アルカリ電解水で衣類の汚れを落とす方法と注意点

毎日の洗濯で、なかなか落ちない襟の黄ばみや食べこぼしのシミに悩んでいませんか。 実は、水を電気分解して作られた「アルカリ電解水」を使えば、洗剤を使わずに頑固な汚れを落とすことができるのです。 しかも、赤ちゃんの肌着やペットの洋服にも安心して使える優しい成分でありながら、その洗浄力は合成洗剤と同等かそれ以上といわれています。

最近では、コインランドリーやホテル、福祉施設などのプロの現場でも導入が進んでいるアルカリ電解水。 環境にも優しく、洗剤代の節約にもなるため、家計にも地球にも優しい洗濯方法として注目を集めています。 この記事では、アルカリ電解水の基本的な知識から、実際の使い方、注意点まで詳しく解説していきます。

アルカリ電解水とは?衣類洗濯での基本知識

アルカリ電解水の特徴と洗浄力の秘密

アルカリ電解水は、純水に少量の電解質を加えて電気分解することで生成される、強アルカリ性の水です。 一般的な製品では純水が99.83%を占め、残りの0.17%が炭酸カリウムなどの電解質となっています。 この電気分解によって、普通の水とはまったく異なる性質を持つ「活性化された水」に変化するのです。

最大の特徴は、pH値が12.5以上という強いアルカリ性を持つことです。 このpH値によって、酸性の汚れを中和・分解する力が生まれ、繊維の奥深くまで浸透して汚れを浮き上がらせます。 また、界面活性剤を一切含まないため、洗剤カスが残る心配もありません。

アルカリ電解水の洗浄力を支える要素:
• 高い浸透力で繊維の奥まで入り込む
• 酸性汚れを中和・分解する強アルカリ性
• 除菌効果でニオイの原因菌も除去
• 洗剤カスが残らず、すすぎが簡単
• 時間が経つと水に戻る環境性

特性 詳細
pH値 12.5以上(強アルカリ性)
主成分 純水99.83%、炭酸カリウム0.17%
効果持続期間 スプレー容器で約6カ月
除菌効果 ノンエンベロープウイルスにも有効

 

通常の洗剤との違いとメリット

従来の合成洗剤とアルカリ電解水の最も大きな違いは、界面活性剤の有無にあります。 合成洗剤は界面活性剤の力で汚れを包み込んで落としますが、アルカリ電解水は汚れそのものを分解して落とすため、洗浄のメカニズムがまったく異なります。 この違いによって、さまざまなメリットが生まれるのです。

まず、経済面での大きなメリットとして、洗剤を買い揃える必要がなくなることが挙げられます。 襟汚れ用、しみ抜き用、漂白剤など、用途別に洗剤を購入していた方にとっては、アルカリ電解水1本ですべてをカバーできるため、大幅な節約になります。 また、すすぎが1回で済むため、水道代や電気代の削減にもつながります。

健康面でのメリットも見逃せません。 洗剤カスが残らないため、アトピー性皮膚炎やアレルギーの心配が少なく、赤ちゃんや敏感肌の方の衣類にも安心して使用できます。 さらに、排水後は自然に中性に戻り、最終的にはただの水になるため、環境への負担も最小限に抑えられます。

アルカリ電解水が選ばれる理由:
• 1本で洗濯、しみ抜き、除菌、消臭がすべて可能
• すすぎ1回でOKなので時短と節水を実現
• 洗剤カスが残らず肌に優しい
• 環境に配慮した持続可能な洗濯方法
• 長期的に見て経済的な選択

項目 合成洗剤 アルカリ電解水
主成分 界面活性剤、香料など 水と炭酸カリウム
すすぎ回数 2〜3回必要 1回でOK
洗剤カス 残りやすい 残らない
環境への影響 分解に時間がかかる 水に戻る

 

汚れが落ちる仕組みを解説

アルカリ電解水が汚れを落とす仕組みは、3つのステップで説明できます。 第1に「浸透」、第2に「分解」、第3に「剥離」という過程を経て、繊維から汚れを取り除いていきます。 この科学的なメカニズムを理解することで、より効果的な使い方ができるようになります。

まず浸透の段階では、電気分解によって活性化されたアルカリ電解水が、普通の水よりもはるかに高い浸透力を発揮します。 水の分子クラスターが小さくなっているため、繊維の隙間に素早く入り込み、汚れと繊維の間に浸透していきます。 この浸透力の高さが、頑固な汚れを落とす第一歩となるのです。

次に分解の段階では、pH12.5以上の強アルカリ性が酸性の汚れを中和し、化学的に分解していきます。 皮脂や食べこぼしなどの多くの汚れは酸性であるため、アルカリ性との中和反応によって汚れの構造が崩れ、繊維から離れやすくなります。 最後の剥離の段階で、分解された汚れが繊維から完全に離れ、水とともに流れ去っていくのです。

汚れ落としの3ステップ:
• 浸透:活性化された水が繊維の奥まで入り込む
• 分解:強アルカリが酸性汚れを中和・分解する
• 剥離:分解された汚れが繊維から離れる
• 洗い流し:汚れが水とともに流れ去る
• 中性化:残ったアルカリ電解水も時間とともに中性に戻る

ステップ 作用 所要時間
浸透 繊維の奥まで水が入り込む 数秒〜1分
分解 酸性汚れを中和・分解 2〜10分
剥離 汚れが繊維から離れる 洗濯中に進行

 

アルカリ電解水で落とせる衣類の汚れの種類

シャツの襟首や袖口の皮脂汚れ

白いワイシャツの襟や袖口に付着する黄ばみは、多くの方が悩む洗濯の難題です。 これらの汚れは皮脂と汗が混ざり合い、時間の経過とともに酸化して黄色く変色したものです。 アルカリ電解水は、こうした皮脂汚れに対して特に高い効果を発揮します。

皮脂は酸性の性質を持つため、強アルカリ性のアルカリ電解水と反応すると、中和されて分解されます。 襟や袖口にアルカリ電解水をスプレーして5〜10分程度放置すると、繊維の奥に入り込んだ皮脂が浮き上がってきます。 その後、通常どおり洗濯機で洗うだけで、驚くほど白く仕上がるのです。

特に効果的なのは、汚れが付いてから時間が経っていない場合です。 毎日の洗濯前に襟と袖口にスプレーする習慣をつけると、黄ばみの蓄積を防ぐことができます。 また、夏場の汗をかきやすい時期には、脇の下の部分にもスプレーしておくと、汗ジミの予防にもなります。

襟・袖口の汚れ対策:
• 着用後すぐにスプレーして汚れの定着を防ぐ
• 黄ばみには10分以上の放置時間を確保
• 頑固な汚れは2〜3回繰り返し処理
• 予防的に毎回の洗濯前にスプレー
• 汗をかく季節は脇下も忘れずに処理

汚れの程度 放置時間 処理回数
軽い汚れ 2〜5分 1回
通常の黄ばみ 5〜10分 1〜2回
頑固な黄ばみ 10分〜2時間 2〜3回

 

食べこぼしや油汚れへの効果

ソース、ケチャップ、コーヒー、赤ワインなど、食べ物や飲み物による汚れは、衣類についた瞬間から時間との勝負です。 これらの汚れの多くは油分を含んでおり、繊維に浸透すると通常の洗濯では落としにくくなります。 アルカリ電解水は、こうした油性の汚れに対しても優れた洗浄力を発揮します。

油汚れは酸性の性質を持つため、アルカリ電解水による中和作用が効果的に働きます。 特にトマトソースやカレーなどの色素を含む汚れには、すぐにアルカリ電解水をスプレーすることで、色素の定着を防ぐことができます。 外出先でも携帯用のスプレーボトルを持っていれば、応急処置として汚れ部分にスプレーし、ティッシュで押さえるだけでもかなりの効果があります。

ただし、汚れの種類によって処理方法を変える必要があります。 たとえば、油分の多い汚れには直接スプレーして10分程度放置し、タンパク質を含む汚れには少し長めの放置時間を設定します。 また、色の濃い汚れには、スプレー後にやさしくたたくようにして汚れを浮かせると効果的です。

食べこぼし汚れの処理ポイント:
• 汚れたらすぐにスプレーして応急処置
• 油分の多い汚れは10分以上放置
• 色素を含む汚れは叩くように処理
• 外出時は携帯用スプレーを活用
• 帰宅後に再度処理してから洗濯

汚れの種類 主な成分 推奨処理時間
ソース・ケチャップ 油分・色素 5〜10分
コーヒー・紅茶 タンニン 10〜15分
赤ワイン アルコール・色素 15〜30分
カレー 油分・香辛料 30分〜1時間

 

ニオイの原因となる雑菌の除去

衣類の不快なニオイの多くは、繊維に付着した雑菌が原因です。 特に部屋干しの生乾き臭や、汗をかいた後の体臭、ペットのニオイなどは、通常の洗濯だけでは完全に除去できないことがあります。 アルカリ電解水のpH12.5以上という強アルカリ性環境では、ほとんどの雑菌が生存できないため、優れた除菌・消臭効果を発揮します。

除菌効果は即効性があり、スプレー後30秒程度で多くの細菌やウイルスを不活化させることができます。 これは、アルコール系の除菌剤では対処しにくいノンエンベロープウイルスにも有効で、衛生面での安心感が格段に向上します。 また、ニオイの元となる雑菌を根本から除去するため、香料でごまかすのではない本質的な消臭が可能です。

特に効果的なのは、スポーツウェアや作業着など、汗を多く吸収する衣類への使用です。 洗濯前にアルカリ電解水をスプレーしておくことで、繊維の奥に潜む雑菌を除去し、洗濯後の仕上がりが格段に爽やかになります。 さらに、洗濯機の槽内の除菌も同時に行われるため、洗濯機自体の衛生状態も改善されます。

除菌・消臭効果を高める使い方:
• 洗濯前に全体にスプレーして5分放置
• 特にニオイが気になる部分は重点的に処理
• 部屋干しする場合は干す前にもスプレー
• 洗濯機の槽クリーニング効果も期待
• ペット用品にも安心して使用可能

ニオイの種類 原因 除菌時間
部屋干し臭 モラクセラ菌 30秒〜1分
汗のニオイ 黄色ブドウ球菌 30秒〜1分
加齢臭 ノネナール 5〜10分
ペット臭 アンモニア・雑菌 5〜10分

 

アルカリ電解水を使った洗濯・しみ抜き方法

洗濯機での使い方

適切な量と投入タイミング

アルカリ電解水を洗濯機で使用する際の適切な量は、洗濯物の量と汚れの程度によって調整します。 一般的な目安として、洗濯物5kgに対してアルカリ電解水100〜150mlをスプレーします。 ただし、洗濯機に直接投入するのではなく、洗濯物に直接スプレーする方法が最も効果的です。

投入タイミングは洗濯機に入れる前が基本となります。 まず、汚れの気になる部分にアルカリ電解水をスプレーし、5〜10分程度放置してから洗濯機に入れます。 このひと手間により、汚れが分解され始めた状態で洗濯が開始されるため、洗浄効果が格段に向上します。

全体的に汚れやニオイが気になる場合は、洗濯機に入れた後、上からまんべんなくスプレーすることも可能です。 この場合、洗濯機の蓋を閉める前に2〜3分待つことで、アルカリ電解水が繊維に浸透する時間を確保できます。 また、洗濯機の設定は通常コースで問題ありませんが、すすぎは1回で十分です。

使用量の目安(洗濯物の量別):
• 3kg以下:50〜80ml
• 5kg程度:100〜150ml
• 7kg以上:150〜200ml
• 部分汚れ:汚れが湿る程度
• 全体処理:薄く全体にスプレー

洗濯物の状態 スプレー量 放置時間
軽い汚れ 少なめ(50〜80ml) 2〜5分
通常の汚れ 標準(100〜150ml) 5〜10分
頑固な汚れ 多め(150〜200ml) 10分〜2時間

 

他の洗剤との併用について

アルカリ電解水は単体でも十分な洗浄力を持っていますが、状況によっては他の洗剤と併用することも可能です。 ただし、併用する際にはいくつかの注意点があり、正しい組み合わせを選ぶことが重要です。 基本的には、アルカリ性の洗剤との併用は相乗効果が期待でき、酸性の洗剤との併用は避けるべきです。

柔軟剤との併用は問題ありませんが、投入タイミングには注意が必要です。 アルカリ電解水で洗浄した後、すすぎの段階で柔軟剤を投入することで、洗浄効果と柔軟効果の両方を得ることができます。 ただし、アルカリ電解水の除菌・消臭効果により、柔軟剤の香りが必要ないと感じる方も多いようです。

漂白剤との併用については、酸素系漂白剤であれば相性が良く、より強力な洗浄・漂白効果が期待できます。 一方、塩素系漂白剤との併用は化学反応のリスクがあるため避けましょう。 また、洗濯石けんとの併用も可能ですが、アルカリ電解水の洗浄力があれば、多くの場合は石けんを使う必要がありません。

併用可能な洗剤と注意点:
• 柔軟剤:すすぎ時に投入すれば問題なし
• 酸素系漂白剤:相乗効果で洗浄力アップ
• 洗濯石けん:併用可能だが通常は不要
• 塩素系漂白剤:併用は避ける
• 酸性洗剤:中和されるため併用不可

洗剤の種類 併用可否 注意事項
柔軟剤 可能 すすぎ時に投入
酸素系漂白剤 推奨 相乗効果あり
塩素系漂白剤 不可 化学反応のリスク
重曹 可能 洗浄力向上

 

手洗いでのしみ抜き手順

事前準備と必要な道具

手洗いでしみ抜きを行う前に、適切な道具を準備することが成功の鍵となります。 必要な道具はシンプルで、アルカリ電解水、清潔なタオルかクロス、ゴム手袋、そして汚れてもよい下敷き用のタオルです。 これらの道具を事前に準備しておくことで、スムーズにしみ抜き作業を進めることができます。

まず、作業場所を整えることから始めます。 平らな場所に下敷き用のタオルを敷き、その上にしみのついた衣類を置きます。 このとき、しみの部分が上になるように配置し、裏側にも清潔なタオルを当てておくと、汚れが他の部分に移るのを防げます。

ゴム手袋の着用は、長時間の作業による肌荒れを防ぐために重要です。 アルカリ電解水は肌に優しいとはいえ、pH12.5以上の強アルカリ性であるため、繰り返し触れると肌が乾燥する可能性があります。 また、窓を開けるなど換気を確保し、作業環境を整えることも大切です。

しみ抜きに必要な道具リスト:
• アルカリ電解水(スプレーボトル入り)
• 清潔な白いタオル2〜3枚
• ゴム手袋 • 下敷き用タオル
• 必要に応じて軟らかいブラシ

道具 用途 選び方のポイント
タオル 汚れの吸収 白色で清潔なもの
ゴム手袋 手の保護 薄手で作業しやすいもの
ブラシ 汚れをほぐす 毛が柔らかいもの

 

汚れを叩くように拭き取る方法

しみ抜きの最も重要なポイントは、汚れを「こする」のではなく「叩く」ことです。 まず、しみの部分にアルカリ電解水を充分にスプレーし、汚れが湿った状態にします。 その後、5分程度放置して、アルカリ電解水が繊維の奥まで浸透し、汚れを分解する時間を与えます。

次に、清潔なタオルを使って、汚れの外側から中心に向かって軽く叩きます。 このとき、トントンと垂直に叩くようにし、決して横にこすらないことが重要です。 こすってしまうと、汚れが繊維の奥に押し込まれたり、周囲に広がったりする恐れがあります。

汚れがタオルに移ってきたら、タオルの清潔な部分に変えながら作業を続けます。 頑固な汚れの場合は、アルカリ電解水を再度スプレーし、同じ作業を繰り返します。 最後に、水で湿らせたタオルで同じように叩き、アルカリ電解水と汚れを完全に取り除きます。

効果的な叩き方のコツ:
• 外側から中心に向かって叩く
• 垂直にトントンと軽く叩く
• タオルの清潔な面を使い続ける
• 汚れの移り具合を確認しながら作業
• 最後は水で仕上げの叩き洗い

作業工程 時間 ポイント
スプレー 30秒 十分に湿らせる
放置 5〜10分 汚れを分解させる
叩き洗い 5〜10分 優しく垂直に叩く
水で仕上げ 2〜3分 残留物を除去

 

頑固な汚れへの対処法

長期間放置された汚れや、何度洗っても落ちない頑固な汚れには、特別な対処法が必要です。 まず、アルカリ電解水の濃度を調整せず、そのまま使用することが重要です。 薄めてしまうとpH値が下がり、洗浄力が低下してしまうためです。

頑固な汚れに対しては、「つけ置き洗い」が最も効果的です。 洗面器やバケツに40度程度のぬるま湯を張り、アルカリ電解水を200〜300ml加えて軽く混ぜます。 その中に汚れた衣類を30分から2時間程度つけ置きし、途中で何度か軽くもみ洗いをします。

また、汚れの種類によっては、アルカリ電解水と重曹を組み合わせるとより効果的です。 重曹をペースト状にしてから汚れ部分に塗り、その上からアルカリ電解水をスプレーすると、発泡作用により汚れが浮き上がりやすくなります。 ただし、デリケートな素材には使用を避け、目立たない部分でテストしてから本格的に使用しましょう。

頑固な汚れの段階的処理法:
• 第1段階:通常のスプレー処理(10分放置)
• 第2段階:繰り返しスプレーと叩き洗い
• 第3段階:つけ置き洗い(30分〜2時間)
• 第4段階:重曹ペーストとの併用
• 最終段階:専門クリーニングの検討

汚れのレベル 処理方法 処理時間
軽度 スプレー+洗濯 15分
中度 叩き洗い+洗濯 30分
重度 つけ置き+洗濯 2〜3時間
最重度 重曹併用+つけ置き 3〜4時間

 

洗えない衣類・布製品への活用法

ぬいぐるみの汚れ落とし

ホコリを落とす

ぬいぐるみの洗浄を始める前に、まず表面のホコリを丁寧に取り除くことが重要です。 衣類用のブラシや掃除機のブラシアタッチメントを使って、毛並みに沿って優しくブラッシングします。 この作業により、ホコリやダニの死骸などのアレルゲンを効果的に除去できます。

ブラッシングは、ぬいぐるみの素材に応じて力加減を調整します。 毛足の長いぬいぐるみは、毛の根元から毛先に向かって丁寧にブラシをかけ、フェルト素材のものは表面を軽くなでるようにします。 特に、子供がよく触る部分や、長期間放置されていた部分は念入りに処理しましょう。

また、細かい部分のホコリは、エアダスターや柔らかい歯ブラシを使うと効果的です。 目や鼻などの細部、縫い目の部分は、ホコリがたまりやすいため、綿棒を使って丁寧に掃除します。 この下準備をしっかり行うことで、アルカリ電解水の洗浄効果を最大限に引き出すことができます。

ホコリ除去の手順:
• 全体を軽くはたいて表面のホコリを落とす
• 毛並みに沿ってブラッシング
• 細部は綿棒や歯ブラシで処理
• 縫い目や折り目は特に念入りに
• 最後に掃除機で吸い取る

素材 適したブラシ 注意点
長毛タイプ 衣類用ブラシ 毛並みに沿って
短毛タイプ 柔らかい歯ブラシ 優しくなでる
フェルト 粘着ローラー 強くこすらない

 

汚れを拭き取る手順

ホコリを取り除いた後、いよいよアルカリ電解水を使った洗浄作業に入ります。 まず、清潔なマイクロファイバークロスにアルカリ電解水をスプレーし、軽く湿った状態にします。 直接ぬいぐるみにスプレーすると、内部まで浸透してしまい乾燥に時間がかかるため、必ずクロスにスプレーしてから使用します。

汚れている部分を、湿らせたクロスでトントンと叩くように拭き取ります。 特に汚れがひどい部分は、アルカリ電解水を少し多めにクロスに含ませ、5分程度置いてから叩き拭きします。 このとき、汚れを広げないよう、常にクロスの清潔な面を使うことが大切です。

手垢や食べこぼしなどの頑固な汚れには、アルカリ電解水を直接少量スプレーし、10分程度放置してから拭き取ります。 ただし、色落ちの可能性がある場合は、目立たない部分でテストしてから本格的に作業を進めましょう。 最後に、乾いたクロスで全体を拭き上げ、余分な水分を取り除きます。

汚れ落としの効果的な手順:
• クロスにアルカリ電解水をスプレー
• 汚れ部分を叩くように拭く
• 頑固な汚れは5〜10分放置
• クロスの清潔な面を使い続ける
• 最後に乾拭きで仕上げ

汚れの種類 処理方法 放置時間
軽い手垢 クロスで拭き取り 即座に処理
よだれ・食べこぼし 直接スプレー 5〜10分
古いシミ 重点的に処理 10〜15分

 

陰干しで乾かせば完了

アルカリ電解水で洗浄したぬいぐるみは、適切な乾燥方法で仕上げることが重要です。 直射日光は色褪せや素材の劣化を引き起こす可能性があるため、必ず風通しの良い日陰で乾燥させます。 ベランダや室内の風通しの良い場所に、洗濯ネットに入れて吊るすか、平らな場所に置いて乾かします。

乾燥時間は、ぬいぐるみの大きさや素材、湿度によって異なりますが、一般的に半日から1日程度かかります。 内部まで完全に乾燥させることが重要で、生乾きの状態で保管するとカビや雑菌の繁殖につながります。 扇風機やサーキュレーターを使用すると、乾燥時間を短縮できます。

完全に乾燥した後は、再度ブラッシングを行い、毛並みを整えます。 この仕上げのブラッシングにより、ふわふわとした手触りが復活し、新品のような仕上がりになります。 アルカリ電解水は2度拭き不要で、乾燥後もべたつくことがないため、子供にもすぐに返すことができます。

効果的な乾燥のポイント:
• 直射日光を避けて陰干し
• 風通しの良い場所を選ぶ
• 形を整えてから乾燥
• 途中で向きを変える
• 完全に乾いてからブラッシング

乾燥場所 乾燥時間 注意点
室内(扇風機使用) 6〜8時間 風を直接当てる
ベランダ(日陰) 8〜12時間 雨に注意
浴室(換気扇使用) 12〜24時間 湿度管理が必要

 

上履きやスニーカーの洗浄

上履きやスニーカーは、1日にコップ1杯分ともいわれる足の汗を吸収し、皮脂汚れや雑菌が繁殖しやすい環境です。 特に子供の上履きは、毎週洗う必要がありますが、アルカリ電解水を使えば、ゴシゴシこすらなくても汚れが落ち、除菌・消臭も同時に行えます。 まず、靴ひもやインソールを外し、全体のホコリや砂を落としてから作業を始めます。

アルカリ電解水を靴の内側と外側にたっぷりスプレーし、10〜15分程度放置します。 特に汚れやすいつま先部分や、かかと部分、靴底の溝には重点的にスプレーします。 放置している間に、アルカリ電解水が繊維や素材の奥まで浸透し、汚れや雑菌を分解していきます。

その後、柔らかいブラシで軽くこすり洗いをします。 アルカリ電解水によって汚れが浮き上がっているため、強くこする必要はありません。 最後に水でしっかりとすすぎ、風通しの良い場所で完全に乾燥させます。

上履き・スニーカー洗浄のコツ:
• インソールは別途洗浄する
• つま先とかかとは重点的に処理
• 靴底の溝もしっかりスプレー
• 軽いブラッシングで汚れを落とす
• 完全乾燥まで最低24時間確保

靴の種類 スプレー量 放置時間
上履き 全体に10〜15回 10〜15分
運動靴 全体に15〜20回 15〜20分
キャンバス地 全体に20〜25回 20〜30分

 

カーテンやソファーへの使用

カーテンやソファーなど、頻繁に洗濯できない大型の布製品にも、アルカリ電解水は効果的です。 これらの製品は、ホコリやタバコのヤニ、ペットの毛や臭いなど、さまざまな汚れが蓄積しやすく、定期的なメンテナンスが必要です。 アルカリ電解水なら、取り外すことなくその場で洗浄・除菌・消臭ができます。

カーテンの場合、まず掃除機でホコリを吸い取った後、アルカリ電解水を全体に軽くスプレーします。 特に手が触れやすい下部や、窓際で汚れやすい部分は重点的に処理します。 スプレー後は自然乾燥させるだけで、汚れやニオイがすっきりと取れ、除菌効果により清潔な状態が保たれます。

ソファーへの使用では、素材の確認が重要です。 布製のソファーには安心して使用できますが、革製品には使用を避けます。 ペットが粗相をしてしまった場合も、アルカリ電解水をスプレーして叩き拭きすることで、ニオイの元から除去できます。

大型布製品への使用方法:
• 事前に掃除機でホコリを除去
• 目立たない部分で色落ちテスト
• 全体に薄くスプレー
• 汚れの強い部分は重点的に処理
• 自然乾燥または扇風機で乾燥促進

製品 処理頻度 特に注意する汚れ
カーテン 月1〜2回 ホコリ、タバコのヤニ
布製ソファー 週1回 皮脂、食べこぼし
カーペット 週2〜3回 ペットの毛、足跡
クッション 週1回 手垢、汗

 

アルカリ電解水を衣類に使用する際の注意点

アルカリ性の汚れには効果が期待できない

アルカリ電解水は酸性の汚れに対して優れた洗浄力を発揮しますが、すべての汚れに万能というわけではありません。 石鹸カスや水垢などのアルカリ性の汚れに対しては、同じアルカリ性であるため中和作用が働かず、期待する洗浄効果が得られません。 また、カビによる汚れも、アルカリ電解水だけでは完全に除去することが難しい場合があります。

このような汚れには、酸性の洗浄剤を使用するか、物理的にこすり落とす必要があります。 たとえば、洗濯機の石鹸カスには酸性のクエン酸を使い、カビ汚れには専用のカビ取り剤を使用するのが効果的です。 アルカリ電解水の得意分野と苦手分野を理解し、適材適所で使い分けることが重要です。

また、泥汚れなどの無機質な汚れも、アルカリ電解水だけでは落としきれないことがあります。 このような場合は、まず水で泥を洗い流してから、残った汚れにアルカリ電解水を使用すると効果的です。 汚れの性質を見極めて、最適な洗浄方法を選択することが、きれいな仕上がりにつながります。

アルカリ電解水が苦手な汚れ:
• 石鹸カス(アルカリ性)
• 水垢(アルカリ性)
• カビ(菌類)
• 泥汚れ(無機質)
• 錆び(金属の酸化)

汚れの種類 汚れの性質 推奨する洗浄剤
石鹸カス アルカリ性 クエン酸
水垢 アルカリ性 酢、クエン酸
カビ 菌類 塩素系漂白剤
泥汚れ 無機質 固形石けん

 

洗えない素材への使用はNG

絹・ウール・革製品は避ける

アルカリ電解水は多くの素材に使用できますが、デリケートな素材には適していません。 特に絹(シルク)、ウール、革製品などの動物性繊維は、アルカリ性に弱く、変色や縮み、硬化などのダメージを受ける可能性があります。 これらの素材は、専門のクリーニング店に依頼するか、それぞれに適した専用の洗剤を使用することが重要です。

絹製品にアルカリ電解水を使用すると、繊維のタンパク質が変性し、光沢が失われたり、黄ばみが発生したりすることがあります。 ウール製品も同様に、アルカリ性によって繊維が縮んだり、フェルト化したりする危険があります。 革製品は、アルカリ電解水によって油分が失われ、ひび割れや変色を起こすことがあります。

また、天然石や真珠などの装飾品が付いた衣類にも注意が必要です。 これらの素材はアルカリ性に弱く、光沢が失われたり、表面が侵食されたりする可能性があります。 アクセサリーが付いた衣類を洗う際は、事前に取り外すか、その部分を避けて処理することが大切です。

使用を避けるべき素材:
• シルク(絹)製品全般
• ウール、カシミヤ製品
• 本革、スエード製品
• 真珠や天然石の装飾品
• 金属製のボタンや装飾(アルミ、真鍮、銅)

素材 起こりうる問題 代替方法
シルク 変色、光沢の消失 専用洗剤、ドライクリーニング
ウール 縮み、フェルト化 中性洗剤、手洗い
革製品 硬化、ひび割れ 革用クリーナー

 

色落ちテストの実施方法

アルカリ電解水を使用する前に、必ず色落ちテストを行うことが重要です。 特に、初めて洗う衣類や、色の濃い衣類、デリケートな素材の場合は、このテストが欠かせません。 色落ちテストは簡単に行えるので、衣類を傷める前に必ず実施しましょう。

テストの方法は、まず衣類の目立たない部分(裾の裏側や縫い目の内側など)を選びます。 その部分に少量のアルカリ電解水をスプレーし、5分程度放置します。 その後、白い布やティッシュペーパーで軽く押さえ、色が移らないか確認します。

もし色が移った場合は、その衣類にはアルカリ電解水を使用しないようにします。 また、素材が変質したり、風合いが変わったりしていないかも確認することが大切です。 このテストによって、大切な衣類を守りながら、安全にアルカリ電解水を使用することができます。

色落ちテストの手順:
• 目立たない部分を選定(裾の裏、縫い目の内側)
• 少量のアルカリ電解水をスプレー
• 5分間放置して反応を観察
• 白い布で押さえて色移りを確認
• 素材の変化も同時にチェック

テスト結果 判定 対応
色移りなし 使用可能 通常どおり使用
わずかに色移り 要注意 薄めて使用または短時間処理
明らかに色移り 使用不可 他の方法を選択

 

安全な使用のための注意事項

肌荒れの原因となることも

アルカリ電解水は水を主成分としており、一般的な合成洗剤と比べて肌に優しいとされています。 しかし、pH12.5以上という強アルカリ性であるため、長時間の接触や頻繁な使用により、肌の油分を過度に除去し、乾燥や肌荒れを引き起こす可能性があります。 特に、もともと肌が敏感な方やアトピー性皮膚炎の方は、より注意が必要です。

使用時は必ずゴム手袋を着用し、直接肌に触れないようにすることが基本です。 もし誤って肌に付着した場合は、すぐに流水で十分に洗い流します。 赤みやかゆみなどの症状が現れた場合は、使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科を受診することをおすすめします。

また、使用後の衣類は、アルカリ電解水が汚れと反応して中性に戻っているため、通常は問題ありません。 ただし、スプレー直後の濡れた状態では、まだ強いアルカリ性が残っている可能性があるため、素手で触らないよう注意が必要です。 特に子供が触れる可能性がある場合は、十分に乾燥してから扱うようにしましょう。

肌トラブルを防ぐための対策:
• 必ずゴム手袋を着用する
• 長時間の作業は避ける
• 付着したらすぐに洗い流す
• 使用後は手をクリームで保湿
• 敏感肌の方は特に慎重に使用

接触時間 リスク 対処法
瞬間的 低い 水で洗い流す
数分 中程度 十分に洗い流し保湿
長時間 高い 医師に相談

 

粘膜に付着しないように注意

アルカリ電解水を使用する際、最も注意すべきは目や口などの粘膜への付着です。 粘膜は皮膚よりもデリケートで、強アルカリ性の液体が付着すると、痛みや炎症を引き起こす可能性があります。 スプレーを使用する際は、必ず顔から離して使用し、風向きにも注意を払うことが重要です。

特に、高い位置にある汚れを処理する際は、スプレーの飛沫が顔にかからないよう注意が必要です。 可能であれば、保護眼鏡やマスクを着用することで、より安全に作業を行えます。 また、子供やペットがいる環境では、使用中は部屋から離れてもらうなどの配慮も大切です。

万が一、目に入った場合は、こすらずにすぐに流水で15分以上洗い流します。 痛みや違和感が続く場合は、速やかに眼科を受診してください。 口に入った場合も同様に、すぐに水で口をすすぎ、大量の水を飲んで希釈します。

粘膜保護のための安全対策:
• スプレー時は顔から30cm以上離す
• 風上から作業する
• 保護眼鏡・マスクの着用を推奨
• 子供の手の届かない場所で使用
• 緊急時の対処法を事前に確認

付着部位 応急処置 受診の目安
流水で15分以上洗浄 痛みが続く場合
水でうがい、大量の水を飲む 違和感が続く場合
水で洗い流す 刺激が続く場合

 

お掃除に万能なアルカリ電解水マイヘルパーION MAXのご紹介

アルカリ電解水は、お掃除に万能な洗浄剤として注目されています。

中でも、マイヘルパーION MAXは、高品質なアルカリ電解水として人気の商品です。

マイヘルパーION MAXは、pH12.5の強力なアルカリ性を持つ「水」です。

苛性ソーダなどの危険性のあるアルカリではなく、電子イオンをたくさん持った特殊なイオン水のため、科学火傷や皮膚刺激はありません。

また、「水」であるため、小さなお子様やペットのいるところでも安心して使用できます。

マイヘルパーION MAXは、強力な洗浄力を持っています。

アルカリイオンが汚れと物体の間に素早く浸透・付着し、付着した汚れの周りと物体の表面は、マイナスイオン同士の働きで反発しあって汚れが取れます。

さらに、マイヘルパーION MAXは、除菌・消臭効果も期待できます。

pH12.5の強アルカリ性のため、大腸菌をはじめノロウイルスを不活化する効果があります。

食中毒の原因であるO-157や大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌なども除菌するので、キッチン周りで使用するにも最適です。

マイヘルパーION MAXは、環境に優しい洗浄剤でもあります。

優れた洗浄力を発揮しながらも、”水”だから環境汚染がゼロ。

自然の力を最大限に発揮した人と環境に優しい商品です。

まとめ

アルカリ電解水は、水を電気分解して作られた安全で環境に優しい洗浄剤として、家庭での衣類洗濯に革新をもたらしています。 pH12.5以上の強アルカリ性により、皮脂汚れや食べこぼし、ニオイの原因となる雑菌まで効果的に除去でき、しかも界面活性剤を使用しないため、赤ちゃんや敏感肌の方の衣類にも安心して使用できます。 洗濯機での使用はもちろん、手洗いでのしみ抜き、洗えないぬいぐるみや上履きの洗浄まで、幅広い用途に対応できる万能性も大きな魅力です。

ただし、アルカリ電解水にも苦手な分野があることを理解し、適切に使い分けることが重要です。 絹やウールなどのデリケートな素材、アルカリ性の汚れには適さないため、これらには専用の洗剤を使用しましょう。 また、強アルカリ性という性質上、使用時はゴム手袋を着用し、粘膜への付着を避けるなど、安全面への配慮も忘れてはいけません。

洗剤を買い揃える必要がなくなり、すすぎも1回で済むため、経済的にも時間的にも大きなメリットがあります。 さらに、排水後は自然に水に戻るため、環境への負担も最小限に抑えられます。 これからの時代、持続可能な生活を送るための選択肢として、アルカリ電解水を活用した洗濯方法を、ぜひ日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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