除菌掃除

テーブルや机は、食事や作業で頻繁に使用する場所です。 食べこぼしや飲み物のシミ、手垢などが付着しやすく、見た目の汚れ以上に雑菌が繁殖している可能性があります。 アルカリ電解水なら、汚れを落としながら除菌もできて一石二鳥です。

使い方は簡単で、テーブル面に直接アルカリ電解水をスプレーし、清潔な布で拭き取ります。 木製テーブルの場合は、直接スプレーせず、布にスプレーしてから拭く方が安全です。 pH12.5以上のアルカリ電解水なら、インフルエンザウイルスやノロウイルスの不活化も期待できます。

ドアノブや電気のスイッチなど、多くの人が触れる場所も要注意です。 これらの場所は、見た目はきれいでも雑菌の温床になりがちです。 布にアルカリ電解水を含ませて、1日1回は拭き掃除することで、感染症予防にもつながります。

掃除箇所 推奨頻度 アルカリ電解水の使い方 除菌効果
ダイニングテーブル 毎食後 直接スプレー後拭き取り 高い
学習机・作業デスク 週2~3回 布に含ませて拭く 高い
ドアノブ 毎日 布に含ませて拭く 非常に高い
電気スイッチ 週1回 布に含ませて拭く 高い

窓ガラス・鏡の汚れ落とし

窓ガラスや鏡の汚れは、見た目の印象を大きく左右します。 手垢や皮脂汚れ、ホコリなどが付着すると、くもりや汚れが目立ってしまいます。 アルカリ電解水を使えば、これらの汚れをきれいに落とし、ピカピカの仕上がりが期待できます。

窓ガラスの掃除では、まず乾いた布でホコリを払います。 次に、アルカリ電解水を窓全体にスプレーし、上から下へとスキージーや乾いた布で拭き取ります。 仕上げに、マイクロファイバークロスで乾拭きすると、拭き跡も残らずきれいになります。

鏡の掃除も同様の手順で行いますが、歯磨き粉の飛び散りなどがこびりついている場合は、少し時間を置いてから拭き取ると効果的です。 洗面所の鏡は湿気で曇りやすいので、アルカリ電解水で掃除した後、乾いた布でしっかり水分を拭き取ることが大切です。

水回りの掃除とカビ予防

水回りは、湿気が多くカビが発生しやすい場所です。 浴室、洗面所、トイレなど、それぞれに特有の汚れがあり、適切な掃除方法が求められます。 アルカリ電解水は、これらの場所でも活躍しますが、カビに対する効果は限定的であることを理解しておく必要があります。

アルカリ電解水には、カビを直接死滅させる効果はありません。 しかし、カビの栄養源となる皮脂汚れや石鹸カスを除去することで、カビの発生を予防する効果があります。 定期的にアルカリ電解水で掃除することで、カビが生えにくい環境を作ることができるのです。

水回りの掃除では、換気を十分に行いながら作業することが大切です。 また、掃除後はしっかり乾燥させることで、カビの発生をより効果的に防げます。 アルカリ電解水と適切な換気・乾燥を組み合わせることで、清潔な水回りを保てます。

浴室・洗面所の皮脂汚れ対策

浴室や洗面所では、皮脂汚れと石鹸カスが主な汚れとなります。 これらは時間が経つと頑固になり、カビの栄養源にもなってしまいます。 アルカリ電解水を使った定期的な掃除で、これらの汚れを効果的に除去しましょう。

浴室の壁や床タイルは、入浴後の温かいうちに掃除すると効果的です。 アルカリ電解水をスプレーし、スポンジや布で軽くこすってから、シャワーで流します。 特に、シャンプーボトルの底や石鹸置きの下など、見落としがちな場所も忘れずに掃除してください。

洗面所では、洗面ボウルや蛇口まわりの水垢が気になります。 ただし、アルカリ電解水は水垢(アルカリ性の汚れ)には効果が限定的です。 皮脂汚れや歯磨き粉の飛び散りなどは効果的に落とせますが、頑固な水垢にはクエン酸など酸性の洗浄剤との併用がおすすめです。

浴室掃除の効果的な手順:

  1. 浴室全体にお湯をかけて汚れを柔らかくする
  2. アルカリ電解水を壁や床にスプレー
  3. 5分ほど放置して汚れを浮かせる
  4. スポンジでこすりながら汚れを落とす
  5. シャワーでよく洗い流す
  6. 水分を拭き取り、換気扇を回して乾燥させる

トイレ掃除での活用法

トイレは、尿石や黄ばみ、黒ずみなど、さまざまな汚れが発生する場所です。 アルカリ電解水は、便座や床、壁などの掃除に効果的ですが、尿石にはあまり効果がありません。 尿石はアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤が必要になります。

便座や便器の外側は、アルカリ電解水をスプレーして拭き取るだけできれいになります。 特に、便座の裏側や蝶番部分は汚れがたまりやすいので、念入りに掃除しましょう。 床や壁に飛び散った汚れも、アルカリ電解水で除去できます。

トイレットペーパーホルダーやタオル掛けなど、手が触れる部分の除菌も大切です。 これらの場所は、アルカリ電解水を含ませた布で拭くことで、清潔に保てます。 トイレ掃除は週2~3回の頻度で行うと、汚れの蓄積を防げます。

トイレの掃除箇所 アルカリ電解水の効果 掃除頻度 補足
便座・便器外側 非常に効果的 週2~3回 除菌効果も期待できる
便器内側の尿石 効果限定的 週1回 酸性洗剤との併用推奨
床・壁 効果的 週1回 飛び散り汚れに有効
ドアノブ・スイッチ 非常に効果的 毎日 感染症予防に重要

その他の便利な使い方

アルカリ電解水の用途は、一般的な掃除だけにとどまりません。 除菌効果や安全性の高さを活かして、さまざまな場面で活用できます。 ここでは、意外と知られていない便利な使い方をご紹介します。

特に、赤ちゃんや小さなお子様がいるご家庭では、おもちゃや育児用品の清潔さが気になります。 アルカリ電解水なら、口に入れても安心な成分なので、安全に除菌・洗浄ができます。 また、ペット用品の掃除にも適しており、ペットが舐めても問題ありません。

日用品の掃除にも幅広く使えます。 リモコンやスマートフォンなど、毎日触れるものは想像以上に汚れています。 これらをアルカリ電解水で定期的に掃除することで、清潔に保ち、雑菌の繁殖を防げます。

まな板・調理器具の除菌

キッチンで使うまな板や調理器具は、食中毒予防の観点から清潔に保つことが重要です。 特に、生肉や生魚を扱った後は、しっかりと除菌する必要があります。 アルカリ電解水を使えば、洗浄と除菌が同時にできて便利です。

まな板の除菌方法は、まず中性洗剤で汚れを落とします。 その後、まな板の両面にアルカリ電解水をたっぷりスプレーし、30秒ほど放置します。 最後に水でよく洗い流し、立てかけて乾燥させれば完了です。

包丁やキッチンバサミなどの調理器具も同様に除菌できます。 ただし、アルミ製の調理器具には使用できないので注意が必要です。 ステンレスやプラスチック製のものなら問題なく使用できます。

調理器具の除菌手順:

  1. 食器用洗剤で汚れを落とす
  2. アルカリ電解水をスプレーする
  3. 30秒~1分放置する
  4. 水でよく洗い流す
  5. 清潔な布巾で水分を拭き取る
  6. 風通しの良い場所で乾燥させる

おもちゃ・ベビー用品の安全な掃除

赤ちゃんや幼児のおもちゃは、口に入れることが多いため、安全な方法で清潔に保つ必要があります。 アルカリ電解水は、界面活性剤を含まず、使用後は水に戻るため、赤ちゃんが触れても安心です。 プラスチック製のおもちゃなら、簡単に除菌・洗浄できます。

おもちゃの掃除方法は、まず表面の汚れを水で洗い流します。 次に、アルカリ電解水を直接スプレーするか、布に含ませて拭きます。 除菌したい場合は、スプレー後30秒ほど放置してから、清潔な布で拭き取ります。

ベビーカーやハイチェアなど、大型のベビー用品にも使えます。 食べこぼしや手垢で汚れやすい部分を、アルカリ電解水で拭き掃除すれば、清潔に保てます。 布製品の場合は、目立たない部分で試してから使用してください。

リモコン・スマホの清掃

リモコンやスマートフォンは、毎日何度も触れるにもかかわらず、掃除を忘れがちなアイテムです。 実は、これらの機器には多くの雑菌が付着しており、定期的な清掃が必要です。 アルカリ電解水を使えば、安全に除菌・清掃ができます。

ただし、電子機器に直接スプレーするのは厳禁です。 マイクロファイバークロスにアルカリ電解水を3~5回スプレーし、軽く絞ってから拭きます。 ボタンの隙間など、細かい部分は綿棒を使うと便利です。

スマートフォンの画面は、特殊なコーティングがされている場合があります。 アルカリ電解水がコーティングを傷める可能性があるため、画面専用のクリーナーを使用することをおすすめします。 本体の背面や側面は、アルカリ電解水で問題なく清掃できます。

電子機器清掃の注意点:

  • 必ず電源を切ってから作業する
  • 直接スプレーは絶対に避ける
  • 充電端子やイヤホンジャックに水分が入らないよう注意
  • 清掃後は完全に乾いてから使用する
  • 週1回程度の頻度で清掃する

腕時計のベルト・下駄箱の消臭

金属製の腕時計ベルトは、汗や皮脂で汚れやすく、においも気になります。 ステンレス製のベルトなら、アルカリ電解水で清掃できます。 ベルトの隙間にスプレーすると、汚れが浮き出てくるので、清潔な布で拭き取ります。

ただし、革製のベルトには使用できません。 また、時計本体に水分が入らないよう、本体部分は布で覆ってから作業してください。 防水機能のない時計は、この方法での清掃は避けた方が安全です。

下駄箱の消臭にも、アルカリ電解水が効果的です。 靴のにおいの原因は、汗や皮脂をエサにする雑菌の繁殖です。 下駄箱の棚板や壁面をアルカリ電解水で拭き掃除することで、雑菌を除去し、においを抑えられます。

用途 使用方法 効果 注意点
腕時計ベルト(金属) 隙間にスプレー後拭き取り 皮脂汚れ除去・消臭 本体への水分侵入注意
下駄箱 棚板・壁面を拭き掃除 除菌・消臭 革靴には直接使用不可
靴の中敷き スプレー後乾燥 除菌・消臭 革製品は避ける

タバコのヤニ取り・消臭スプレーとして

タバコのヤニは、壁や天井、カーテンなどに付着し、黄ばみやにおいの原因となります。 アルカリ電解水は、このヤニ汚れを効果的に分解・除去します。 壁紙にこびりついたヤニも、アルカリ電解水をスプレーすると溶け出してきます。

壁のヤニ取りは、まずホコリを払ってから行います。 アルカリ電解水をスプレーし、5分ほど放置してヤニを浮かせます。 その後、きれいな布で上から下へと拭き取ります。 頑固なヤニは、何度か繰り返すことで徐々に落ちていきます。

消臭スプレーとしても活用できます。 タバコのにおいが染み付いたカーテンやソファに、アルカリ電解水をスプレーすることで、においを軽減できます。 ただし、布製品に使用する場合は、目立たない部分で色落ちしないか確認してから使用してください。

アルカリ電解水を使うメリット

界面活性剤不使用で安全性が高い

アルカリ電解水の最大のメリットは、その安全性の高さです。 一般的な洗剤に含まれる界面活性剤を使用していないため、人体への影響が少なく、安心して使用できます。 界面活性剤は、油と水を混ぜ合わせる働きがありますが、皮膚への刺激や環境への負荷が懸念されています。

特に、小さなお子様やペットがいるご家庭では、この安全性は重要なポイントです。 床を這いずり回る赤ちゃんや、いろいろなものを舐めてしまうペットがいても、アルカリ電解水なら安心です。 使用後は水に戻るため、有害な成分が残留する心配もありません。

また、アレルギー体質の方や化学物質に敏感な方にも適しています。 香料や着色料も含まれていないため、においや刺激で体調を崩す心配がありません。 家族全員が安心して暮らせる環境づくりに、アルカリ電解水は大きく貢献します。

アルカリ電解水の安全性に関するポイント:

  • 原料は水と少量の電解質(塩など)のみ
  • 界面活性剤・香料・着色料不使用
  • 使用後は水に戻り、残留物なし
  • 食品まわりでも安心して使用可能
  • アレルギーや化学物質過敏症の方にも優しい

二度拭き不要で掃除の時短になる

日々の掃除において、「時短」は重要なキーワードです。 アルカリ電解水を使った掃除は、二度拭きが不要なため、大幅な時短が実現できます。 一般的な洗剤を使った場合、洗剤成分を残さないために水拭きが必要ですが、アルカリ電解水ならその手間が省けます。

例えば、キッチンの掃除を考えてみましょう。 通常の洗剤なら、「洗剤で汚れを落とす→水拭きで洗剤を除去→乾拭きで仕上げ」という3工程が必要です。 しかし、アルカリ電解水なら「スプレーして拭き取る」だけで完了します。

この時短効果は、掃除する面積が広いほど顕著に現れます。 フローリング全体の掃除や、窓ガラスの清掃など、広い面積を掃除する際は、作業時間が半分以下になることもあります。 忙しい現代人にとって、この時短効果は大きなメリットといえるでしょう。

 

掃除方法 必要な工程 所要時間(目安) メリット
一般的な洗剤 洗浄→水拭き→乾拭き 15~20分
アルカリ電解水 スプレー→拭き取り 5~10分 時短・節水
重曹・セスキ 溶液作成→洗浄→水拭き 20~25分 エコ

除菌・消臭効果も期待できる

アルカリ電解水は、単に汚れを落とすだけでなく、除菌・消臭効果も期待できます。 pH12.5以上のアルカリ電解水は、多くの細菌やウイルスを不活化する力を持っています。 これは、強アルカリ性の環境下では、多くの微生物が生存できないためです。

除菌効果については、さまざまな研究データがあります。 例えば、インフルエンザウイルスやノロウイルス、O-157、サルモネラ菌などに対して、高い除菌効果が確認されています。 特に注目すべきは、アルコールでは除菌できないノロウイルスにも効果がある点です。

消臭効果も見逃せません。 悪臭の原因の多くは、雑菌の繁殖によるものです。 アルカリ電解水で雑菌を除去することで、においの元から断つことができます。 生ゴミ臭、ペット臭、タバコ臭など、さまざまなにおいに効果を発揮します。

アルカリ電解水の除菌・消臭効果:

  • pH12.5以上で高い除菌効果
  • インフルエンザ、ノロウイルスにも有効
  • 食中毒菌(O-157、サルモネラ菌)を除菌
  • 悪臭の原因菌を除去して消臭
  • アルコールが効かない菌にも効果的

環境への負荷が少ない

地球環境への配慮は、現代社会の重要なテーマです。 アルカリ電解水は、環境負荷が極めて少ない洗浄剤として注目されています。 使用後は元の水に戻るため、河川や土壌を汚染する心配がありません。

一般的な洗剤に含まれる界面活性剤は、分解に時間がかかり、環境への影響が懸念されています。 また、製造過程でも多くのエネルギーや化学物質を使用します。 一方、アルカリ電解水は水を電気分解するだけで作れるため、製造時の環境負荷も少ないのです。

さらに、容器のリサイクルも考慮すると、環境へのメリットはより大きくなります。 アルカリ電解水は詰め替え用が販売されていることが多く、プラスチックゴミの削減にも貢献します。 「ナチュラルクリーニング」の一環として、環境に優しい暮らしを実現できます。

アルカリ電解水が使えないもの・注意点

使用できない素材と製品

アルカリ電解水は万能に見えますが、使用できない素材や製品があります。 強アルカリ性という性質上、特定の素材と反応して変色や腐食を起こす可能性があるのです。 正しい知識を持って使用することで、大切なものを傷めることなく、効果的に掃除ができます。

使用できない素材の代表例として、アルミニウムがあります。 アルミはアルカリ性に弱く、黒ずみや腐食の原因となります。 また、真鍮や銅などの金属も同様に変色する可能性があるため、使用は避けてください。

天然素材にも注意が必要です。 革製品、白木、無垢材などは、アルカリ電解水によってシミや変色を起こす可能性があります。 これらの素材は水分自体に弱いため、アルカリ電解水に限らず、水系の洗浄剤全般の使用を控えた方が安全です。

アルミ・真鍮・銅などの金属類

アルミニウム製品は、家庭内に意外と多く存在します。 鍋やフライパン、窓のサッシ、家電の部品などに使われています。 アルカリ電解水がアルミに触れると、化学反応により黒ずみが発生し、最悪の場合は腐食してしまいます。

真鍮や銅も、アルカリ性に弱い金属です。 ドアノブ、蛇口、装飾品などに使われることが多く、アルカリ電解水を使用すると変色します。 特に、アンティーク調の真鍮製品は、独特の風合いが失われてしまうので注意が必要です。

金属製品の掃除には、中性洗剤や専用クリーナーを使用しましょう。 どうしてもアルカリ電解水を使いたい場合は、目立たない部分で試してから使用してください。 また、使用後はすぐに水で洗い流し、乾いた布で水分を完全に拭き取ることが大切です。

使用NGな金属類と代替方法:

  • アルミニウム:中性洗剤または重曹ペーストで掃除
  • 真鍮:真鍮専用クリーナーまたは酢で磨く
  • 銅:塩とレモン汁、または専用研磨剤を使用
  • 金・プラチナ:中性洗剤を薄めた水で優しく洗浄
  • 銀:銀専用クリーナーまたは重曹で磨く

革製品・白木・無垢材

革製品は、水分によってシミになりやすい素材です。 革のソファ、バッグ、靴などにアルカリ電解水を使用すると、変色やシミの原因となります。 また、革の油分が失われ、ひび割れを起こす可能性もあります。

白木や無垢材も、アルカリ電解水の使用は避けるべきです。 これらの素材は、表面に保護膜がないため、アルカリ性の液体が浸透しやすく、変色の原因となります。 特に、和室の柱や敷居、高級家具などは要注意です。

これらの素材の掃除には、専用のクリーナーを使用するか、乾拭きで対応しましょう。 革製品は革用クリーナーとコンディショナーでメンテナンスし、白木は乾いた布で拭くか、専用のオイルで手入れします。 大切なものを長く使うためには、素材に合った掃除方法を選ぶことが重要です。

 

素材 アルカリ電解水の影響 推奨される掃除方法
革製品 シミ・変色・ひび割れ 革用クリーナー+保湿
白木 変色・シミ 乾拭きまたは専用オイル
無垢材 変色・質感の変化 専用ワックスで保護
漆器 変色・光沢の消失 ぬるま湯で優しく洗浄

ワックス・ニス塗装面

ワックスやニスでコーティングされた表面も、アルカリ電解水の使用は避けてください。 フローリングのワックス、家具のニス塗装、車のワックスなどが該当します。 アルカリ電解水がこれらのコーティングを溶かし、はがれや白濁の原因となります。

特に注意が必要なのは、フローリングです。 ワックスがけされたフローリングにアルカリ電解水を使用すると、ワックスが部分的にはがれ、ムラになってしまいます。 一度はがれたワックスを元に戻すには、全体をはがして塗り直す必要があり、大変な手間がかかります。

車のボディも同様です。 ワックスやコーティングが施されている場合、アルカリ電解水の使用は厳禁です。 車の掃除には、カーシャンプーなど専用の洗剤を使用し、定期的にワックスがけをして保護膜を維持しましょう。

液晶画面・メガネ・車の塗装面

現代の生活に欠かせない液晶画面も、アルカリ電解水の使用には注意が必要です。 テレビ、パソコン、スマートフォンなどの液晶画面には、反射防止や指紋防止のコーティングが施されています。 アルカリ電解水がこれらのコーティングを傷め、画面の見え方に影響を与える可能性があります。

メガネのレンズも同様に、各種コーティングが施されています。 反射防止コート、UVカットコート、撥水コートなどが、アルカリ電解水によって劣化する恐れがあります。 メガネの掃除には、専用のクリーナーかぬるま湯を使用しましょう。

車の塗装面も要注意です。 最近の車には、クリアコートと呼ばれる保護層があり、これがアルカリ電解水で傷む可能性があります。 また、ガラスコーティングを施工している場合は、コーティングの効果が失われてしまいます。

デリケートな製品の適切な掃除方法:

  • 液晶画面:専用クリーナーまたは乾いたマイクロファイバークロス
  • メガネ:メガネ専用クリーナーまたはぬるま湯と中性洗剤
  • 車の塗装:カーシャンプーと大量の水で洗車
  • カメラレンズ:レンズ専用クリーナーとクリーニングペーパー
  • 時計の風防:時計専用クロスで乾拭き

使用時の安全対策

アルカリ電解水は比較的安全な洗浄剤ですが、強アルカリ性という性質上、使用時には適切な安全対策が必要です。 正しい使い方を守ることで、安全かつ効果的に掃除ができます。 特に、肌や目への配慮、適切な換気と保管方法は重要なポイントです。

安全対策を怠ると、思わぬトラブルの原因となります。 肌荒れや目の痛み、めまいなどの症状が現れる可能性があります。 また、他の洗剤と混ぜると危険な化学反応を起こすこともあるため、単独で使用することが基本です。

家族全員が安全に使えるよう、保管場所や使用方法についてのルールを決めておくことも大切です。 特に、小さなお子様がいる家庭では、手の届かない場所に保管し、使用時は目を離さないよう注意しましょう。

ゴム手袋の着用と肌への配慮

アルカリ電解水は、タンパク質を分解する性質があります。 人間の皮膚もタンパク質でできているため、素手で長時間触れると肌荒れの原因となります。 特に、敏感肌の方や手荒れしやすい方は、必ずゴム手袋を着用してください。

短時間の使用でも、繰り返し使用することで肌への影響が蓄積されます。 手がカサカサになったり、赤みやかゆみが出たりする場合があります。 掃除の後は、必ず手をよく洗い、ハンドクリームで保湿することをおすすめします。

万が一、皮膚に付着した場合は、すぐに大量の水で洗い流してください。 痛みやかゆみが続く場合は、皮膚科を受診することも検討しましょう。 予防が一番大切ですので、必ずゴム手袋を着用する習慣をつけてください。

 

肌タイプ 推奨される保護具 追加の注意点
通常肌 薄手のゴム手袋 使用後の保湿
敏感肌 厚手のゴム手袋+綿手袋 短時間使用に留める
アトピー肌 完全防護(長袖・手袋) 皮膚科医に相談
手荒れがある 使用を控える 傷が治ってから使用

目に入らないよう注意

アルカリ電解水が目に入ると、強い痛みや充血、視力障害を引き起こす可能性があります。 特に、高い場所の掃除でスプレーを使用する際は、液体が垂れてくる危険があるため注意が必要です。 必要に応じて、保護メガネやゴーグルの着用をおすすめします。

スプレーボトルを使用する際は、必ず対象物に向けて噴射し、顔の近くでは使用しないようにしましょう。 風向きにも注意し、自分に向かって飛散しないよう配慮が必要です。 また、子供の手の届かない場所で作業することも大切です。

万が一、目に入った場合は、こすらずにすぐに流水で15分以上洗い流してください。 コンタクトレンズを着用している場合は、可能であれば外してから洗眼します。 痛みが続く場合や視界に異常がある場合は、すぐに眼科を受診してください。

目の保護に関する安全対策:

  1. 高い場所での作業は保護メガネを着用
  2. スプレーは顔から離して使用
  3. 風上から風下に向けて作業
  4. 他の人がいる場所では周囲に注意を促す
  5. 作業後は手をよく洗ってから顔を触る

換気と適切な保管方法

アルカリ電解水自体は無臭ですが、使用時は十分な換気が必要です。 密閉された空間で大量に使用すると、霧状の粒子を吸い込む可能性があります。 窓を開けるか、換気扇を回しながら作業することで、安全性が高まります。

保管方法も重要なポイントです。 直射日光の当たる場所や高温になる場所では、pH値が変化し、洗浄効果が低下する可能性があります。 冷暗所で保管し、必ず立てて置くようにしましょう。

また、他の洗剤と一緒に保管する際は、混ざらないよう注意が必要です。 特に、酸性の洗剤(トイレ用洗剤など)と混ざると、化学反応を起こす危険があります。 必ず単独で、子供の手の届かない場所に保管してください。

アルカリ電解水の選び方と保存方法

pH値による効果の違い

アルカリ電解水を選ぶ際、最も重要なのはpH値です。 pH値によって洗浄力や除菌効果が大きく異なるため、用途に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。 一般的に、pH値が高いほど洗浄力は強くなりますが、その分、取り扱いにも注意が必要になります。

pH11未満の弱アルカリ性のものは、日常的な軽い汚れに適しています。 肌への刺激も少なく、素手で使っても問題ない場合が多いです。 一方、pH12以上の強アルカリ性のものは、頑固な油汚れや除菌が必要な場合に威力を発揮します。

購入時は、商品パッケージに記載されているpH値を確認しましょう。 用途が明記されている商品も多いので、参考にすると選びやすくなります。 初めて使用する場合は、pH11~12程度の中間的なものから始めると安心です。

pH値別の用途と特徴:

  • pH10~11:日常の軽い掃除、デリケートな素材
  • pH11~12:一般的な掃除全般、手垢や皮脂汚れ
  • pH12~12.5:油汚れ、除菌が必要な場所
  • pH12.5以上:頑固な汚れ、高い除菌効果が必要な場合

家庭用と業務用の違い

市販されているアルカリ電解水には、家庭用と業務用があります。 両者の最大の違いは、pH値と容量です。 家庭用は扱いやすさを重視し、業務用は洗浄力を重視した設計になっています。

家庭用は、一般的にpH11~12.5程度に調整されています。 スプレーボトルに入った300~500ml程度の容量が主流で、そのまま使える便利さがあります。 価格も手頃で、100円ショップでも購入できるものがあります。

業務用は、pH12.5以上の高い数値のものが多く、強力な洗浄力を持ちます。 大容量の詰め替え用として販売されることが多く、コストパフォーマンスに優れています。 ただし、取り扱いには十分な注意が必要で、希釈して使用する場合もあります。

 

項目 家庭用 業務用
pH値 11~12.5 12.5~13以上
容量 300~500ml 1L~20L
価格帯 100~1,000円 1,000~10,000円
使いやすさ そのまま使える 希釈が必要な場合も
入手場所 スーパー、ドラッグストア 業務用品店、通販

開封後の保存期間と注意点

アルカリ電解水は、開封後の保存期間に注意が必要です。 時間の経過とともに、空気中の二酸化炭素と反応してpH値が下がり、洗浄効果が低下します。 一般的に、開封後は2~3ヶ月以内に使い切ることが推奨されています。

保存する際は、必ずキャップをしっかり締めて、空気との接触を最小限にしましょう。 また、詰め替えの際は、容器を清潔にしてから行うことが大切です。 汚れた容器に入れると、かえって雑菌が繁殖する原因となります。

購入時は、使用頻度を考慮して適切なサイズを選びましょう。 大容量の方がお得ですが、使い切れずに効果が落ちては本末転倒です。 初めて購入する場合は、小さいサイズから始めて、使用量を把握してから大きいサイズに切り替えることをおすすめします。

長持ちさせる保存のコツ:

  • 直射日光を避けて冷暗所に保管
  • 使用後は必ずキャップを締める
  • 他の洗剤と混ざらないよう単独で保管
  • 開封日を容器に記入しておく
  • 高温多湿を避ける

アルカリ電解水を使った掃除のコツ

頑固な汚れにはつけ置きが効果的

日常の掃除では落ちない頑固な汚れも、アルカリ電解水のつけ置きで解決できます。 つけ置きすることで、アルカリ電解水が汚れの奥まで浸透し、分解作用が十分に働きます。 時間をかけることで、ゴシゴシこすることなく、楽に汚れを落とせるのです。

つけ置きの基本は、「温度」と「時間」です。 40~50℃程度のぬるま湯を使うと、汚れが柔らかくなり、より効果的です。 つけ置き時間は汚れの程度により異なりますが、15分~1時間程度が目安となります。

キッチンペーパーやラップを活用すると、より効果的につけ置きできます。

汚れた部分にキッチンペーパーを貼り、その上からアルカリ電解水をスプレーし、ラップで覆うことで、液体の蒸発を防ぎ、効果を持続させられます。 この方法は、垂直面の汚れにも有効です。

つけ置きに適した汚れと方法:

  • 五徳の焦げ付き:保存袋でつけ置き30分
  • 換気扇フィルター:キッチンペーパーパック15分
  • 魚焼きグリル:ぬるま湯と併用で20分
  • 電子レンジの頑固な汚れ:湿布法で10分
  • オーブントースターの受け皿:浸け置き1時間

汚れの種類に応じた使い分け

効果的な掃除のコツは、汚れの種類を見極めて、適切な方法を選ぶことです。 アルカリ電解水は酸性の汚れに強いですが、すべての汚れに万能というわけではありません。 汚れの性質を理解し、必要に応じて他の洗剤と使い分けることが大切です。

油汚れや皮脂汚れなど、酸性の汚れにはアルカリ電解水が最適です。 しかし、水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れには、効果が限定的です。 これらの汚れには、クエン酸や酢など、酸性の洗浄剤を使用する必要があります。

また、カビ汚れに対しては、アルカリ電解水だけでは不十分です。 カビの栄養源となる汚れは除去できますが、カビ自体を死滅させるには塩素系漂白剤が必要です。 汚れに応じて使い分けることで、より効率的な掃除が可能になります。

 

汚れの種類 汚れの性質 適した洗浄剤 アルカリ電解水の効果
油汚れ 酸性 アルカリ電解水 ◎非常に効果的
皮脂・手垢 酸性 アルカリ電解水 ◎非常に効果的
水垢 アルカリ性 クエン酸・酢 △効果限定的
石鹸カス アルカリ性 クエン酸 △効果限定的
カビ 中性 塩素系漂白剤 ○予防効果あり
サビ 酸化物 サビ取り剤 ×効果なし

スプレータイプとシートタイプの使い分け

アルカリ電解水には、スプレータイプとシートタイプがあり、それぞれに適した使用場面があります。 両方を用意しておくと、状況に応じて使い分けができ、より効率的な掃除が可能です。 使い分けのポイントを理解して、賢く活用しましょう。

スプレータイプは、広い面積や頑固な汚れに適しています。 必要な量を調整しやすく、つけ置きにも便利です。 壁や天井など、高い場所の掃除にも使いやすいのが特徴です。

シートタイプは、サッと拭き取りたい時に便利です。 テーブルの食べこぼしや、ドアノブの除菌など、日常的な掃除に最適です。 持ち運びも簡単で、外出先でも使えるメリットがあります。

それぞれの特徴と適した用途: 【スプレータイプ】

  • 広い面積の掃除(床、壁、窓など)
  • つけ置きが必要な頑固な汚れ
  • 細かい部分への噴射
  • 詰め替えができて経済的

【シートタイプ】

  • ちょっとした汚れの拭き取り
  • 外出先での除菌
  • 子供でも使いやすい
  • 使い捨てで衛生的

お掃除に万能なアルカリ電解水マイヘルパーION MAXのご紹介

アルカリ電解水は、お掃除に万能な洗浄剤として注目されています。

中でも、マイヘルパーION MAXは、高品質なアルカリ電解水として人気の商品です。

マイヘルパーION MAXは、pH12.5の強力なアルカリ性を持つ「水」です。

苛性ソーダなどの危険性のあるアルカリではなく、電子イオンをたくさん持った特殊なイオン水のため、科学火傷や皮膚刺激はありません。

また、「水」であるため、小さなお子様やペットのいるところでも安心して使用できます。

マイヘルパーION MAXは、強力な洗浄力を持っています。

アルカリイオンが汚れと物体の間に素早く浸透・付着し、付着した汚れの周りと物体の表面は、マイナスイオン同士の働きで反発しあって汚れが取れます。

さらに、マイヘルパーION MAXは、除菌・消臭効果も期待できます。

pH12.5の強アルカリ性のため、大腸菌をはじめノロウイルスを不活化する効果があります。

食中毒の原因であるO-157や大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌なども除菌するので、キッチン周りで使用するにも最適です。

マイヘルパーION MAXは、環境に優しい洗浄剤でもあります。

優れた洗浄力を発揮しながらも、”水”だから環境汚染がゼロ。

自然の力を最大限に発揮した人と環境に優しい商品です。

まとめ

アルカリ電解水は、水を電気分解して作られる安全で効果的な洗浄剤です。 pH12~13の強アルカリ性により、家庭内の多くの汚れを落とすことができます。 油汚れ、皮脂汚れ、手垢など、酸性の汚れに特に効果を発揮し、同時に除菌・消臭効果も期待できる優れものです。

最大のメリットは、界面活性剤を使用していないため、人にも環境にも優しいことです。 二度拭きが不要で掃除の時短になり、小さなお子様やペットがいる家庭でも安心して使えます。 キッチン、リビング、水回りなど、家中のさまざまな場所で活躍します。

ただし、アルミや真鍮などの金属類、革製品、無垢材、コーティング面などには使用できません。 また、強アルカリ性のため、使用時はゴム手袋を着用し、目に入らないよう注意が必要です。 正しい知識を持って使用することで、安全かつ効果的に掃除ができます。

汚れの種類や掃除する場所に応じて、スプレータイプとシートタイプを使い分け、頑固な汚れにはつけ置きを活用しましょう。 アルカリ電解水を上手に使いこなすことで、毎日の掃除がもっと楽に、そして効果的になります。 環境に配慮しながら、清潔で快適な暮らしを実現してください。

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