除菌スプレーの使用期限切れは危険?正しい確認と廃棄方法

コロナ禍をきっかけに、多くの家庭で常備されるようになった除菌スプレー。 しかし、購入から数年が経過し、「これってまだ使えるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

実は、除菌スプレーにも食品と同じように使用期限があり、期限切れのものを使い続けることで、十分な除菌効果が得られないだけでなく、場合によっては健康への影響も懸念されます。 また、期限切れの除菌スプレーを適切に処分しないと、火災などの重大な事故につながる危険性もあるのです。

本記事では、除菌スプレーの使用期限に関する基礎知識から、期限切れ製品のリスク、正しい保管方法、そして安全な廃棄方法まで、詳しく解説していきます。 家庭にある除菌スプレーを今一度チェックして、安全で効果的な使用を心がけましょう。

除菌スプレーの使用期限の基礎知識

アルコール系除菌スプレーの一般的な使用期限

アルコール系除菌スプレーの使用期限は、未開封の状態で製造日から約3年が目安となっています。 これは、アルコール濃度が60%以上の製品において、除菌効果を十分に発揮できる期間として設定されています。

開封後の使用期限は大幅に短くなり、製造日から半年から1年程度となります。 なぜ開封すると期限が短くなるのかというと、空気に触れることでアルコールが徐々に揮発し、濃度が低下していくからです。 また、使用時に手や空気中の雑菌が混入する可能性もあり、品質の劣化が早まります。

アルコール系除菌スプレーの主成分であるエタノールは、時間の経過とともに以下のような変化が起こります:

  • アルコール濃度の低下による除菌力の減少
  • 容器の劣化による成分の変質
  • 保湿成分を含む製品では、成分の分離や変色
  • 香料入り製品では、香りの変化や不快な臭いの発生

特に注意したいのは、グリセリンやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された製品です。 これらの成分は、アルコール単体よりも劣化しやすく、期限切れになると手肌への影響も懸念されます。 使用期限内であっても、液体が濁っていたり、分離していたりする場合は使用を控えましょう。

次亜塩素酸系除菌スプレーの使用期限の特徴

次亜塩素酸系除菌スプレーは、アルコール系と比べて使用期限が短いという特徴があります。 一般的に、未開封でも製造日から6ヶ月から1年程度、開封後は1ヶ月から3ヶ月以内の使用が推奨されています。

次亜塩素酸は非常に不安定な物質で、光や熱、空気に触れることで急速に分解が進みます。 分解が進むと、塩素濃度が低下し、除菌効果が著しく低下してしまうのです。 また、次亜塩素酸系除菌スプレーは、保管条件によって使用期限が大きく左右されるため、適切な保管が特に重要となります。

次亜塩素酸系除菌スプレーの劣化を示すサインとして、以下のような変化があります:

劣化のサイン 詳細説明
塩素臭の減少 特有のプールのような臭いが薄くなる
液体の変色 透明から黄色や茶色に変化する
除菌効果の低下 使用しても期待した効果が得られない
pHの変化 酸性またはアルカリ性に偏る

次亜塩素酸系の製品は、製造方法によっても安定性が異なります。 電解水タイプは特に劣化が早く、粉末を水に溶かすタイプは比較的安定していますが、それでも長期保存には向きません。 購入時は、必要な分だけを購入し、早めに使い切ることが大切です。

使用期限の表示場所と確認方法

除菌スプレーの使用期限は、製品によって表示場所が異なりますが、主に容器の底面、側面、またはラベルに記載されています。 しかし、すべての製品に使用期限が明記されているわけではなく、製造日のみが記載されている場合や、まったく日付の表示がない製品も存在します。

使用期限の表示形式は、以下のようなパターンがあります:

  • 「使用期限:2025.12.31」のような直接的な表示
  • 「製造年月日:2023.01.01」のような製造日表示
  • 「LOT:230101」のような製造ロット番号
  • バーコードと併記された数字コード

表示がない場合や読み取りにくい場合は、メーカーの公式ウェブサイトやお客様相談室に問い合わせることをおすすめします。 多くのメーカーでは、製品名や製造ロット番号から、使用期限の目安を教えてくれるサービスを提供しています。

また、購入時のレシートや納品書を保管しておくことも、使用期限を把握する上で有効です。 特に、まとめ買いした製品については、購入日をマジックで容器に直接書いておくと、管理がしやすくなります。 スマートフォンのメモアプリやカレンダーに記録しておくのも、期限管理に役立つ方法です。

期限切れ除菌スプレーのリスクと影響

除菌効果の低下とその理由

使用期限が切れた除菌スプレーの最大の問題は、除菌効果の著しい低下です。 アルコール系除菌スプレーの場合、時間の経過とともにアルコールが揮発し、濃度が低下していきます。 除菌に必要なアルコール濃度は最低でも60%以上とされていますが、期限切れの製品では、この基準を下回っている可能性が高いのです。

除菌効果が低下する主な理由として、以下の要因があげられます:

  • アルコールの揮発による濃度低下(特に開封後)
  • 有効成分の化学的分解や変質
  • 容器の劣化による外気の侵入
  • 温度変化による成分の不安定化
  • 紫外線による成分の分解

実際の研究データによると、製造から3年以上経過したアルコール系除菌スプレーでは、初期濃度の70%程度まで低下することが報告されています。 これは、ウイルスや細菌に対する除菌効果が、ほとんど期待できないレベルまで低下していることを意味します。 特に、ノロウイルスやインフルエンザウイルスなどの強い病原体に対しては、まったく効果がない可能性があります。

また、除菌効果の低下は段階的に起こるため、見た目や臭いだけでは判断が難しいという問題もあります。 「まだアルコールの臭いがするから大丈夫」と思っていても、実際には十分な除菌効果が得られていないケースが多いのです。

成分変化による健康への影響

期限切れの除菌スプレーは、除菌効果が低下するだけでなく、成分の変化により健康への悪影響を及ぼす可能性があります。 特に、保湿成分や香料が配合された製品では、これらの成分が酸化や分解を起こし、肌への刺激物質に変化することがあります。

健康への影響として懸念される症状には、以下のようなものがあります:

症状 詳細な説明
皮膚の炎症 かゆみ、赤み、かぶれなどのアレルギー反応
呼吸器への影響 咳、くしゃみ、喘息症状の悪化
目の刺激 充血、涙目、痛みなどの症状
頭痛やめまい 変質した成分による中毒症状

特に注意が必要なのは、次亜塩素酸系除菌スプレーの変質です。 次亜塩素酸が分解すると、有害な塩素ガスが発生する可能性があり、密閉された空間で使用すると、呼吸器に深刻な影響を与えることがあります。 また、酸性の洗剤と混ざると、有毒ガスが発生する危険性も高まります。

子供や高齢者、アレルギー体質の方は、特に影響を受けやすいため、期限切れの除菌スプレーの使用は避けるべきです。 万が一、使用後に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、必要に応じて医療機関を受診してください。

期限切れでも使用可能なケースとは

期限切れの除菌スプレーでも、条件によっては別の用途で活用できる場合があります。 ただし、これはあくまでも人体への直接使用を避けた場合に限り、掃除や消臭などの用途での使用となります。

期限切れ除菌スプレーの活用方法として、以下のような使い方があります:

  • キッチン周りの油汚れ落とし(アルコール系のみ)
  • 冷蔵庫内部の清掃と消臭
  • まな板や包丁などの調理器具の洗浄
  • 浴室のカビ予防(定期的な噴霧)
  • 窓ガラスや鏡の清掃
  • ゴミ箱の消臭と清掃

ただし、これらの用途で使用する場合でも、いくつかの注意点があります。 まず、グリセリンなどの保湿成分が含まれている製品は、使用後にベタつきが残るため、物品への使用には適しません。 また、変色や異臭がある製品は、たとえ掃除用であっても使用を避けるべきです。

使用する際は、必ず換気を十分に行い、手袋を着用するなどの保護対策を取ってください。 また、他の洗剤や薬品と混ぜないよう注意し、使用後は水拭きで仕上げることをおすすめします。 期限切れから1年以上経過した製品については、安全性の観点から廃棄することが望ましいでしょう。

除菌スプレーの正しい保管方法

温度と湿度の管理ポイント

除菌スプレーの品質を長期間維持するためには、適切な温度と湿度の管理が不可欠です。 理想的な保管温度は15℃から25℃の範囲で、湿度は40%から60%程度が望ましいとされています。 この条件を守ることで、成分の安定性が保たれ、使用期限まで十分な除菌効果を維持できます。

温度管理において特に避けるべき環境は以下のとおりです:

  • 車内での保管(夏場は70℃以上になることも)
  • 暖房器具の近く(成分の揮発が促進される)
  • 冷凍庫での保管(成分の分離や容器の破損リスク)
  • 温度変化の激しい場所(玄関、ベランダなど)

高温環境では、アルコールの揮発が促進されるだけでなく、プラスチック容器からの有害物質の溶出リスクも高まります。 一方、低温環境では、成分の分離や結晶化が起こり、除菌効果にムラが生じる可能性があります。 また、急激な温度変化は、容器内部に結露を生じさせ、成分の劣化を早める原因となります。

湿度管理も同様に重要で、高湿度環境では容器の劣化が進みやすく、カビの発生リスクも高まります。 逆に、極端に乾燥した環境では、容器の亀裂やひび割れが生じやすくなり、内容物の漏れや揮発につながります。 除湿剤や加湿器を使用して、適切な湿度を保つことが、長期保管のポイントとなります。

直射日光を避ける保管場所の選び方

直射日光は、除菌スプレーの大敵であり、紫外線による成分の分解を急速に進めます。 特に、次亜塩素酸系の除菌スプレーは光に対して非常に敏感で、数時間の直射日光でも著しく効果が低下します。 そのため、保管場所の選定には細心の注意を払う必要があります。

理想的な保管場所の条件:

場所 適性評価 理由と注意点
洗面所の戸棚 温度・湿度が安定、光が当たらない
リビングの収納棚 温度は安定するが、開閉時の光に注意
キッチンのシンク下 湿度が高く、温度変化も大きい
玄関の下駄箱 × 温度変化が激しく、湿度も不安定
車のトランク × 高温になりやすく、振動もある

おすすめの保管場所は、洗面所や廊下の収納棚など、温度変化が少なく、直射日光が当たらない場所です。 また、遮光性の高い容器に入れ替えるか、アルミホイルで包むなどの工夫も効果的です。 透明な容器の製品は、特に光の影響を受けやすいため、箱に入れたまま保管するか、暗い場所を選ぶことが重要です。

子供の手の届かない場所に保管することも、安全面から重要なポイントです。 高い場所に保管する場合は、地震などで落下しないよう、しっかりと固定することも忘れずに行いましょう。 また、定期的に保管場所の環境をチェックし、必要に応じて場所を変更することも、品質維持には欠かせません。

開封後の使用期限と管理方法

開封後の除菌スプレーは、未開封時とは異なる管理が必要となります。 一度開封すると、空気中の雑菌や湿気が侵入し、品質の劣化が急速に進むため、使用期限も大幅に短縮されます。 アルコール系では開封後6ヶ月から1年、次亜塩素酸系では1ヶ月から3ヶ月を目安に使い切ることが推奨されています。

開封後の管理で実践すべきポイント:

  • 開封日を容器に明記する(油性マジックで直接記入)
  • 使用後は必ずキャップをしっかり閉める
  • ノズル部分を定期的に清拭する
  • 使用頻度に応じて小分けする
  • 定期的に残量と状態をチェックする

開封日の記録は、期限管理の基本中の基本です。 マスキングテープに日付を書いて貼るか、直接容器に書き込むことで、いつ開封したかが一目でわかります。 また、スマートフォンのリマインダー機能を活用して、期限が近づいたら通知が来るように設定するのも有効です。

使用時の注意点として、ノズル部分に手や物が直接触れないようにすることが大切です。 雑菌の混入を防ぐため、噴霧する際は対象物から適切な距離を保ち、ノズルが汚れた場合はアルコール綿などで清拭してください。 また、複数の除菌スプレーを併用している場合は、古いものから順番に使い切るよう、ローテーション管理を心がけましょう。

期限切れ除菌スプレーの安全な廃棄方法

アルコール消毒液の廃棄時の注意点

アルコール消毒液の廃棄は、火災や環境汚染のリスクを伴うため、細心の注意が必要です。 アルコール濃度60%以上の製品は、消防法上の危険物第4類に該当し、引火性液体として扱われます。 そのため、一般的な家庭ごみとして捨てることはできず、適切な処理方法を選択する必要があります。

絶対に避けるべき廃棄方法:

  • シンクや排水溝への直接廃棄(下水道での火災リスク)
  • トイレへの廃棄(浄化槽への悪影響)
  • 土壌への直接廃棄(環境汚染の原因)
  • 容器に入れたままのごみ出し(収集車での火災リスク)
  • 他の薬品との混合廃棄(化学反応の危険性)

正しい廃棄手順は、まず風通しの良い屋外で、新聞紙や古布に少しずつ染み込ませることから始まります。 一度に大量に染み込ませると、自然発火の危険性があるため、少量ずつ時間をかけて作業することが重要です。 染み込ませた新聞紙や布は、完全に乾燥させてから、ビニール袋に入れて可燃ごみとして廃棄します。

作業時は、必ず手袋とマスクを着用し、皮膚や粘膜への接触を避けてください。 また、静電気による引火を防ぐため、化学繊維の衣服は避け、綿製品を着用することをおすすめします。 万が一に備えて、消火器や水を用意しておくことも、安全対策として重要です。

火気厳禁の理由と対策

アルコール消毒液の廃棄時に火気厳禁とされる理由は、アルコールの引火点が非常に低いためです。 エタノールの引火点は約13℃で、常温でも容易に引火する危険性があります。 また、アルコール蒸気は空気より重いため、低い場所に滞留しやすく、思わぬ場所での引火事故につながることがあります。

火災を防ぐための具体的な対策:

対策項目 実施内容
作業場所の選定 屋外の風通しの良い場所を選ぶ
火気の確認 半径2メートル以内の火気を完全に排除
静電気対策 作業前に金属に触れて放電する
喫煙の禁止 作業中および作業後30分は禁煙
電気機器の停止 換気扇やストーブなどを停止する

特に注意が必要なのは、目に見えない火気の存在です。 ガス給湯器のパイロットランプ、仏壇のろうそく、タバコの吸い殻など、普段意識しない火気が事故の原因となることがあります。 作業前には、必ず周囲を確認し、すべての火気を取り除いてから作業を開始してください。

また、廃棄作業は日中の明るい時間帯に行うことが推奨されます。 暗い時間帯での作業は、火気の見落としリスクが高まるだけでなく、万が一の事故時の対応も遅れる可能性があります。 家族や近隣への事前連絡も、安全確保の観点から重要な準備となります。

換気の重要性

アルコール消毒液の廃棄作業において、換気は火災予防と健康被害防止の両面から極めて重要です。 アルコール蒸気は、高濃度になると爆発の危険性があるだけでなく、吸入により頭痛、めまい、吐き気などの症状を引き起こします。 特に、密閉された空間での作業は、酸欠や中毒のリスクも伴うため、絶対に避けなければなりません。

効果的な換気方法:

  • 窓を2箇所以上開けて空気の流れを作る
  • 扇風機を使用して強制換気を行う
  • 作業は風上側で行い、蒸気を吸い込まない
  • 10分ごとに休憩を取り、新鮮な空気を吸う
  • 作業後も30分以上換気を継続する

換気が不十分な場合のリスクとして、アルコール蒸気の滞留による爆発限界濃度への到達があります。 エタノールの爆発限界は、空気中の濃度が3.3%から19%の範囲で、この濃度に達すると、小さな火花でも爆発する可能性があります。 そのため、常に新鮮な空気を取り入れ、蒸気濃度を低く保つことが不可欠です。

また、体調に異変を感じた場合は、直ちに作業を中止し、新鮮な空気のある場所に移動してください。 症状が改善しない場合は、医療機関を受診することも考慮しましょう。 特に、呼吸器疾患や心臓疾患のある方は、作業を他の人に依頼するか、専門業者に処理を委託することをおすすめします。

自治体ごとの廃棄ルールの確認方法

除菌スプレーの廃棄方法は、自治体によって異なるルールが定められています。 一般的には可燃ごみとして処理できる場合が多いですが、危険物として特別な回収を行っている自治体もあります。 そのため、廃棄前に必ず居住地域のルールを確認することが重要です。

自治体の廃棄ルールを確認する方法:

  • 市町村の公式ウェブサイトで「ごみ分別」を検索
  • ごみ分別アプリをダウンロードして確認
  • 市役所の環境課や清掃事務所に電話で問い合わせ
  • ごみ収集カレンダーや分別ガイドブックを参照
  • 地域の回覧板や掲示板の情報をチェック

多くの自治体では、アルコール濃度や容量によって廃棄方法を分けています。 例えば、少量であれば新聞紙に染み込ませて可燃ごみ、大量の場合は危険物回収日に出すなど、細かいルールが設定されています。 また、容器の材質によっても、プラスチック資源として分別が必要な場合があります。

自治体によっては、除菌スプレーなどの危険物を対象とした特別回収日を設けているところもあります。 年に数回実施される場合が多く、事前申し込みが必要なケースもあるため、早めの確認と準備が大切です。 不明な点がある場合は、遠慮なく担当窓口に問い合わせ、正確な情報を得るようにしましょう。

容器の分別と処理方法

除菌スプレーの容器は、中身を完全に処理した後、適切に分別して廃棄する必要があります。 容器の材質によって分別区分が異なり、多くの場合、プラスチック製容器、ガラス製容器、金属製容器に分類されます。 それぞれの材質に応じた正しい処理方法を理解し、実践することが環境保護につながります。

容器の種類別処理方法:

容器の材質 処理方法 注意点
プラスチック 水洗い後、プラ資源へ ラベルは剥がす
ガラス 水洗い後、不燃ごみへ 破損注意、新聞紙で包む
アルミ缶 水洗い後、資源ごみへ へこませない
スプレー缶 穴あけ後、資源ごみへ ガス抜きを確実に

容器の処理で最も重要なのは、内容物を完全に除去することです。 少しでも除菌液が残っていると、リサイクル工程で問題を起こしたり、作業員の健康被害につながったりする可能性があります。 水で3回以上すすぎ、完全に乾燥させてから分別することを心がけてください。

スプレー式の容器の場合、ガスが残っている可能性があるため、特別な注意が必要です。 風通しの良い屋外で、噴射音がしなくなるまで完全にガスを抜いてから、自治体の指定する方法で穴をあけます。 ただし、穴あけ不要の自治体も増えているため、必ず事前に確認してください。

除菌スプレーを長持ちさせるコツ

 

購入時のチェックポイント

除菌スプレーを長持ちさせるためには、購入時点での適切な選択が重要です。 製造日が新しい製品を選ぶことはもちろん、保管状態や容器の状態もしっかりとチェックすることで、品質の良い製品を手に入れることができます。 また、使用頻度や家族構成を考慮して、適切なサイズを選ぶことも、無駄なく使い切るためのポイントとなります。

購入時に確認すべき項目:

  • 製造年月日または使用期限の表示
  • 容器の変形や損傷の有無
  • 液体の透明度や分離の状態
  • 店舗での保管状況(直射日光が当たっていないか)
  • 成分表示と濃度の確認

特に重要なのは、製造日の確認です。 多くの店舗では、古い在庫から順番に陳列されているため、棚の奥から新しい製品を選ぶことをおすすめします。 また、セール品や特売品は、期限が近い可能性があるため、必ず日付を確認してから購入しましょう。

容器のサイズ選びも、長期保存の観点から重要です。 大容量サイズは経済的に見えますが、使い切るまでに時間がかかり、品質劣化のリスクが高まります。 一般的な4人家族であれば、300mlから500ml程度のサイズを選び、2〜3ヶ月で使い切れる量を目安にすることが望ましいでしょう。

ローテーション使用の実践方法

複数の除菌スプレーを備蓄している場合、ローテーション使用は品質維持の重要な管理方法です。 「先入れ先出し」の原則に基づいて、古いものから順番に使用することで、期限切れによる廃棄を防ぐことができます。 この方法は、企業の在庫管理でも広く採用されている効率的な手法です。

効果的なローテーション管理の手順:

ステップ 実施内容
1. ラベリング 購入日または開封日を明記
2. 配置管理 古い順に手前から並べる
3. 使用ルール 必ず手前から取り出して使用
4. 定期確認 月1回は期限をチェック
5. 記録管理 在庫リストを作成・更新

家庭でローテーション管理を実践する際は、専用の収納スペースを設けることが効果的です。 100円ショップで購入できるケースやラックを活用し、「使用中」「次に使う」「ストック」といったエリアを分けて管理します。 新しく購入した製品は、必ず「ストック」エリアの最後尾に配置し、順番を守って使用していきます。

また、スマートフォンのメモアプリやエクセルを使った在庫管理も有効です。 製品名、購入日、開封日、使用期限を一覧表にまとめ、期限が近づいたものは色分けして管理します。 家族全員がルールを理解し、協力して実践することで、効率的なローテーション使用が可能となります。

買いだめ時の適正量の目安

除菌スプレーの買いだめは、災害時の備えとしても重要ですが、過度な備蓄は期限切れによる廃棄リスクを高めます。 家族構成、使用頻度、保管スペースを考慮して、適正な備蓄量を決めることが大切です。 一般的には、3ヶ月から6ヶ月分の使用量を目安に備蓄することが推奨されています。

家族構成別の備蓄量の目安:

  • 単身世帯:300ml×2〜3本(3ヶ月分)
  • 2人世帯:500ml×2〜3本(3ヶ月分)
  • 4人家族:500ml×3〜4本(3ヶ月分)
  • 子供や高齢者のいる世帯:上記プラス1〜2本
  • ペットのいる世帯:専用品を別途1〜2本

備蓄量を決める際は、季節による使用頻度の変化も考慮する必要があります。 インフルエンザが流行する冬季や、食中毒が増える夏季は使用量が増加するため、これらの時期の前に在庫を確認し、必要に応じて補充することが望ましいでしょう。 ただし、パニック買いは避け、計画的な購入を心がけてください。

また、除菌スプレー以外の代替品も併用することで、備蓄量を抑えることができます。 アルコール綿、除菌シート、次亜塩素酸水など、用途に応じて使い分けることで、効率的な感染対策が可能となります。 それぞれの製品の特性を理解し、バランスよく備蓄することが、賢い買いだめのコツといえるでしょう。

まとめ

除菌スプレーの使用期限は、私たちの健康と安全に直結する重要な問題です。 本記事では、除菌スプレーの種類別の使用期限から、期限切れ製品のリスク、正しい保管方法、そして安全な廃棄方法まで、詳しく解説してきました。

特に重要なポイントは、アルコール系除菌スプレーは未開封で約3年、開封後は半年から1年で使い切ること、そして期限切れの製品は適切な方法で廃棄することです。 アルコール濃度60%以上の製品は消防法上の危険物に該当するため、シンクに流したり、そのままごみに出したりすることは絶対に避けなければなりません。

また、除菌スプレーを長持ちさせるためには、適切な温度と湿度の管理、直射日光を避けた保管場所の選択、そしてローテーション使用の実践が効果的です。 購入時から計画的に管理することで、無駄なく安全に除菌スプレーを活用できます。

今一度、ご家庭にある除菌スプレーの使用期限を確認し、期限切れのものがあれば、本記事で紹介した方法で安全に処分してください。 そして、これからは適切な量を計画的に購入し、正しく保管・使用することで、家族の健康を守っていきましょう。 除菌スプレーは正しく使ってこそ、その効果を最大限に発揮できるのです。

 

お掃除に万能なアルカリ電解水マイヘルパーION MAXのご紹介

アルカリ電解水は、お掃除に万能な洗浄剤として注目されています。

中でも、マイヘルパーION MAXは、高品質なアルカリ電解水として人気の商品です。

マイヘルパーION MAXは、pH12.5の強力なアルカリ性を持つ「水」です。

苛性ソーダなどの危険性のあるアルカリではなく、電子イオンをたくさん持った特殊なイオン水のため、科学火傷や皮膚刺激はありません。

また、「水」であるため、小さなお子様やペットのいるところでも安心して使用できます。

マイヘルパーION MAXは、強力な洗浄力を持っています。

アルカリイオンが汚れと物体の間に素早く浸透・付着し、付着した汚れの周りと物体の表面は、マイナスイオン同士の働きで反発しあって汚れが取れます。

さらに、マイヘルパーION MAXは、除菌・消臭効果も期待できます。

pH12.5の強アルカリ性のため、大腸菌をはじめノロウイルスを不活化する効果があります。

食中毒の原因であるO-157や大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌なども除菌するので、キッチン周りで使用するにも最適です。

マイヘルパーION MAXは、環境に優しい洗浄剤でもあります。

優れた洗浄力を発揮しながらも、”水”だから環境汚染がゼロ。

自然の力を最大限に発揮した人と環境に優しい商品です。

SNSでシェアする

FacebookTwitterLine

RANKING

1 排水溝のぬめり予防にアルミホイルは効果ない!?試してわかった本当のところ

排水溝のぬめり予防にアルミホイルは効果ない!?試してわかった本当のところ

2 肉を切ったまな板の除菌方法4選|アルコールよりもおすすめなのは?

肉を切ったまな板の除菌方法4選|アルコールよりもおすすめなのは?

3 除菌で水拭きはNG!菌やウイルスを広げない正しい掃除方法

除菌で水拭きはNG!菌やウイルスを広げない正しい掃除方法