2025.01.24

フローリングが除菌スプレーで白くなる原因と対処法

フローリングが白くなる原因と仕組み

白化が起こるメカニズムと材質別の特徴

フローリングの白化は、床の表面を保護するワックスやコーティングがアルコールによって分解・溶解されることで発生します。

アルコールは強力な溶剤として働くため、床材の種類によって白化の度合いが異なります。

【材質別の特徴】
– ラミネートフローリング：比較的耐アルコール性が高い
– 無垢材・オイル仕上げ：アルコールの影響を受けやすい
– ウレタン塗装：ある程度の耐性があるが、高濃度や長時間の接触で白化の恐れ

日常的な除菌スプレーの使用でも、こぼしたり濡れたままにしておくと白化のリスクがあります。

床材に合わせた適切な掃除方法の選択が重要です。

除菌スプレーの種類による影響の違い

除菌スプレーに含まれるアルコールの種類と濃度によって、フローリングへの影響の度合いが変わってきます。

【代表的なアルコールの種類と特徴】
– エタノール：比較的マイルド
– イソプロピルアルコール：エタノールよりも強力。低濃度でも注意が必要
– 高濃度アルコール（70％以上）：ワックスや塗装の溶解リスクが高い

アルコール濃度が高いほど、白化の可能性が高まります。

できるだけ低濃度のアルコールを選び、こぼしたらすぐに拭き取るなどの配慮が大切です。

市販の除菌スプレーを使う際は成分表示を確認し、床材に合ったものを選びましょう。

その他の原因物質と注意点

アルコール以外にも、フローリングの白化を引き起こす物質があります。

【白化の原因となる物質の例】
– 除光液（アセトン）
– シンナー
– 漂白剤
– 酸性・アルカリ性の強い洗剤

これらの薬品はアルコール以上に強力で、短時間の接触でも白化や変色を起こす恐れがあります。

日用品を扱う際は、床に垂れたり飛び散ったりしないよう細心の注意を払いましょう。

また、ペットの粗相やハウスクリーニングなどで使用する薬剤にも注意が必要です。

床材のメーカーが推奨するお手入れ方法を確認し、安全性の高い洗浄剤を使うことが賢明です。

白くなったフローリングの応急処置と対策

発見直後にすべき初期対応

白化を見つけたら、まずは濡れた雑巾やキッチンペーパーでアルコールをすばやく拭き取ります。

放置するとワックスの劣化が進み、修復がより困難になります。

続いて、乾いた布で残った水分を丁寧に拭き取りましょう。

完全に乾燥させることが、更なる悪化を防ぐポイントです。

家庭でできる修復方法

準備するもの

【材料】
– メラミンスポンジ（激落ちくんなど）
– 雑巾
– バケツ
– 中性洗剤
– ワックス（床材に合ったもの）
– オリーブオイルまたはクリームワックス

白化の度合いによって、必要な材料は異なります。

具体的な手順と注意点

1. 雑巾を水で濡らし、固く絞る。中性洗剤を溶かすとより効果的。
2. 白化部分を優しく拭き、汚れを浮かせる。強くこすると塗装を傷める恐れがあるので注意。
3. 乾いた雑巾で、残った水分を丁寧に拭き取る。
4. 白化が軽度の場合は、オリーブオイルまたはクリームワックスを薄く塗り、乾拭きする。
5. 重度の場合は、ワックスがけが必要。床材に適したワックスを選び、説明書通りに塗布する。

修復作業中は、濡れた床で滑らないよう十分に気を付けましょう。