毎日つかうお風呂の床、気がつけば黒ずみやヌメリでくすんでいませんか。 市販の強力な洗剤をつかえばきれいになるけれど、小さなお子さまやペットがいるご家庭では、できるだけ安全なものをつかいたいですよね。 そんなあなたにおすすめしたいのが、水を電気分解してつくられる「アルカリ電解水」です。
じつは、アルカリ電解水は99.83%が純水でできており、界面活性剤などの化学物質をふくまない、とても安全性の高いナチュラルクリーナーなんです。 それでいて、市販の合成洗剤とおなじか、それ以上の洗浄力をもっているといわれています。 今回は、そんなアルカリ電解水をつかって、お風呂の床をピカピカにする方法を、くわしくご紹介していきます。
頑固な皮脂よごれから、タイルの目地にこびりついた黒ずみまで、アルカリ電解水ひとつで解決できる掃除のコツをマスターして、毎日の掃除をもっと楽に、もっと安全にしていきましょう。
目次
お風呂の床汚れの原因と種類
お風呂の床がよごれる原因は、じつはひとつではありません。 毎日体をあらう場所だからこそ、さまざまなよごれが複雑にまざりあって、頑固な黒ずみやヌメリになってしまうのです。 ここでは、お風呂の床によくみられるよごれの種類と、それぞれの特徴について、くわしく解説していきます。
お風呂の床の黒ずみの原因
お風呂の床にできる黒ずみは、いくつかの要因がかさなってできるものです。 まず、わたしたちの体から出る皮脂や汗、そして石鹸カスが床にたまります。 これらのよごれが時間とともに酸化したり、雑菌が繁殖したりすることで、黒ずみへと変化していくのです。
とくに、お風呂の床は水がたまりやすく、湿度も高いため、カビの温床になりやすいという特徴があります。 湿度が70%以上になると、カビが急速に繁殖しはじめるといわれており、お風呂場はまさにカビにとって最適な環境なのです。 また、床の材質によっても、よごれのつきやすさがちがってきます。
よごれの種類 | 性質 | 主な原因 |
---|---|---|
皮脂よごれ | 酸性 | 体から出る皮脂・汗 |
石鹸カス | アルカリ性 | 石鹸と水道水のミネラル分 |
水垢 | アルカリ性 | 水道水のカルシウム・マグネシウム |
カビ | 酸性 | 高温多湿・栄養源(皮脂など) |
これらのよごれが複合的にからみあうことで、通常の掃除では落としにくい頑固な黒ずみになってしまうのです。
酸性の汚れ(皮脂汚れ)
お風呂の床にもっともつきやすいのが、酸性の皮脂よごれです。 わたしたちの体からは、毎日たくさんの皮脂や汗が分泌されています。 これらが床に流れ落ちて蓄積されることで、ヌメリや黒ずみの原因となるのです。
皮脂よごれの特徴として、時間がたつと酸化して黄ばみや茶色っぽい変色をおこすことがあげられます。 とくに、お風呂の床のように水分が多い環境では、皮脂が水とまざることで乳化し、よりおとしにくくなってしまいます。 また、皮脂よごれは雑菌のエサになりやすく、放置しておくと悪臭の原因にもなります。
皮脂よごれを効果的におとすポイント:
• 温度が高いほうが皮脂がやわらかくなり、おとしやすくなる
• アルカリ性の洗浄剤が効果的(酸性よごれを中和)
• こまめな掃除で蓄積をふせぐことが大切
• スポンジよりもブラシのほうが効果的な場合が多い
• 放置時間をもうけることで、よごれが浮きやすくなる
実際に掃除をしていると、まるで消しゴムのカスのようなものがポロポロと出てくることがあります。 これは、アルカリ電解水が皮脂よごれを分解して、浮かせている証拠なのです。
アルカリ性の汚れ(水垢・石鹸カス)
水垢や石鹸カスは、アルカリ性のよごれとして知られています。 水道水にふくまれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が蒸発後にのこり、白いウロコ状のよごれとなって床に付着します。 このよごれは「金属石鹸」ともよばれ、水やアルカリ性の洗剤では落とすことができません。
石鹸カスには、じつは2種類あることをご存じでしょうか。 ひとつは石鹸の油脂成分が原因の酸性の石鹸カス、もうひとつは水道水のミネラルと反応してできるアルカリ性の石鹸カスです。 お風呂の床では、この両方がまざりあって複雑なよごれを形成しています。
水垢・石鹸カスの特徴的な症状:
• 白いウロコ状の模様ができる
• ざらざらした手ざわりになる
• 光沢がなくなり、くすんで見える
• プラスチック製品に付着しやすい
• 時間がたつほど硬くなり、落としにくくなる
これらのアルカリ性よごれには、通常クエン酸などの酸性洗剤が効果的とされています。 しかし、アルカリ電解水でも時間をかければある程度の効果は期待できます。
赤カビ・黒カビの発生原因
お風呂の床にあらわれるカビには、主に赤カビと黒カビの2種類があります。 赤カビは、正確にはカビではなく「ロドトルラ」という酵母菌の一種で、ピンク色のヌメリとして床やシャンプーボトルの底などによく見られます。 一方、黒カビは「クラドスポリウム」という真菌で、根をはって繁殖するため、一度できてしまうと除去がむずかしいのが特徴です。
カビが発生しやすい条件は、温度が20〜30℃、湿度が70%以上、そして皮脂や石鹸カスなどの栄養源があることです。 お風呂場はまさにこの3つの条件がすべてそろった、カビにとって理想的な環境といえるでしょう。 とくに梅雨時期から夏にかけては、カビの繁殖スピードが速くなるため注意が必要です。
カビの種類 | 特徴 | 健康への影響 | 除去の難易度 |
---|---|---|---|
赤カビ | ピンク色のヌメリ | ほとんどなし | 簡単 |
黒カビ | 黒い点や斑点 | アレルギー・喘息の原因 | 困難 |
赤カビは根をはらないため、アルカリ電解水でも比較的かんたんに除去できますが、黒カビには塩素系漂白剤などの強力な洗剤が必要になることが多いです。
アルカリ電解水の特徴とお風呂掃除への効果
アルカリ電解水は、近年注目をあつめている環境にやさしいナチュラルクリーナーです。 水を電気分解することでつくられ、化学物質をいっさい使用しないという特徴があります。 ここでは、アルカリ電解水がどのようにお風呂の床掃除に効果を発揮するのか、そのメカニズムとメリット・デメリットについてくわしく解説していきます。
アルカリ電解水は家庭の汚れに適したナチュラルクリーナー
アルカリ電解水は、水を電気分解して酸性とアルカリ性にわけ、アルカリ性の部分だけを取り出してつくられます。 このプロセスで生成されるマイナスイオンが、物体とよごれのすき間に入りこんで、よごれを強力に分解・浮上させるのです。 pH値が12.5以上のアルカリ電解水は、除菌・消臭効果もそなえており、お風呂場のような雑菌が繁殖しやすい場所の掃除に最適です。
一般的な合成洗剤とちがい、界面活性剤をふくまないため、すすぎの必要がありません。 これにより、掃除時間を大幅に短縮できるだけでなく、水の使用量もへらすことができます。 また、泡立たないため、狭いお風呂場でも使いやすく、窓ガラスや鏡などの拭き掃除にも適しています。
アルカリ電解水が効果を発揮するよごれ:
• キッチンの油よごれ(換気扇・コンロ・グリル・壁など)
• 皮脂・汗・手アカなどの酸性よごれ
• 食べこぼし・飲みこぼしのタンパク質よごれ
• シンクや排水溝のヌメリ
• タバコのヤニよごれ
• 血液などのタンパク汚れ
実際に使用してみると、よごれがみるみる浮いてくるようすが確認でき、その洗浄力に驚かされることでしょう。
アルカリ電解水のメリット
アルカリ電解水には、たくさんのメリットがあります。 まず、家庭内の多くの場所やよごれに使用できるため、用途別に洗剤を買いそろえる必要がなくなります。 また、2度拭きがいらないため、掃除時間を大幅に短縮でき、忙しい方にもぴったりです。
安全性が高く環境に優しい
アルカリ電解水の最大の特徴は、その安全性の高さにあります。 99.83%が純水で、のこりの0.17%は炭酸カリウムなどの食品添加物としても使用される成分でできています。 炭酸カリウムは、ラーメンの「かんすい」にも使われる自然由来の成分で、無色・無臭・無刺激という特徴があります。
そのため、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心して使用でき、万が一なめてしまっても問題ありません。 また、塩素をふくまないため、金属の腐食や肌荒れの心配もほとんどなく、素手でさわっても大丈夫です。 環境への負荷も最小限で、排水として流しても自然にかえっていきます。
安全性にかんするデータ:
• 皮膚刺激性テスト:刺激なし
• 眼刺激性テスト:軽微な刺激
• 急性経口毒性:問題なし
• 環境への影響:生分解性100%
• 残留性:時間とともに水にもどる
このような高い安全性から、飲食店や病院、保育園などでも広く使用されています。
除菌対象 | 効果 | 必要時間 |
---|---|---|
大腸菌 | 99.9%以上除菌 | 30秒 |
黄色ブドウ球菌 | 99.9%以上除菌 | 30秒 |
カビ胞子 | 増殖抑制効果 | 5分 |
除菌・消臭効果がある
pH12.5以上のアルカリ電解水には、すぐれた除菌・消臭効果があります。 新型コロナウイルスやノロウイルス、大腸菌O-157などの多くのウイルスや細菌を不活性化する力があることが、研究でわかっています。 お風呂場は高温多湿で雑菌が繁殖しやすい環境ですが、アルカリ電解水なら掃除と同時に除菌もできるのです。
消臭効果についても、アンモニアや硫化水素などの悪臭成分を分解する力があります。 排水溝のイヤなにおいや、カビ臭さなども効果的に除去できるため、お風呂場全体を清潔にたもつことができます。 ただし、すべてのウイルスや菌に効果があるわけではないので、過信は禁物です。
アルカリ電解水のデメリット
アルカリ電解水にも、いくつかのデメリットがあります。 これらを理解したうえで使用することで、より効果的な掃除ができるようになります。 とくに、よごれの種類によっては効果が限定的になることがあるため、適材適所での使用が大切です。
水道水が固まった「水垢」には効果が薄い
水道水のミネラル分が固まってできた水垢は、アルカリ性の性質をもっています。 アルカリ電解水もアルカリ性なので、同じ性質どうしではよごれを中和できず、効率的に落とすことができません。 そのため、頑固な水垢をおとすには、クエン酸などの酸性洗剤のほうが効果的です。
ただし、アルカリ電解水でもまったく効果がないわけではありません。 時間をかけてつけ置きしたり、物理的にこすったりすることで、ある程度の水垢は除去できます。 また、pH13.1のアルカリ電解水を100倍に希釈してもpH11.1をたもてるため、コストをおさえながら使用することも可能です。
水垢除去のための工夫:
• アルカリ電解水を温めて使用する(40〜50℃)
• ラップでパックして浸透時間をながくする
• ブラシやメラミンスポンジを併用する
• 頑固な水垢には酸性洗剤との使い分けを検討
• 定期的な掃除で水垢の蓄積をふせぐ
素材によっては使用できない
アルカリ電解水は安全性が高いとはいえ、すべての素材に使用できるわけではありません。 とくに、アルミニウムや真鍮などの金属、漆器や白木などの天然素材には使用を避けたほうがよいでしょう。 これらの素材にアルカリ電解水を使用すると、変色や腐食のおそれがあります。
また、皮革製品やシルク、真珠などのデリケートな素材にも適していません。 お風呂場でいえば、換気扇の金属部分や、無垢材の棚などには注意が必要です。 使用前に、目立たない部分でテストをおこなうことをおすすめします。
使用できない素材のリスト:
• 水拭きできないもの全般
• 漆器、金箔、銅、アルミ、真鍮などの金属
• 皮革類、白木の家具などの無垢素材
• 電化製品の通電部分
• シルク、真珠などの装飾品
• 天然石(大理石など)
• クリアコーティングされた素材
アルカリ電解水でお風呂の床を掃除する具体的な方法
ここからは、実際にアルカリ電解水をつかってお風呂の床を掃除する方法を、ステップごとにくわしく解説していきます。 基本的な手順から、頑固なよごれへの対処法まで、すぐに実践できる具体的なテクニックをご紹介します。 正しい方法で掃除をおこなうことで、アルカリ電解水の効果を最大限に引き出すことができます。
基本的な床掃除の手順
お風呂の床掃除は、正しい手順でおこなうことが大切です。 まず、床全体の状態を確認し、よごれの種類や程度を把握します。 そして、適切な道具と方法をえらんで、効率的に掃除をすすめていきましょう。
事前準備と必要な道具
掃除をはじめる前に、必要な道具をそろえておくことが大切です。 アルカリ電解水のほかに、スプレーボトル、ブラシ(できれば硬さのちがうものを2〜3本)、マイクロファイバークロス、ゴム手袋を用意しましょう。 また、頑固なよごれ用に、ラップやキッチンペーパーもあると便利です。
まず、お風呂場の換気扇をまわし、窓があれば開けて換気をよくします。 つぎに、床にあるシャンプーボトルや洗面器などの小物をすべて移動させ、掃除しやすい環境をととのえます。 そして、シャワーで床全体を軽くながし、おおまかなよごれやホコリを除去しておきます。
手順 | 作業内容 | 所要時間 |
---|---|---|
1 | アルカリ電解水をスプレー | 30秒 |
2 | 浸透待ち | 2〜3分 |
3 | ブラシでこする | 1〜2分 |
4 | シャワーで流す | 30秒 |
5 | 水分を拭き取る | 1分 |
準備するもの:
• アルカリ電解水(pH12.5以上のもの)
• スプレーボトル(500ml程度)
• ブラシ各種(やわらかめ・かため)
• マイクロファイバークロス2〜3枚
• ゴム手袋(必要に応じて)
• ラップ・キッチンペーパー(パック用)
• バケツ(つけ置き用)
アルカリ電解水をスプレーボトルに入れる際は、原液のまま使用するか、よごれの程度に応じて2〜3倍に希釈して使用します。
スプレーして拭き取る方法
基本的な掃除方法は、アルカリ電解水をスプレーして拭き取るというシンプルなものです。 まず、30cm四方の範囲に5〜6回スプレーし、2〜3分ほど放置してよごれに浸透させます。 この待ち時間が重要で、アルカリ電解水のマイナスイオンがよごれの下に入りこみ、浮かせる効果を発揮します。
つぎに、ブラシやスポンジでこすります。 このとき、円をえがくようにやさしくこするのがポイントです。 よごれが浮いてきたら、シャワーでしっかりとながし、最後にマイクロファイバークロスで水分を拭き取ります。
マイクロファイバークロスは、糸くずが出にくく吸水性にすぐれているため、仕上げの拭き取りに最適です。
頑固な皮脂汚れへの対処法
長期間蓄積された皮脂よごれは、通常の掃除方法では落としきれないことがあります。 そんなときは、アルカリ電解水をあたためて使用すると効果的です。 40〜50℃程度にあたためることで、皮脂がやわらかくなり、よごれが落ちやすくなります。
また、キッチンペーパーやラップをつかったパック方法も効果的です。 よごれの上にキッチンペーパーをのせ、その上からたっぷりとアルカリ電解水をスプレーします。 さらにラップでおおい、10〜15分ほど放置してから、ブラシでこすると、頑固なよごれも落ちやすくなります。
頑固な皮脂よごれ除去のコツ:
• アルカリ電解水を40〜50℃にあたためて使用
• パック時間は10〜15分程度が目安
• ザラザラした面のあるスポンジが効果的
• 消しゴムのカスのようなよごれが出てきたら成功のサイン
• 一度で落ちない場合は、数回くりかえす
実際に掃除していると、皮脂よごれが分解されて、消しゴムのカスのようなものがポロポロと出てくることがあります。 これは、アルカリ電解水がしっかりと効いている証拠です。
掃除の頻度 | 内容 | 所要時間 |
---|---|---|
毎日 | 入浴後にシャワーで流す | 1分 |
週2〜3回 | アルカリ電解水でサッと拭く | 5分 |
週1回 | 念入りな掃除 | 15〜20分 |
月1回 | 排水溝まわりも含めた大掃除 | 30分 |
タイルや目地の掃除方法
タイルの目地は、よごれがたまりやすく、カビも発生しやすい場所です。 目地にそって、アルカリ電解水をたっぷりとスプレーし、5分ほど放置します。 そのあと、目地用の細いブラシや、使い古しの歯ブラシなどでていねいにこすります。
目地のよごれがひどい場合は、重曹ペーストを併用すると効果的です。 重曹に少量のアルカリ電解水をくわえてペースト状にし、目地にぬりこみます。 30分ほど放置したあと、ブラシでこすり、最後にシャワーでよくながします。
目地掃除のポイント:
• 目地専用の細いブラシを使用する
• 上から下へ、順番に掃除していく
• カビが発生している場合は、塩素系漂白剤の使用も検討
• 定期的な掃除でカビの発生をふせぐ
• 掃除後はしっかりと乾燥させる
タイル自体は比較的よごれが落ちやすいですが、目地は細かい部分なので、根気よく掃除することが大切です。
効果的な掃除のタイミング
お風呂の床掃除は、タイミングも重要です。 もっとも効果的なのは、入浴直後の床がまだあたたかいうちに掃除することです。 よごれがやわらかく、落としやすい状態になっているため、少ない労力できれいにできます。
また、週に1回は念入りな掃除をおこない、毎日の入浴後には軽い掃除をする習慣をつけることで、よごれの蓄積をふせげます。 とくに梅雨時期や夏場は、カビが発生しやすいため、こまめな掃除が必要です。
季節によっても掃除の頻度をかえることが大切で、湿度の高い時期は回数をふやすことをおすすめします。
お風呂の他の場所への活用方法
アルカリ電解水は、お風呂の床だけでなく、浴室全体の掃除に活用できます。 窓ガラスや鏡、シャワーヘッドなど、さまざまな場所のよごれを効果的に落とすことができるのです。 ここでは、お風呂のほかの場所での具体的な使用方法をご紹介します。
窓ガラスの水垢除去
お風呂の窓ガラスにつく水垢は、見た目も悪く、放置すると落としにくくなってしまいます。 アルカリ電解水を雑巾にスプレーし、窓ガラス全体を拭きあげます。 そのあと、マイクロファイバークロスで水滴や水垢を拭き取ると、ピカピカの窓ガラスになります。
窓ガラスの外側にもよごれがつきやすいので、定期的に両面を掃除することが大切です。 アルカリ電解水は泡立たないため、拭きあとがのこりにくく、ガラス掃除に最適です。 また、二度拭きの必要がないため、作業時間も短縮できます。
窓ガラス掃除のコツ:
• 曇りの日に掃除すると、拭きあとが見やすい
• 上から下へ、S字をえがくように拭く
• 仕上げは乾いたクロスで水分を完全に除去
• 窓枠のよごれも忘れずに掃除
• 月に1回程度の頻度で十分
よごれの程度 | 放置時間 | 追加の処置 |
---|---|---|
軽度 | 2〜3分 | なし |
中度 | 5〜10分 | ラップパック |
重度 | 15〜20分 | クエン酸との併用を検討 |
鏡のウロコ汚れ対策
お風呂の鏡につくウロコ状のよごれは、水道水のミネラル分が原因です。 鏡全体にアルカリ電解水をたっぷりとスプレーし、2〜3分放置してから、シャワーでながします。 よごれがひどい場合は、放置時間を5〜10分にのばしてみましょう。
鏡のフレーム部分が金属製の場合でも、塩素をふくまないアルカリ電解水なら、さびる心配がありません。 皮脂や汗、ボディソープなどの酸性よごれも同時に落とせるため、鏡全体がすっきりときれいになります。 定期的に掃除することで、ウロコよごれの蓄積をふせぐことができます。
鏡掃除の手順:
• 鏡全体にアルカリ電解水をスプレー
• ラップでパックすると効果的
• やわらかいスポンジでやさしくこする
• シャワーでよくながす
• マイクロファイバークロスで水分を完全に除去
シャワーヘッドの掃除
シャワーヘッドは、水垢や手アカでよごれやすい場所です。 洗面器にアルカリ電解水をはり、シャワーヘッドを30分〜1時間つけ置きします。 pH13.1のアルカリ電解水なら、100倍に希釈してもpH11.1をたもてるため、たっぷりとつかってもコストをおさえられます。
つけ置きのあと、ブラシでかるくこすり、水でよくすすぎます。 シャワーの穴がつまっている場合は、つまようじなどで取り除きましょう。 定期的に掃除することで、シャワーの水圧もたもたれ、快適に使用できます。
シャワーヘッド掃除のポイント:
• 月に1回はつけ置き掃除をする
• 分解できるタイプは分解して掃除
• ゴムパッキンの劣化に注意
• 金属部分は変色しないか確認
• つけ置き後はしっかりとすすぐ
実際につけ置きをしてみると、よごれがみるみる浮いてくるのがわかり、その効果に驚かされることでしょう。
浴槽周りの汚れ落とし
浴槽まわりは、皮脂よごれや石鹸カスがたまりやすい場所です。 浴槽のふちや、エプロン部分にアルカリ電解水をスプレーし、スポンジでこすります。 とくに、人がさわる部分は皮脂よごれがつきやすいので、念入りに掃除しましょう。
浴槽の材質によっては、アルカリ電解水が使用できない場合があるので、事前に確認が必要です。 FRP(繊維強化プラスチック)やホーロー、人工大理石などは問題なく使用できますが、天然大理石や一部の特殊コーティングがされた浴槽には注意が必要です。
浴槽掃除の注意点:
• 材質を確認してから使用する
• エプロン内部も定期的に掃除
• 追い焚き配管の掃除も忘れずに
• 浴槽のふちは念入りに
• 掃除後は十分に乾燥させる
アルカリ電解水使用時の注意点
アルカリ電解水は安全性が高いとはいえ、正しく使用しないと効果が半減したり、思わぬトラブルにつながったりすることがあります。 ここでは、アルカリ電解水を使用する際の注意点について、くわしく解説していきます。 安全に、そして効果的に使用するためのポイントをしっかりとおさえておきましょう。
アルカリ電解水の注意点2つを確認しよう
アルカリ電解水を使用する際には、とくに重要な2つの注意点があります。 これらを守ることで、安全に掃除をおこなうことができ、より高い効果を得ることができます。 基本的なことですが、とても大切なポイントなので、しっかりと確認しておきましょう。
換気を十分に行う
アルカリ電解水は無臭・無刺激といわれていますが、お風呂場のような狭い空間で使用する場合は、必ず換気をおこないましょう。 換気扇をまわし、窓があれば開けて、空気の流れをつくることが大切です。 これにより、掃除中の快適性がたもたれ、気分よく作業をすすめることができます。
また、換気をすることで、お風呂場の湿度をさげる効果もあります。 湿度がさがることで、カビの発生をおさえることができ、掃除の効果をより長くたもつことができます。 掃除後も30分程度は換気をつづけることで、しっかりと乾燥させることができます。
換気のポイント:
• 掃除前から換気扇をまわす
• 窓は対角線上に2箇所あけると効果的
• 掃除中だけでなく、掃除後も換気をつづける
• 扇風機やサーキュレーターを併用するとより効果的
• 湿度計で確認しながら作業する
他の洗剤と混ぜない
アルカリ電解水を使用する際の最も重要な注意点は、ほかの洗剤とまぜないことです。 とくに、酸性の洗剤とまぜると、塩素ガスが発生する危険があります。 アルカリ電解水どうしであれば、まぜても問題ありませんが、市販の洗剤との併用は避けましょう。
もし、ちがう種類の洗剤を使用したい場合は、十分に水洗いをしてから、1日以上あけて使用することが安全です。 また、アルカリ電解水を使用したあとは、必ずよくすすいでから、ほかの掃除をおこないましょう。
洗剤の組み合わせ | 安全性 | 注意事項 |
---|---|---|
アルカリ電解水+アルカリ電解水 | 安全 | 問題なし |
アルカリ電解水+酸性洗剤 | 危険 | 塩素ガス発生の可能性 |
アルカリ電解水+塩素系漂白剤 | 要注意 | 1日以上あけて使用 |
素材別の使用可否
アルカリ電解水は、多くの素材に使用できますが、一部使用できない素材もあります。 お風呂場でよく使われる素材について、使用可否を確認しておきましょう。 使用できない素材に誤って使用してしまうと、変色や腐食などのトラブルにつながる可能性があります。
使用できる素材:
• FRP(繊維強化プラスチック)
• ホーロー • 人工大理石(一部をのぞく)
• タイル • ガラス
• ステンレス(SUS304など)
• プラスチック(PP、PE、PVCなど)
使用できない素材:
• アルミニウム
• 真鍮
• 銅
• 天然大理石
• 無垢材(木材)
• 一部の特殊コーティング材
お風呂場の換気扇にアルミが使用されている場合は、アルカリ電解水がかからないよう注意が必要です。 また、蛇口などの金属部分も、材質を確認してから使用することをおすすめします。
保管方法と使用期限
アルカリ電解水は、正しく保管することで効果を長くたもつことができます。 直射日光をさけ、冷暗所で保管することが基本です。 スプレーボトルに入れた状態でも、約6か月間は効果がたもたれるといわれています。
ただし、時間とともにアルカリ性から中性(水)にもどる性質があるため、開封後はなるべく早めに使い切ることが大切です。 また、ほかの容器に移しかえる場合は、必ずきれいに洗浄・乾燥させた容器を使用しましょう。
保管のポイント:
• 直射日光をさけて保管
• 高温多湿をさける
• 子供の手のとどかない場所に保管
• ラベルをはって中身がわかるようにする
• 使用期限を記載しておく
保管状態 | 使用期限の目安 | 効果の持続性 |
---|---|---|
未開封(原液) | 1〜2年 | 高い |
スプレーボトル | 6か月 | 中程度 |
希釈液 | 1〜2週間 | 低い |
効果がなくなったかどうかは、よごれの落ち具合で判断できるため、定期的に確認することをおすすめします。
お風呂の掃除を楽にする方法
お風呂掃除は、毎日のことだからこそ、できるだけ楽にしたいものです。 ちょっとした工夫や習慣をとりいれることで、掃除の負担を大幅にへらすことができます。 ここでは、お風呂掃除を楽にするための具体的な方法をご紹介していきます。
入浴後に床をシャワーで流す
もっとも簡単で効果的な方法は、入浴後に床をシャワーでながすことです。 50℃以上のお湯をかけることで、赤カビが死滅・不活性化し、カビの発生をふせぐことができます。 また、皮脂や石鹸カスなどのよごれも、固まる前にながしてしまうことで、蓄積をふせげます。
最後にお風呂をつかった人が、1分程度でできる簡単な作業なので、家族でルールをきめて実践することをおすすめします。 ただし、お湯をつかうと湿度があがってしまうため、最後は水でながすことがポイントです。
入浴後の習慣:
• 床全体を50℃以上のお湯でながす(カビ対策)
• 壁の腰から下の部分もながす
• 最後に水でながして温度をさげる
• 水きりワイパーで水分を除去
• 換気扇をまわしてから浴室を出る
この習慣をつけることで、週末の大掃除がぐっと楽になります。
換気を行う
カビの発生をふせぐためには、換気がなによりも重要です。 カビは湿度70%以上で急速に繁殖するため、お風呂場の湿度をさげることが大切です。 換気扇は24時間まわしっぱなしにすることをおすすめします。
電気代が気になるかもしれませんが、換気扇の消費電力は20〜30W程度で、1か月つけっぱなしでも電気代は200〜300円程度です。 カビが発生してから除去する手間とコストをかんがえれば、換気扇をまわしつづけるほうが経済的といえるでしょう。
効果的な換気方法:
• 換気扇は24時間運転が理想
• 窓がある場合は、入浴後30分は開けておく
• 浴室のドアは少しあけておく(空気の流れをつくる)
• 梅雨時期は除湿機の併用も検討
• 月に1回は換気扇の掃除をする
換気方法 | 効果 | コスト |
---|---|---|
換気扇24時間運転 | 高い | 月200〜300円 |
窓あけ換気 | 中程度 | 0円 |
除湿機併用 | とても高い | 月1,000〜2,000円 |
定期的な掃除スケジュール
掃除を楽にするためには、定期的なスケジュールをたてることが大切です。 毎日すること、週に1回すること、月に1回することをきめておくことで、よごれの蓄積をふせぎ、いつも清潔な状態をたもてます。 また、掃除の負担が分散されるため、1回あたりの作業時間も短くなります。
毎日:入浴後のシャワーながし(1分) 週2〜3回:アルカリ電解水でサッと拭く(5分) 週1回:床と壁の念入り掃除(15分) 月1回:排水溝、シャワーヘッドなどの細部掃除(30分) 3か月に1回:エプロン内部、換気扇の掃除(1時間)
このようなスケジュールをカレンダーに記入したり、スマートフォンのリマインダーに登録したりすることで、忘れずに実行できます。
掃除スケジュールのコツ:
• 曜日をきめて習慣化する
• 家族で分担する
• 掃除道具はすぐに取り出せる場所に収納
• 掃除のあとは自分へのごほうびを用意
• 無理のない範囲でつづける
汚れにくい床へリフォームする
根本的に掃除を楽にしたいなら、よごれにくい床材へのリフォームも検討してみましょう。 最近のユニットバスには、汚れがつきにくく、乾きやすい高機能な床材が採用されています。 初期投資は必要ですが、長期的にみれば掃除の手間と時間を大幅にへらすことができます。
カラリ床
TOTOのカラリ床は、床に水がたまりにくい構造になっています。 表面に特殊な加工がほどこされており、水はけがよく、カラリと乾きやすいのが特徴です。 そのため、カビの発生をおさえ、よごれもたまりにくくなっています。
カラリ床の特徴:
• 水はけがよく、乾燥が早い
• 表面がなめらかで、よごれがつきにくい
• カビの発生をおさえる効果がある
• 掃除がしやすい設計
• 滑りにくく安全性も高い
実際に使用している方からは、「掃除の頻度が半分になった」「カビがほとんど発生しなくなった」といった声がきかれます。
ほっカラリ床
TOTOのほっカラリ床は、カラリ床の機能にくわえて、断熱性とクッション性をもたせた高機能床材です。 床がやわらかく、ヒヤッとしないため、快適性も大幅に向上します。 また、親水効果によってよごれ落ちがスムーズで、軽いブラッシングだけで清潔をたもてます。
ほっカラリ床の特徴:
• 断熱層により、冬でもヒヤッとしない
• クッション層で足ざわりがやわらかい
• 親水効果でよごれが落ちやすい
• 膝をついても痛くない
• 高齢者や子供にもやさしい設計
リフォーム費用は50〜100万円程度かかりますが、毎日の掃除の手間をかんがえると、検討する価値は十分にあるでしょう。
お掃除に万能なアルカリ電解水マイヘルパーION MAXのご紹介
アルカリ電解水は、お掃除に万能な洗浄剤として注目されています。
中でも、マイヘルパーION MAXは、高品質なアルカリ電解水として人気の商品です。
マイヘルパーION MAXは、pH12.5の強力なアルカリ性を持つ「水」です。
苛性ソーダなどの危険性のあるアルカリではなく、電子イオンをたくさん持った特殊なイオン水のため、科学火傷や皮膚刺激はありません。
また、「水」であるため、小さなお子様やペットのいるところでも安心して使用できます。
マイヘルパーION MAXは、強力な洗浄力を持っています。
アルカリイオンが汚れと物体の間に素早く浸透・付着し、付着した汚れの周りと物体の表面は、マイナスイオン同士の働きで反発しあって汚れが取れます。
さらに、マイヘルパーION MAXは、除菌・消臭効果も期待できます。
pH12.5の強アルカリ性のため、大腸菌をはじめノロウイルスを不活化する効果があります。
食中毒の原因であるO-157や大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌なども除菌するので、キッチン周りで使用するにも最適です。
マイヘルパーION MAXは、環境に優しい洗浄剤でもあります。
優れた洗浄力を発揮しながらも、”水”だから環境汚染がゼロ。
自然の力を最大限に発揮した人と環境に優しい商品です。
まとめ
アルカリ電解水をつかったお風呂の床掃除について、くわしく解説してきました。 アルカリ電解水は、99.83%が純水でできた安全性の高いナチュラルクリーナーでありながら、市販の合成洗剤とおなじか、それ以上の洗浄力をもっています。 界面活性剤をふくまないため、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心して使用でき、環境にもやさしいのが大きな魅力です。
お風呂の床よごれは、皮脂や石鹸カス、水垢、カビなど、さまざまな要因が複雑にからみあってできています。 アルカリ電解水は、とくに酸性の皮脂よごれに効果的で、pH12.5以上のものなら除菌・消臭効果も期待できます。 正しい使い方をマスターすることで、頑固な黒ずみやヌメリも効果的に除去できるようになります。
掃除を楽にするためには、毎日の小さな習慣が大切です。 入浴後に50℃以上のお湯で床をながし、最後に水でながすだけで、カビの発生を大幅におさえることができます。 また、換気扇を24時間まわしつづけることで、湿度をコントロールし、カビの繁殖をふせぐことができます。
アルカリ電解水ひとつで、お風呂の床だけでなく、窓ガラスや鏡、シャワーヘッドなど、浴室全体をきれいにすることができます。 ただし、アルミや真鍮などの一部の素材には使用できないため、事前に確認することが大切です。 また、ほかの洗剤とまぜないよう注意し、換気を十分におこないながら使用しましょう。
定期的な掃除スケジュールをたて、家族で協力しながら実践することで、いつも清潔で快適なお風呂をたもつことができます。 アルカリ電解水をじょうずに活用して、毎日のお風呂掃除をもっと楽に、もっと安全にしていきましょう。 きれいなお風呂で、一日の疲れをゆっくりとながして、心も体もリフレッシュしてください。